MTBスペシャルインタビュー Vol.3 御子柴さんに聞くMTBを楽しむ装備と服装編

MTB・クロスカントリーのライダーとして、そして様々なイベントからレースのコース設計、そしてガイドなどマウンテンバイクの世界で実に多方面にわたり活躍されている御子柴 頼信(みこしば よりのぶ)さんに、旧知のブチ編集長がマウンテンバイクの魅力について伺ったスペシャルインタビュー。
Vol.3はマウンテンバイクの装備や服装、そして御子柴さんが自転車に乗るきっかけを伺った。

MTBイメージ写真協力: MTB JAPAN

ブチ編集長(以下、編):それではですね、次に、マウンテンバイクを楽しむにあたって
ウェア、格好を重視する方が、例えばどういうものを買えばいいのか、で、逆にどういう格好をしてないと危ないよ、とか。
これだけは最低限装備して、身につけてやるべきだ。
みたいな部分、ちょっとその辺もぜひお聞きしたんですけれども。

御子柴さん(以下、御子柴):あの~…格好、大事ですよね!
何が何でも格好って大事だと思いますよ。

編:えぇ、カッコいい格好でやりたいと思います!

MTBの必須アイテム

御子柴:どんなもんだって、僕だって格好から入る方なんですけれど、
やっぱりそれ用にできてるものっていうのは、動きやすいように。
当然安全も考えられながら動きやすいものということで考えられてます。
で、速い選手っていうのは格好が良いじゃないですか、やっぱり速い選手の格好を真似するっていうのはすごく大事だと思います。
だから特にメーカーがどうのこうのっていうのは人それぞれ自分がこういうデザインが良いっていうのを選んでいただければいいと思うんですよ。
ただ大事なのは、これだけ一緒だよというのは、当然
ヘルメット、グローブですね。
グローブでもマウンテンバイクの場合は夏でもですね、僕なんかは指先まであるものを使うようにしていました。
っていうのは結局手をついたときにやっぱり指先って結構怪我しやすかったりするんですね。
ですので、そういうものを用意しますとかね。
ヘルメットも自転車用のは軽くって良くできています。
で、町乗りなんかでもなるべく、本当にあれば皆さん被っていただきたいですね。
ちょっとした時に転んで頭って結構打ちやすいので、そういう面でも自分がよくても例えば何かきっかけを作った相手の方に迷惑を掛ける可能性があります。自分が大きな怪我をすると。
だから山を走るだけじゃなくて、普段の自転車を乗る場からですねヘルメット、グローブっていうのを被せていただきたいなと思いますね。
あと、先ほど言われた、ダウンヒル、下りのものをやりたいなっていう方は是非プロテクターを。

編:それってプロテクターも自転車用のが…?

御子柴:あります。

編:そういうのもショップに行けば…購入できるんですね。

御子柴:えぇ。

編:では、ヘルメット、グローブ。まぁダウンヒルするのであればプロテクター。この三つ。必須で。

御子柴:そうですね。あとですね、
あの~、よく自転車乗ってる方でペダルの方を見るとですね、カチッとかこう固定するような物をつけてる。
で、僕なんかはもう当然固定して乗るわけですけど、
クロスカントリーとかそういう場合は特に固定した方が効率よくペダリングができて安全に走れます。
で、慣れないうちっていうのは中々、外せなくてね…

編:怖いですよね、コケるとか。

御子柴:僕もやりました(笑)
でもそういう風な、それも格好のうちなんですけれど、そういうシューズ、ペダルを使うのも格好のうちなんですけれど、
やはり、慣れないうちはですね、車が来ない、安全な広い場所で試してですね、スムーズに取り外し取りつけができるようになってから道へ出たりですね、山に入ってもらいたいなと思います。

編:当然そういう風な、なんていうんですかね、シューズ?取り付け式の靴を履くことによるメリットというのも非常に大きいんですよね?

御子柴:大きいです。

編:例えば登るときに、私なんかは空転しちゃったんですけど。踏み込む回転がスムーズになる。そういったところやっぱりあるんですよね?

