滝行とは?東京周辺でおすすめの滝行スポットガイド
最近ひそかにブームの滝行を特集。 滝行は「自分と向き合いたい」「心身を鍛え直したい」など、さまざまな理由で人気です。 スポーツ選手や著名人が滝行を体験する様子を「見たことがある」という人も多いのではないでしょうか。 記事では滝行の歴史や効果などを解説。 あわせて東京周辺のおすすめの滝行体験スポットを紹介します!
滝行とは
諸説ありますが、滝行には水を浴びて自身の罪や穢(けがれ)を清める禊(みそぎ)・修行の意味があります。 滝行は水行(すいぎょう・みずぎょう)、水垢離(みずごり)と呼ばれることも。
主催者により異なることもあるものの、主に行衣(白衣)などを着て行います。
滝行の作法は主催者によりさまざまですが、体験する場合は初心者向けに簡素化してあるので「覚えられるか不安」という心配は無用。 作法は指導者がサポートしてくれるため、初心者でも大丈夫ですよ。
滝行の歴史
日本では、古来より神道において罪や穢(けがれ)を水で洗い、清める行為がありました。
平安時代以降、仏事前に川へ入り身を清める垢離(こり)とも習合し、水垢離、滝行、水行など修行へと発展。 平安時代の後期から戦国時代にかけて修験道が各地に広まりました。
近年では修行というよりも、ひとつの体験として気軽に参加する人が増えています。
滝行の効果は?
滝行を禊(みそぎ)として行う場合、「心身の穢(けがれ)を落として新しい自分に生まれ変わる」「本来の自分に戻る(原点に回帰する)」などを目指して参加する人が多いとされています。
修行としての滝行を行う場合、「自分を変える力を得る」「気合を入れる」「願掛けが成就する」など。 自分と向き合ったり、リフレッシュなどを求めて滝行を行う人も。
滝行をやり遂げることで「精神的に強くなった気がする」「達成感を味わうことができ、自信を持てるようになった」という体験談やクチコミもあります。
滝行体験にどのような効果を求めるのかは、人それぞれ。 あまり滝行に対して効果を過度に期待せず、「新しい体験をしてみよう」という気持ちで参加してみるのがおすすめです。
滝行は女性も参加できる?
もちろん、滝行は女性も参加可能。最近は滝行に参加する女性が増えています。
中には1人で参加する女性、毎年体験するというリピーターも。 女性の指導員が同行する滝行体験もあるので、安心して参加できますよ。
滝行体験を行う女性の服装はプランによりかなり異なります。 行衣(白衣)は水に濡れると透けてしまうため、下に肌着や水着、ラッシュガードやタイツ、スパッツなどを着用して行う滝行体験もあります。
服装について堅苦しいルールはなく、相談可能な滝行体験も多数。 疑問や不安がある人は、参加する前に主催者に質問してみましょう。
滝行ができるおすすめスポット:東京・高尾山
東京・八王子にある高尾山。都心から電車で1時間弱とアクセス抜群で人気の観光スポットです。
標高599mと低山のため、誰でも気軽に登山やトレッキングを楽しめます。
その歴史は古く、奈良時代の744(天平16)年、僧侶の行基(ぎょうき)が「髙尾山薬王院」を開山しました。 その後、高尾山は荒れ果てていましたが、京都の高層・俊源大徳(しゅんげんたいとく)が600年を経て復興したと伝えられています。
いにしえより山岳信仰の場とされてきた高尾山。修験者(山伏)が修行を行う聖域として知られてきました。
2007(平成19)年にはフランスのガイドブック『ミシュランガイド』で最高評価の三ツ星を獲得。 以後、観光客は増え続け、現在では年間300万人が訪れます。
アクティビティジャパンでは、人気の観光スポット・高尾山の滝行体験を予約可能。 滝行は行衣(白衣)を着て行います。
滝行に挑戦した後はトレッキングやハイキング、温泉に立ち寄るのもおすすめですよ!
滝行ができるおすすめスポット:東京・檜原村/龍神の滝
龍神の滝は東京・檜原村(ひのはらむら)にある滝。落差は18mほど。
戦国時代の1545(天文14)年、長野・戸隠村より「九頭龍神社(くずりゅうじんじゃ)」が分社・創建されました。 以後、滝に打たれて身を清める参拝者が増え、「龍神の滝」と呼ばれるようになったと言われています。
龍神の滝で滝行を主催しているのは「滝行と自然を味わう会」。 真言宗の住職が滝行の指導を行いますが、宗教は問わず誰でも参加可能。 キリスト教や他宗派の人も多数参加しているので、信仰に関わらず気軽に体験に参加できます。
男性はふんどしとはちまきを着用(希望により水着着用も可能)。 女性は白い行衣とはちまき、透けないように下に水着や黒Tシャツ、スパッツを着用します。
龍神の滝は関東屈指の滝行道場として知られ、戦国時代から現在も多くの人々が訪れます。 テレビや雑誌などの取材を月に一度は受けるという、人気スポットで滝行に挑戦してみてはいかがでしょう。
滝行ができるおすすめスポット:神奈川・南足柄/夕日の滝
神奈川・南足柄にある「夕日の滝」は、酒匂川(さかわがわ)の支流、内川にかかる滝です。 落差は23m、幅5m。通年滝の水量が豊富なため、滝行体験にもぴったりです。
春は新緑、秋は紅葉が美しく、多くの観光客が訪れる人気の観光スポットです。 水源は金時山で金太郎が「夕日の滝」で産湯につかったという伝説も。
「滝が持つ自然の力を感じてもらいたい」と、滝行体験を主催している「足柄修験の会」。 滝行体験には天台宗・修験道・神道の伝統を取り入れていますが、宗教の宣伝などは行っていないので安心して参加できます。
滝行は空手着で行います。 女性は空手着の下に水着や下着、ラッシュガード、タイツなどを着用するため、透けてしまう心配をする必要はありません。
「足柄修験の会」には女性の指導員がいるのも特徴です。女性も気軽に参加できると人気。
「夕日の滝」は都心からも近く、テレビのロケ地としても多数使用されています。
滝行体験でリフレッシュしよう!
最近では、誰でも気軽に参加できると人気が高まっている滝行体験。 「滝行に毎年参加する」という女性のリピーターも少なくありません。
滝行は東京近郊でも体験できるので、週末のリフレッシュに参加してみるのもおすすめですよ!
※プランや料金・紹介施設などの情報は2022年9月現在の情報です。