冬にグランピング、メリットや楽しみ方は? 子連れも安心の人気グランピング施設も紹介!
最近よく耳にするグランピング。設備の整った場所で豪華なキャンプを楽しむレジャーのことを指しますが、キャンプとは異なり、グランピングは冬でも快適に過ごせることを知っていますか? 冬のグランピングのメリットとおすすめのグランピング施設を紹介します。
冬グランピングの人気の秘密は?
冬のキャンプは寒さや設備面でもハードルが高いと感じてしまいがちですが、新しいキャンプの形とも言えるグランピングであればその心配は無用です。まずはグランピングの特徴や楽しみ方から、冬でも快適な理由についてをご説明します。
日帰りも宿泊も。手ぶらで参加できるグランピング施設
グランピングのよさは、なんといってもその快適さ。テントや宿泊用のキャビンはすでに設置済みで、テントの側にはバーベキューコンロ、水道、お手洗い、アメニティが完備されていることがほとんど。施設によっては、夕食や朝食用の食材まで用意してもらえるところもあります。
自分で一から準備するものがなく、小さい子供連れのファミリーも、手ぶらで訪れて気軽にアウトドア体験ができるのです。
グランピングには、テントやキャビン、コテージで宿泊するもののほか、日中に訪れて野外グルメやアクティビティを楽しむ日帰りプランなどがあります。テントタイプは寝袋や簡易ベッド、キャビンやコテージタイプにはベッドが用意されています。このほかキャンピングカーに宿泊するトレーラータイプもグランピングと呼ばれることがあるようです。
過ごし方や快適さなどを考慮し、日帰り旅行や宿泊など、お好みのプランを比較・検討してくださいね。
冬は暖房も完備! 初心者や小さな子連れのファミリーも安心
また、グランピングは季節を問わず楽しめるのもポイント。冬のキャンプというと、自然の中にテントを張り、星空を眺めながら薪の火のそばで熱いコーヒーを飲む、というシーンが思い浮かぶかもしれませんが、じつはこれは上級者向け。
冬のキャンプでは、通常は密閉できる2ルームタイプなど冬用のテントとストーブ、冬用のシュラフ(寝袋)などのおおがかりな装備のほか、場合によっては雪山登山の知識まで必要になるためです。
一方、グランビングではこれらの装備のほかに薪、暖房器具がキャンプ場にすでに用意されています。場所もキャンプ場で行うので安全。自分で用意するのは防寒用の服装だけと、初心者やファミリーでも安心して参加できますよ。
防寒用の服装は、アウターはダウンなど防寒性の高いもの、冬用機能性インナーや厚手のセーターの重ね着、厚手の靴下、防寒用のレギンスなどは必須。また、ニット帽、靴下は2枚履きにするか靴底用のホッカイロなどがあると安心。インナーダウンを用意しておくのもおすすめです。
グランピングの由来・歴史
グランピングという言葉が生まれたのは、英国という説も。ロンドン郊外の農村地帯に多数のグランピング施設が誕生し、人々は自然や牧場の動物たちとのふれあい、牧歌的な雰囲気、キャンプならではの食事や遊びを楽しんだといいます。
しかし、グランピング自体の歴史はさほど新しいものではなく、20世紀初頭に欧米の貴族たちがグランピングに近いことを行なっていました。彼らは狩猟や探検のためにアジアやアフリカを訪れ、現地で豪華な設備つきのテントを張り、滞在を満喫していたのです。
「自然に近いところでキャンプを楽しみたい、できれば設備つきで……」というのは、人類共通の願いなのかもしれません。
2021年11月現在は世界状勢により、グランピングのために海外に行くのは難しいかもしれませんが、日本国内にも優れたグランピング施設が多数。冬でも快適に過ごせる暖房設備を完備した施設、冬ならではのあったかグルメや温泉を満喫できる施設など、特色もさまざまです。
冬グランピングのおすすめポイント
「設備が整っているのはわかったけれど、キャンプってやっぱり夏じゃない?」という方、冬のグランピングにはこんなメリットがあるのです。
冬ならではの景色に出会える
夏、緑深かった森の木々は冬になると葉を落とし、森には静かでロマンティックな雰囲気が漂います。積雪地帯では、一面の白銀世界に出会えることも。夏とはまた違った、情緒あふれる景色が冬グランピングの魅力です。
夏と違って虫が少ない
夏のキャンプの天敵といえば、蚊やブヨ、ハチ、ムカデといった虫たち。虫除けスプレーや蚊帳など準備万端でキャンプに向かう人も多いでしょう。