御子柴:そうですね。踏むだけじゃなくて引く時の力も使いますので、
常に同じような荷重が掛かると、タイヤにも荷重が常に一定にかかっていることによってスリップしにくくなる。
またですね、下りの場面でも例えば、不安定な路面の時もペダルから足が外れない、外れにくいので、かえってバランスよく走れるんですね。

編:あぁズレすることの不安がないということなんですね。なるほど…
じゃぁマウンテンバイク、ヘルメット、グローブ、そしてシューズ?

御子柴:慣れてきたらそのビンディングのペダルシューズですかね。
まぁこれはまだ先でいいと思うんですよね。

マウンテンバイクの服装・ウェア

編:はい、なるほど、じゃぁ他にその…ウェア!格好いいピッタリとした…あるじゃないですか?
ああいうのは初心者から着ても大丈夫なんですよね?

御子柴:大丈夫ですよ?(笑)
格好から入る人はもう是非!
それでいて機能的なんですよね。

編:あ、そうなんですね

御子柴:やはり、そういうものっていうのは非常に…

編:通気性が良く…とか…?

御子柴:通気性も当然いいですし、いつまでもベタベタしません。
あと、後ろにポケットがついていたりとか、ちょっとしたものが入れられたりとかいうこともあります。

MTBオススメアイテム

編:山の中でマウンテンバイク楽しむにあたって、他にオススメできる装備、グッズ、例えばその、水飲んでたりするじゃないですか。
そういったアイテムって他にどういったものがありますか?

御子柴:よくあのー、ロードのバイクなんか、町なかで見かけるバイクですと自転車のフレームのところにこうボトル差してとかありますよね?
あれでもいいんですよ、マウンテンバイク。
ただ、競技としてクロスカントリーとかあと耐久レースとかやる上では、なるべく荒れた路面で手を放したくないわけですよね。
そうすると、キャメルバックっていう、後ろに背負って…

編:あれ、カッコいいなぁと思うんですよね

御子柴:そういうカッコいいなぁと思う形もありだと思います(笑)

御子柴:ハイドレーションシステムですね。
そういうものを是非とも使っていただければ、快適な走りができるのかなと思います。

編:そういうグッズを楽しむというのも一つ、マウンテンバイクの魅力というところで…

御子柴:はい、そうですね。

自転車で足が太くなるという噂

編:結構女性の方などで心配されるケースだと思うんですけれども、自転車をこぎ過ぎると足が太くなってしまうんじゃないかという噂と言うかそういう話ってあったりしますよね…
そういう不安というか懸念を持たれてる女性もいらっしゃるようなので、ちょっとその辺についてもお伺い出来たらなと思うんですけれども。

御子柴:はい。自転車っていうと…どうも競技っていうところで繋がると…競輪選手!っていうところにイメージがいってしまいがちですよね!

編:そうですね!
パッと思いつくイメージがそこに行きますよね。

御子柴:競輪選手、あのカッコいいこう鍛えられた太い筋肉の足。
そこを多分想像されちゃうからなのかな…と思うんですけれど
あの競輪選手の方っていうのは結構重いギアでこう(ジェスチャー)走る。
重いギアを踏むためにやはりこう太い筋肉になりますよね。
大淵さんインストラクターやってらっしゃったんで、お分かりかと思うんですけれど、太い筋肉と細い筋肉はまた違いますよね。
またそういった意味でマウンテンバイクや、あと…一般の…まぁ先ほど言ったロードバイクなんかですと比較的軽いギアでクルクルまわしていただくので、そういう風な足が太くなるという心配もないんですよね。

寧ろシェイプアップ効果も

編:遅筋、赤筋が刺激されて逆にシェイプアップするくらいの効果がある…

御子柴:そうですね。
これはマウンテンバイクじゃないんですけれど、ロードレースでツールドフランスとか大きなレースだったり
ご存知かと思うんですが、ああいう選手見ると皆スラーっと…

編:綺麗な足してますよね!

