2024年全国ぶどう狩り人気ランキング＆観光レジャーガイド

更新日:2021/08/25

アクティビティジャパン編集部

今回は秋の行楽シーズンに人気のぶどう狩りを特集。

ぶどう狩りは、その場で新鮮なぶどうを味わえるのが魅力ですよね。秋の味覚として不動の人気を誇るぶどう。おいしさだけでなく、形が丸く見た目も美しいくだものです。
最近では種なしぶどうも多く、食べやすくなったのも人気の理由。小さい子供から大人やシニアまで幅広い年齢層に人気です。

記事ではぶどうの種類や特徴を解説。ぶどう狩りが体験できる時期・季節もお伝えします。
ほかにも、エリア別にぶどう狩りの人気ランキングも紹介。

ぶどう狩りをした後で体験したい、おすすめのアクティビティ・レジャーもお伝えします！
秋の味覚・ぶどう狩りと行楽シーズンを存分に楽しんでくださいね！

1 ぶどうの産地
2 ぶどうの種類と特徴
3 ぶどうの時期・旬は？
4 人気のぶどう狩りエリア 1位：山梨
5 人気のぶどう狩りエリア 2位：岡山
6 人気のぶどう狩りエリア 3位：群馬
7 人気のぶどう狩りエリア 4位：愛知
8 人気のぶどう狩りエリア 5位：秋田
9 人気のぶどう狩りエリア 6位：佐賀
10 秋の味覚・ぶどうを味わい尽くそう！
11 ぶどう狩りのよくある質問

ぶどうの産地

ぶどうの収穫量を都道府県別に紹介します。

2020年（令和2）年のデータによると、1位は山梨で収穫量は3万5,000t。全体の21%を占めています。2位は長野で収穫量は3万2,300tですが、全体の割合は20%を占め、山梨と僅差。
3位山形、4位岡山と続き、5位には北海道がランクイン。

関東からほど近い山梨・長野はぶどうの産地として有名ですよね。1位山梨・2位長野・3位山形で全国の収穫量の5割を占めています。

実は5位の北海道で育てられる果樹ではぶどうの栽培面積が一番多いんですよ！
ご存知でしたか？
北海道ではワインなどの加工品の生産が盛んです。

1位：山梨 3万5,000t（21%）
2位：長野 3万2,300t（20%）
3位：山形 1万5,500t（9%）
4位：岡山 1万3,900t（9%）
5位：北海道 6,940t（4%）

─ 出典「農林水産省：令和2年産日本なし、ぶどうの結果樹面積、収穫量及び出荷量」

ぶどうの産地を解説した後は、種類と特徴を紹介します。

ぶどうの種類と特徴

ぶどうは世界で1万種ほどあるといわれ、日本では希少なものを含めると約100種が栽培されています。そのうち、市場には50～60種のぶどうが流通しています。人々に幅広く愛されているのがわかりますよね。

ぶどうの種類は大きく分けて原産地と色別に分けることができます。原産地はヨーロッパ系とアメリカ系の2つ。色は黒・赤・緑に分けられます。

原産地・色の特徴と代表的なぶどうを解説しますので一緒に見ていきましょう。

ぶどう：原産地別

ヨーロッパ系

ヨーロッパ原産のぶどう。雨が少なく乾燥しているエリアで育つため、病気に弱く、日本では育てるのは手間がかかる。
酸味が少なく、糖度が高い味わいで美味。アメリカ系のぶどうよりも皮は薄く、大粒なのが特徴。
代表的なぶどう：緑系・シャインマスカット、アレキ、ロザリオビアンコ黒系・ブラジル、ウィンク赤系・サニードルチェ、甲斐路（かいじ）

アメリカ系

アメリカ原産のぶどう。雨の多い気候の中で育つため、病気に強いのが特徴。
同じく雨の多い日本でも育てやすい。粒が小さく、糖度は高い。皮が厚いため皮ごと食べるのが難しい。
代表的なぶどう：緑系・ポートランド、ナイアガラ黒系・スチューベン、コンコード赤系・デラウエア