夏に人々を悩ませていた虫たちですが、冬はほとんど休眠状態。蚊は吸血をしなくなり、ムカデは冬眠しています。このため、冬のグランピングでは虫たちの攻撃を気にすることもありません。
虫刺され跡が悪化しやすい子供たちには朗報です。森の中を散策したり、アクティビティに参加したりと、思う存分自然を満喫できますよ。一部、冬に活動する虫もいるので、訪れるキャンプ場の情報をご確認ください。
服装だけ! 用意するものが少ない
通常、冬のキャンプでは暖房器具、寝袋など冬用の設備の準備が必要です。しかし、グランピングではキャンプ場にこれらの設備がすでに用意されています。荷物や道具をそろえる必要はなく、手ぶらでお得に訪れることができますよ。
コートや手袋、ニット帽などの防寒着は自分で用意するようにしましょう。
冬グランピングの楽しみ方
冬だけのグランピングの楽しみ方もあります。
焚き火や薪ストーブで暖まる
そのひとつが焚き火や薪ストーブ。薪ストーブとは、薪を燃料にする暖房器具のことで、ちょうど小型テレビほどの大きさです。
焚き火も薪ストーブも、側に寄ってのんびりと暖をとるのが冬の醍醐味。ポットでお湯を沸かして飲み物をつくったり、煮込み料理やピザを焼いたりと料理作りにも活用できます。
とくに焚き火や薪ストーブでの焼きマシュマロ作りは、大人も子供も夢中になれること請け合いです!
冬の「あったか料理」の数々
夏のキャンプといえばバーベキューですが、冬はバーベキューコンロや薪ストーブ、焚き火で作りたい、あったか料理がたくさんあります。
シチューやクラムチャウダー、ポトフといったスープ系から、白菜と豚肉のミルフィーユ鍋、キムチ鍋などの鍋物まで。身体がポカポカになるうえに、火の上で煮るだけと、調理も簡単です。上級者は、ダッチオーブン(蓋に炭火をのせられる金属製の蓋つき鍋)でローストチキンやローストビーフ作りに挑戦してみては?
デザートにはチョコフォンデュや焼きミカン、焼きりんごなどがおすすめ。焼きフルーツはコンロやストーブで焼くだけ、チョコフォンデュはキャンドルの火で溶かしたチョコレートに切ったフルーツをつけるだけ。ファミリーでワイワイ楽しめますよ! 上級者は、薪ストーブの上で蒸しプリンを作るのもよさそうです。
ホットドリンクも外せません。ワインにオレンジやシナモンを入れて温めたホットワイン、生姜シロップとはちみつをお湯で割ったホットジンジャーシロップ、ココア、チャイなど、ストーブやコンロ、焚き火で作って、ほっと一息つきましょう。
キャンプと違い、グランピングでは料理の具材を用意してもらえることも。出張シェフが調理法を教えてくれるプランもあります。野外で料理するのがはじめてという人は、出張シェフ付きのプランを探してみてください。
温泉や露天風呂
シャワーやトイレといった水回りの設備が充実しているグランピング施設ですが、なかには温泉や露天風呂が併設されているところも。冬の森やおいしいキャンプグルメを満喫したあとは、温泉で芯から温まってゆっくり眠るというのも贅沢な過ごし方。
外の雪景色や星空を眺めながら、のんびりと露天風呂に浸かるのもいいですね。
冬は天体観測のベストシーズン! 星を楽しむ
天体観測に最適な季節は、空気が乾燥している冬。大気中の水蒸気が少ないことで、空の透明度が上がり、夏よりも星が見えやすくなるためです。
さらに秋冬は、冬の大三角形(プロキオン、ベテルギウス、シリウス)をはじめとした明るい1等星や、流星群(流れ星)など星空の見どころが多数。
キャンプ場のなかには天文台を併設しているところや、天体望遠鏡の貸し出しをしているところも。また、天体望遠鏡をレンタルできるアウトドアショップもあります。
冬に訪れて、家族やカップル、友人たちと輝く星空をゆっくりと眺める。それだけでも、かけがえのない思い出になりそうです。
冬だけのアクティビティ
夏のキャンプでは、エコツアーやネイチャーガイドツアーなど大自然を満喫するそとあそびに参加したいもの。
各キャンプ場・グランピング場では、トレッキング、カヌー、ラフティングのほか、トレッキングや滝壺へのダイブをしながら渓谷下りをする「キャニオニング」など、渓流・ダムでのアクティビティが充実しています。涼しい水場でのアクティビティは身も心も爽快にしてくれますよ。
一方、冬季は冬の風物詩ともいえるアクティビティに参加可能!