御子柴:ですよね!
だからああいう足になるんだと思ってですね、自分でこう「ああいうふうになるよ」っていうイメージで
軽いギアで気持ちよくまわしていただければいいのかなと思います。

編:そうですね。
あの競輪選手のような足って、あれはもうなりたくてもなれないですもんね。

御子柴:あぁあれは無理ですね。

編:スクワットしたりであるとか、重いギアで頑張らないとああはなれないんで(笑)

御子柴:なれないです

編:やればすぐじゃぁ太くなると…
女性がこいだら足が太くなってしまうんじゃないかっていうのはあまり心配しなくていい…と

御子柴:そうですね

編:逆にシェイプアップするという風に思っていただいた方が良いということですね!

御子柴:と、思います!

編:世の中の女性のみなさん、
と、いう事らしいので、是非マウンテンバイクに参加してみて下さい。

御子柴:ね…またね、女性が参加されるとこのマウンテンバイクもまたきっと盛り上がりますよ!

編:是非

御子柴:一緒にやりましょう!

御子柴さんの自転車に乗るきっかけ

編:御子柴さんのこれまで…マウンテンバイクを始められた切っ掛けであるとか経緯、
ちょっとそういったところをお伺いしてもよろしいでしょうか。

御子柴:マウンテンバイク始めたっていう…切っ掛けっていうよりも
それよりもっと前に自転車を始めたきっかけというところでもよろしいですか?

編:はい、もちろんです。

オリンピック選手にあこがれて

御子柴:あの~もともと僕は八王子に住んでまして…
当時小学校3年の頃なんですが
東京オリンピック、1964年。
東京オリンピックの自転車競技が八王子で行われたんですね。

編:あぁそうなんですね!

御子柴:そうがもう本当僕の実家の前を走るようなコースだった

編:甲州街道沿いを走ったんですか?

御子柴:まぁそういうところを走っているのを見て…
当時の自転車っていうのはもう実用車しか見てないから
そういうスポーツの専用のレース用の自転車っていうのをもう近くで見るっていうのは初めてだったんですよね!
これはカッコいいなと…いうところから自転車が好きになって
あの…お正月のお小遣いとかですね、ちょこちょこ貯めてまぁそれっぽい自転車を
小学校6年生の時かな?買いましたね。
で…結構速かったらしいんですよ。なんか人が見てると…
で、近くに競輪選手なんかもいて、その競輪選手に連れて行かれて立川に競輪場があるんですけど

編:はい、ありますね。

御子柴:その立川のバンクを小学校6年生の時かな…
初めて走りましたね。

編:へぇ~!!
入れていただいて?

御子柴:そうです。

編:凄いですね!

御子柴:競輪選手に連れて行かれて、
おめぇはここで走れ。道路であんな走ったらアブねぇぞ!って言った感じでね
連れていかれて走ったっていう…

編:あぁいい経験があって、それでやっぱり自転車に目覚めたんですね…

陸上競技へ

御子柴:とは言うものの…中学入って陸上競技を始めて自転車から遠ざかってしまう…
で、まぁ高校の時もそんな自転車に乗らない…

編:自転車部ってないですよね。

御子柴:僕、陸上でまぁそこそこ成績納めてたので

編:あぁそうですか!

御子柴:陸上の方の高校に行ったんですね。
その関係でちょっと…

編:自転車は置いといてと…

御子柴:でも陸上やってても足を壊して中途半端で終わってしまったんですよ…

編:いやいやいやいや

御子柴:それでまぁやっぱりその年頃ってちょっと色々と道が逸れたりするじゃないですか。

編:はい

御子柴:それで自転車からも遠ざかってしまったと…いうことなんですね。

転機

編:なるほど、そこからどのタイミングで…?

御子柴:そのタイミングなんですがね…
良いか悪いか交通事故が切っ掛けなんです。
交通事故で、まぁ自爆したんですけれど、その時にあの…

編:バイクですか?車?

御子柴:車です。えぇ、左の耳がもうまるっきし聞こえない。 でー左の目もかなり視力が落ちてしまってですね…
とにかく仕事へもまともに行けないような状況が続いてしまったんですね。
で天気が崩れるなっていうともう、クラクラクラクラしてきちゃう。
本当まともに歩けない。
で、未だに片目を…いや両目を瞑ってですね、片足で立てない。
という感じで、いっちゃってます。

編:はぁ…三半規管かなんかが…

御子柴:いっちゃってます。
完璧に。えぇ。

編:あぁそうなんですね。
それで自転車なんですか?

