ダイビングインストラクターの資格・費用・難易度と仕事内容・年収例を徹底解説!
このページでは、スキューバダイビングのプロフェッショナルであるダイビングインストラクターになるための方法と基礎知識を解説!
必要な資格・免許とそのランクや難易度、実際に働き始めてからの仕事内容や年収例(給料)など、ダイビングインストラクターに関する情報を徹底調査していきます。
PADIやNAUIなどダイビングインストラクターになる前に取るべきライセンス(Cカード)の取得プラン情報と合わせてチェックしてきましょう。
ダイビングインストラクターになるまでの流れ
スキューバダイビングを趣味に持つ多くのダイバーにとってダイビングインストラクターという職業は憧れの存在。
「ダイビングインストラクターにはどうやったらなれるの?」とその過程やプロセスを知りたい方も多いと思います。
まずはじめに、ダイビング未経験者からダイビングインストラクターになるまでの流れを簡単にまとめていきます。
1.体験ダイビングツアーに参加
四方が海に囲まれる島国・日本では多くの地域にダイビングスポットがあり、ダイビングショップによる体験ツアーが開催されています。
ダイビング未経験はまず、初心者を対象とした「体験ダイビング」のツアーに参加して実際に海に潜りダイビングの魅力に触れてみましょう。
2.ダイビングライセンス(Cカード)の取得
体験ダイビングのツアーに参加した後は本格的なダイバーへの一歩目であるダイビングライセンス(Cカード)の取得を目指しましょう。
PADIやNAUIなど各ダイビング指導団体では、潜れる深度や海域によってさまざまなグレードのダイビングライセンスが用意されています。
3.ファンダイビングツアーに参加
Cカードを取得したらダイビングライセンス保持者を対象とする「ファンダイビング」のツアーに参加してみましょう。
保持しているダイビングライセンス(Cカード)のグレードによって潜るポイントやコースを選びインストラクターと共に潜ることができます。
4.インストラクターライセンスの取得
1から3までの経験を経て「プロのダイバーになりたい」と思ったらダイビングインストラクターライセンスの取得を目指しましょう。
ダイビングライセンス(Cカード)と同様にPADIやNAUIなどの各指導団体が認定・公認するショップにより学科・実技などの講習が開催されています。
5.ダイビングショップに就職・起業
スキューバダイビングの技術と知識を習得しダイビングインストラクターライセンスを取得したら晴れてプロダイバーの仲間入りです。
ダイビングツアーを開催するショップの求人を探して就職およびインストラクター契約、または自身でダイビングショップの起業を目指しましょう。
上記1から5までが未経験からダイビングインストラクターになるまでの大まかな流れです。
ここからは「4.インストラクターライセンスの取得」についてさらに深掘りしてみていきます。
ダイビングインストラクターに必要な資格
ダイビングインストラクターは、さまざまなレベルのダイバーを指導し安全にツアーを催行することを任務とする言わばスキューバダイビングのプロフェッショナル。
ダイビングは楽しいだけではなく、事故の可能性など多くの危険を伴うマリンスポーツです。
そのため、ダイビングを指導するためには経験やスキルはもちろん、器材や海に対する専門的な知識の習得が必須条件となります。
ダイビングインストラクターを職業として従事するためにはダイビングライセンス(Cカード)以外にも以下の資格が必要となります。
- 潜水士(国家資格)
- インストラクター認定ライセンス
ここからは、ダイビング指導団体としてトップシェアを誇るPADIを基準としてその概要を詳しく解説していきます。
潜水士(国家資格)
潜水士は安全衛生技術試験協会が認定・発行する国家資格です。
合格に至る難易度はそれほど高くないと言われ、近年の合格率はおおよそ75%ほどだというデータが出ています。
また、受験に際する条件・要件は設けられていないため、学歴や職歴、年齢や性別、国籍などを問わず誰でも受験することが可能です。
一方で免許の交付対象は18歳以上と定められているため、18歳以下で合格した場合でも交付されるのは満18歳になってからとなります。
インストラクター認定ライセンス
インストラクター認定ライセンスとは、ダイビングインストラクターとして必要なスキルと知識を身につけたダイバーに与えられる免許です。
たとえばPADIでは、まず「ダイブマスター(DM)」と「アシスタントインストラクター(AI)」の取得を目指します。
その後にインストラクター試験(IE)の初級レベルにあたる「オープンウォータースクーバインストラクター(OWSI)」の受験へと進みます。
つづいては、ダイビングインストラクターライセンスに設けられているランクを見ていきましょう。
ダイビングインストラクターライセンスのランク
ダイビングインストラクターのライセンスには、さまざまなランクが設定されています。
ここからは、PADIが設定するダイビングインストラクターライセンスをランクごとにご紹介していきます。
オープンウォータースキューバインストラクター(OWSI)
OWSIは、ダイビングインストラクターとして認められるために一番初めに取得するライセンスです。
受験資格は、すでにダイブマスター(DM) またはアシスタントインストラクター(AI)を取得していること。
OWSIを取得することでレジャーとして開催される「体験ダイビング」から「ダイブマスターコース」までを実施することができるようになります。
マスタースキューバダイバートレーナー(MSDT)
MSDTは、5種類以上のPADIスペシャルティインストラクター資格を取得後に受験できるダイビングインストラクターのライセンスです。
また、25名以上のPADIインストラクターに認定されたダイバーに与えられます。