雪のドーム・かまくらで過ごす「かまくら体験」や、凍った湖に穴を開けてワカサギを釣る「ワカサギ釣り」、雪山でのスキーやスノーボード、ソリ、犬ぞりなど。童心にかえって楽しめるアクティビティが充実しています。
キャンプ場や付近の雪山によっては、ゴム製のボードでゲレンデを滑走できるエアーボード、カーリング体験の用意がある場所も。雪山にキャンドルを灯すキャンドルナイトといった、ロマンティックなイベントも外せません。
いずれも、アクティビティに必要な道具や防寒具はレンタルできることが多いため、気軽に参加できます。冬のグランピングでは、気になるアクティビティ付きのプランを予約してみてくださいね。
冬に快適なおすすめグランピング施設
冬におすすめのグランピング場を紹介します。関東や関西など、都心からアクセスのよい場所にもグランピングできる施設がありますよ。
関東のグランピング場
まずは関東近郊のグランピング施設とサービスから。
ナイトサウナ付!森や川に囲まれた北欧グランピング「Nolla naguri(ノーラ名栗)」
埼玉・飯能市にあるグランピング施設「ノーラ名栗」では1泊2日のプランを受付中。自然を感じながら北欧風のおしゃれなグランピングができると人気の施設です。宿泊者限定でオリジナルの北欧風BBQやナイトサウナも楽しめます。1テント4名まで宿泊可能なので、家族連れやカップルにおすすめ。都心からもアクセスしやすく、休日はすぐに埋まってしまうため、予約はお早めに!
【埼玉・飯能】森や川に囲まれた自然あふれる飯能で北欧体験~グランピング宿泊(1泊2食・ナイトサウナ付)
- 5.0
- (1件の口コミ・体験談)
池袋駅から特急で約40分、飯能駅からバスで45分の場所にあるノーラ名栗で1泊2日のグランピングを楽しんでいただけるプランです。1テント4名まで宿泊可能なので、カップルでもご家族でもグループでもお楽しみいただけます。ノーラ名栗オリジナルの北欧風BBQや、宿泊者限定のナイトサウナをお楽しみいただき、心身
フォトジェニックなグランピング!「エルモンテRVジャパン」
グランピング機材とキャンピングカーの両方がレンタルできる便利なサービスを行っているのは、「エルモンテRVジャパン」。
コーディネーターが同伴し、キャンピングカーの運転、グランピング場でのテントの立て方、バーベキューの仕方を指南してくれるため、キャンピングカー初心者も楽しく参加できます。アテンドしてくれるコーディネーターは、企業プロモーションや雑誌でのグランピングのスタイリング経験あり。フォトジェニックなグランピングが叶います。
【ガイド同行で安心・ラクラク!】キャンピングカー&グランピング《BBQオプション有》※24時間限定
キャンピングカーを使っての旅が人気なアメリカで全米にネットワークを展開するキャンピングカーレンタルの専門会社「エルモンテRV」が日本に上陸!”フォトジェニックなアウトドアの旅が叶う!”「グランピング機材レンタル」と「キャンピングカーレンタル」のお得なセットプランです!集合場所から解散場所までアテンド
甲信越のグランピング場
オールインクルーシブのグランピング!「GLAMPROOK飯綱高原」
長野・飯綱高原にあるちょっと贅沢なグランピング施設「GLAMPROOK飯綱高原」。
なんと滞在中の食事や飲み物、アクティビティの料金が宿泊代金に含まれています!アクティビティはゴルフ、スキー、ワカサギ釣りなどが楽しめます。
出張シェフ付き!日帰りでグランピング気分「伊那谷エントランス」
長野・伊那市で、日帰りのグランピングを体験できるのは「伊那谷エントランス」のBBQプラン。
出張シェフ付で、準備や片付けは不要。手ぶらで訪れておいしいバーベキューが楽しめます。メニューには信州プレミアム牛や五平餅といった長野ならではの食材も。バーベキューのあとはグランピングスタイルの綺麗なテントで休憩したり、大自然を散策したりと過ごし方は自由です!