御子柴:自転車です。
だから未だに暗い時に走ると、真っすぐ走れないんですね。
明るいから、あの目標があってまっすぐ走っているようなもんで、暗くなると走れない。

編:その事故の経緯で、始められたと?

リハビリとしての自転車

御子柴:はい。で、あるスポーツドクターがですね、何か運動しろよと、いうことで
まぁとりあえずは自宅の近くのサイクリングロードを散歩したりジョギングしたりしてたんですね。
でそのわきをロードレーサーが、サーっと通ったんですよ。
で、そこで、過去の自転車乗ってた時の思いが(笑)

編:思いが(笑)

御子柴:おし、走ったりするのって結構膝にもくるので自転車の方がそのあたりは体にも優しいんで。
また自転車に乗りたいなっていう気持ちが芽生えたところから再び自転車に目覚めたんですよ!

編:あぁそこからなんですね。

御子柴:で、やはり当時マウンテンバイクも流行りつつあったんですけど、自分の頭の中ではもっとスマートなロードレーサーというところでロードレースの方に、
えーと…レースに出るようなきっかけが、行ってたショップであったんですよ。
チームがあったもんでね。

編:そっからじゃぁ自転車も始められて、最初はロードから…
リハビリだったんですね!
なるほど~

御子柴:ですので…やはり色々とリハビリをやられている方もいらっしゃるかと思います。
そういう方にも自転車ってかなりね、全身を使った全身のバランスをとる、いい運動だと思うのでオススメだなぁと私は思いますよ。

編:それじゃぁ…一旦開いてから交通事故きっかけで始められたので、30代から始められたということになるんですね。

御子柴:そうです。

編:そうなんですね~。
これはロードやりつつ、マウンテンバイクに入られた切っ掛けっていうのは先ほどおっしゃられた、その山道…

御子柴:そうですね。
ロードチームがあって、その人たちがやはりオフのトレーニングにマウンテンバイクを使った山道での…
お遊び的な練習になるっていうことで、かなり盛り上がってたんですね。
そういうところで、連れて行かれたのがマウンテンバイクを始めるきっかけ。

編:じゃぁもうちょっとあの…今ウォーキングっていうのもリハビリでやられる方もいると思うんです。
そこはちょっとやっぱり最初やられる方はしっかりとした指導のもとやる必要はあると思うんですけれども

御子柴:えぇえぇ

編:そういうリハビリとかにもマウンテンバイク、自転車っていうのはあの…非常に効果的だと、いうところですね。
健康のためにはいいと。
なるほど分かりました。

編:興味深いお話、いろいろとありがとうございました。
まずは実際にガイドの指導を受けつつ、色々体験してもらって、もっとみなさんにMTBの魅力を知っていただきたいですね。

御子柴さん、本日は長時間のインタビュー本当にありがとうございました。

御子柴:ありがとうございました。

INFORMATION事業者情報
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群馬県みなかみを拠点として、日本で最高のマウンテンバイク・ダウンヒルツアーを開催!

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インタビュアー:大淵 公晴
福岡県出身。スポーツインストラクターとして活動後、インデックスにて法人営業を担当。その後、スポーツ、アクティビティ好きが興じてアクティビティジャパンを立上げる。考える前に動く、まずは自ら体験しないと気がすまない行動派タイプ(笑)。昨シーズンの冬にはTVで見た雪合戦大会に初チャレンジしたところ、運も味方して全国大会に出場。お酒大好きお祭り男。


撮影/執筆:井手 隆之
東京都出身。ゲーム会社のアトラスで魔神転生やペルソナを手掛けた後、コナミで数本のゲームプロデュースを経て退職、全国を旅しながら風景写真の撮影活動に専念。その後インデックスでその異色とも言える経験を生かしてアクティビティジャパンのコンテンツ関連を担当、撮影や記事の執筆を行う。現在の愛機(カメラ)はD4,D800E,F6と昔から大のニコン党。