続いてぶどうを色別に分け、それぞれの特徴を解説します。

ぶどう：色別

黒系

ぶどうの皮は黒みがかった紫色でアントシアニンを豊富に含む。1粒が大きいぶどうが多く、糖度が高くて香りも濃厚。
代表的な黒系ぶどう：巨峰、ピオーネ

赤系

ぶどうの皮は赤紫色。粒のサイズは品種により大小さまざま。果実の糖度は高いが黒系ぶどうと比較するとさっぱりした甘み。
代表的な赤系ぶどう：デラウェア、甲斐路

緑系

ぶどうの皮は翡翠のような薄い緑色。黒系や赤系のぶどうよりも酸味や渋みが少ないのが特徴。香りが濃厚でさわやかな甘さ。皮が薄く、そのまま食べられる品種も多い。
代表的な緑系ぶどう：シャインマスカット、瀬戸ジャイアンツ

最近、日本で人気が高いぶどうは「大粒・種なし・皮ごとOK・高糖度」のもの。
シャインマスカットを親に持つぶどうがトレンドで、盛んに交配されています。

以下では主なぶどうの特徴を紹介します。

デラウェア

種なしぶどうの代表的な存在。日本には1872（明治5）年に入ってきたとされ、もっとも一般的に親しまれているぶどう。皮は赤紫色。

1粒が小ぶりでサイズは1cmほど。甘みが強く、適度な酸味があります。皮と果実を分けやすく、食べやすいのが特徴です。

巨峰

「ぶどうの王様」ともいわれ、子供からシニアまで幅広く人気。皮は黒紫色で1粒10g～15gと大きく、食べ応えがあります。

糖度が18～20度と非常に高く、濃厚な甘さとやさしい酸味が絶妙なバランス。多汁でジューシー。

シャインマスカット

シャインマスカットは安芸津（あきつ）21号と白南（はくなん）を交配し、食料や農業などの研究機関である農研機構で誕生。2006年に品種登録された新しいぶどうです。

翡翠のような美しいグリーンでギフトにも人気。皮は薄くて果実と密着しているため、そのまま食します。粒は大きな楕円形で果実は締まりがあり、しゃっきりとした食感。上品なマスカット香が漂います。

糖度は20度前後と高いですが、中には25度に達するものも。酸味が少なく、皮ごと食べられるので近年人気のぶどうです。

ピオーネ

ピオーネは、巨峰とカノンホールマスカットを交配して静岡・伊豆で誕生したぶどうの品種。
ピオーネという名称は「開拓者」というイタリア語に由来しています。

1粒15～20gほどで巨峰よりも大きいサイズ。巨峰が持つ濃厚な甘さの中にマスカット系の芳醇な香りとさわやかな酸味があり、すっきりとした後味が特徴。

瀬戸ジャイアンツ

ロシア原産のグザルカラと岡山原産のネオ・マスカットを交配して、岡山で誕生したぶどうの品種です。

1粒あたり20gですが、最大で30gのぶどうも。白系ぶどうの中では1粒のサイズが一番大きいのが特徴。桃のようにキュッと締まっているかわいらしい形をしています。

シャインマスカットと比べるとあまり香りはありません。皮は薄くてほのかに渋みがあり、甘さを引き立てます。

藤稔（ふじみのり）

ピオーネと井川682号を交配し、神奈川・藤沢で誕生したぶどうの品種。名前は藤沢で稔（みの）ったことに由来します。

藤稔の特徴はなんといっても、粒が大きいこと。通常で500円玉ほど、最大ではピンポン玉ほどになることも。1粒で食べ応えがあるジャンボぶどう。

糖度は高いですが、巨峰よりさっぱりとしています。果肉は柔らかくて果汁が多く、ジューシーな味わい。

スチューベン

ウェインとシェリダンを交配してアメリカ・ニューヨークで誕生しました。1粒の大きさは3～5gほど。

糖度が高く、酸味が少ない味わいが特徴。はちみつのような濃厚な甘みがあります。日持ちがよいのでお土産にも人気。香りは弱く、皮ごと食べます。