受験資格は、すでにオープンウォータースキューバインストラクター(OWSI)を取得していることが条件です。
IDCスタッフインストラクター(SI)
SIは、IDCスタッフインストラクターコースをクリアしたダイバーに与えられるダイビングインストラクターのライセンスです。
PADIインストラクター開発コースの全体像を把握することが求められ、取得後はPADIアシスタントインストラクターコースを単独で開催できます。
受験資格は、マスタースキューバダイバートレーナー(MSDT)を取得していることが条件です。
マスターインストラクター(MI)
MIは、PADIのダイビングインストラクターにおける最高位に値するダイビングインストラクターのライセンスです。
インストラクターとして全プログラムの実施経験を持つダイバーであることなど、厳しい条件をクリアする必要があります。
また、規準違反など過去6ヶ月以内に違反の経歴がないことがMI取得の条件となっています。
コースディレクター(CD)
CDは、PADIダイビングインストラクターを指導するトレーナーに与えられるダイビングインストラクターのライセンスです。
アメリカのPADI本部によるPADIコースディレクタートレーニングコースに参加し、ダイビング教育者を育成するという経験と実績を積む必要があります。
このCDは、全世界にいるダイビングインストラクターの中でも限られたダイバーにしか与えられていないもっとも難易度の高いランクです。
ダイビングインストラクターのライセンスにはその他にも「スペシャルティインストラクター(SPI)」などがあります。
また、救助などの知識を習得する「エマージェンシーファーストレスポンスインストラクター(EFRI)」や「レスキュー・ダイバー(RD)」などが必要になります。
これからダイビングインストラクターを目指す方は、まず「オープンウォータースキューバインストラクター(OWSI)」の取得を目指しましょう。
ダイビングインストラクター講習・受験の費用
「ダイビングインストラクターになるためには幾らかかるの?」とその経費を知りたい方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、ダイビングインストラクターになるまでの費用はかなりの高額なお金が必要となります。
たとえば、全くの未経験者からダイビングインストラクターを目指す場合には、総額でおおよそ150万円から200万円が必要だと言われています。
その内訳は、
- ダイビングライセンス(Cカード)の取得
- レスキューダイバー(RD)の取得
- エマージェンシーファーストレスポンスインストラクター(EFRI)の取得
- ダイブマスター(DM)の取得
- インストラクター開発コース(IDC)の受講
- インストラクター試験(IE)
各種ライセンス取得の費用・料金は受講するショップ・スクールによって異なるものの「インストラクター試験(IE)」まででおおよそ100万円程度。
またプロフェッショナルなダイバーとしてもっとも重要となる「経験」を得るために多くのファンダイビング実施本数が必要となります。
さらに、使用するダイビングの器材一式の購入費用、維持費、消耗品費用などを鑑みると前述した150万円から200万円は最低でも必要になる計算です。
金銭面だけを考えても「ダイビングインストラクターになるには相当な覚悟が必要」だと言うことを肝に銘じておく必要があります。
つづいては、ダイビングインストラクターの仕事内容の一例を見ていきましょう。
ダイビングインストラクターの仕事内容
「ダイビングインストラクターの仕事にはどんな業務があるの?」や「業務はきつい?」などと実際の働き方を知りたい方も多いと思います。
もちろん、就職するダイビングショップの方針によって働き方がさまざまなのは大前提です。
ここからは、ダイビングインストラクターの仕事内容の一例をまとめていきます。
- ダイビングツアーのガイド
- インストラクターの指導
- 一般的な店舗業務
ダイビングインストラクターと聞いてまず頭に浮かべる仕事内容は「ダイビングツアーのガイド」ではないでしょうか。
観光客や初心者ダイバーなどにダイビングの魅力を伝えることはダイビングインストラクターとしてのもっとも魅力的な業務と言えるでしょう。
また、新たなインストラクターやスタッフを育てるための育成や教育をするのもダイビングインストラクターとしての仕事です。
そして多くのダイビングインストラクターがもっとも時間を割く業務が店舗業務です。
ダイビング器材の整備・管理や接客販売、ゲストの送迎やSNS・ホームページの更新など陸上で行う業務は多岐にわたります。
ダイビングインストラクターの年収・給料
「ダイビングインストラクターは幾ら稼げるのか」は実際に働くにあたって重要なポイントになると思います。
働くショップの経営状況や規模によってさまざまではありますが、多くの場合「高収入ではない」と言って大きく相違はないでしょう。
一例を挙げると、新人の頃の月収が12万円から15万円程度、ベテランとなっても月収が20万円程度というケースも多くあるようです。
決して高収入を見込める仕事ではないことから、本業としてだけではなく副業としてダイビングインストラクターに従事する方法も一般的だそうです。
ダイビングインストラクターという仕事はの魅力は収入の多い少ないではなく「大好きなダイビングに携わって仕事をすることの喜び」の方が重要なのではないかと考えます。
ダイビングライセンス取得コース人気ランキング
最後に、ダイビングインストラクターになるための第1歩である「ダイビングライセンス(Cカード)取得コース」の人気プランをランキング形式でご紹介します。
開催場所やツアーの内容、料金(価格)やサービス内容をはじめ、レビュー・口コミ体験談による評判を参考にプラン選びの比較検討にお役立てください。
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