関西のグランピング場
関西には、日本でも人気のグランピング場が揃っています。
大自然の中で日帰りグランピングBBQ!「MARINE-Q」
「MARINE-Q」は和歌山・印南でグランピングスタイルのバーベキューを実施。
お肉をいただきながら、オーシャンビューのウッドデッキでくつろぐ優雅な時間が過ごせます。オプションでアルコールや伊勢海老も追加可能。日帰りでグランピング体験をしたいときにおすすめです。
- 5.0
- (1件の口コミ・体験談)
思い立ったときに手ぶらでできるグランピングバーベキューお肉250g(牛カルビ・ハラミ・トントロ・とりもも・あらびきソーセージ)プレミアコースはさらに、ハーブフランクフルト・ハラミステーキをセットにしております。焼き野菜、タレ、食器、BBQコンロなどの機材一式
人気グランピングスポット「GLAMP ELEMENT」
おしゃれなキャビンで充実のグランピング体験ができるのは、滋賀・米原の「GLAMP ELEMENT」。
夕食・朝食、部屋のミニバー、カフェラウンジ、ナイトバー、アクティビティ、ホットスパの料金がすべて宿泊料に込みのオールインクルーシブだから、追加料金を気にせず山遊びを満喫できます。宿泊用のキャビンまでは、各部屋専用のカヌーで移動。ちょっとした冒険気分を味わえます。
東北のグランピング場
ペット可・温泉あり!「安比高原」
岩手で本格的なグランピング体験ができるのは「安比高原」。おしゃれなテント、シェフが準備する本格バーベキューのほか、安比温泉「白樺の湯」の入浴券もついています。ドッグランスペースもあり、ワンちゃんとの宿泊も可能。犬好きには嬉しいプランです。(※6月~10月頃の実施)
【岩手県安比高原】グランピング BBQディナー付き宿泊プラン【2名利用】 ~ペット宿泊不可~
岩手・安比高原ならではの四季折々の豊かな自然を生かし、贅沢にアウトドアを楽しむグランピングリゾートを提供します。常設グランピングテントは、いずれもテント内とは思えないほどの広々とした空間です。夜にはまるで手が届きそうなほどの満天の星を楽しみながら、火を囲んで語らい、ゆったりとワンランク上のBBQを楽
九州のグランピング場
1棟貸切型!「Blue.base.takasaki」
長崎・五島列島に2021年7月オープンした体験型グランピング施設「Blue.base.takasaki」。1棟貸切型で、白い砂浜のビーチまで歩いて30秒という贅沢な空間です。オプションで、海を見ながらご当地の美味しいお肉やお魚も楽しめます。
【長崎・五島】グランピング~1棟貸切型でBBQ も楽しめます!(2名様~)
2021年7月にオープンした長崎県五島列島にある体験型グランピング施設。お部屋は1棟貸切型となっており、他のお部屋と十分な距離・間隔を空けて配置しています。ビーチまで歩いて30秒の場所に位置し、写真映え抜群の白い砂浜のある海が目の前に広がります。プライベートビーチのような雰囲気もお楽しみ頂けます。ま
- 4.8
- (2件の口コミ)
- 九州
- 長崎
- 五島列島
- サップ(SUP)・スタンドアップパドルボード
- ウェイクボード
- シュノーケリング
冬のグランピングを楽しもう!
星空や温泉、焚き火、おいしいキャンプグルメなど、冬のグランピングにはこの時期ならではの楽しみがあります。冬に訪れて、大自然を満喫しましょう!
※プランや料金・紹介施設などの情報は2022年10月現在の情報です。
冬グランピングのよくある質問
Qグランピングとは?
A 「グランピング」は、「グラマラス」と「キャンプ」を掛け合わせ、2005年前後に発生したと言われている造語です。欧米の富裕層による高級なアウトドア体験の流れを汲み、テント設営や食事の準備などの煩わしさを取り除いた『良いところ取りの自然体験』が可能なことから、新しいキャンプの形として昨今のトレンドとなっています。
Qグランピングのおすすめポイント
A 基本的に、グランピングは手ぶらでOK!。アウトドアの知識や装備も不要です。通常の旅行とほぼ同じ準備のみで済む点が、グランピング最大のおすすめポイントと言えます。また、グランピング施設の多くはホテル並みに快適な設備を持っています。キャンプの雰囲気を感じつつBBQやアクティビティを楽しむのも、グランピングの醍醐味です。
Q冬グランピング人気の秘密は?
A 通常のキャンプの場合、特に家族連れなどには春~秋の寒くない時期が選ばれますが、グランピングであれば寒さの心配は不要です。夏キャンプの天敵ともいえる蚊やブヨなどの虫も少なく、思う存分自然を満喫出来ます。グランピングで幻想的な冬景色、星空、温かい料理、温泉など、冬限定のアウトドア体験とアクティビティを楽しみましょう。
Q人気のグランピング施設は?
A 関東近郊では、埼玉県の春日部エリアに熱気球とグランピングを楽しめる施設が、長野県の白馬エリアに雪景色の中フルコースディナーが楽しめる施設があります。関西には、和歌山県の御坊エリアや滋賀県の長浜エリアにもお洒落なグランピング施設があります。多数の施設を掲載している当サイトで、是非ご希望のプランを探してみてください。