ダイビングに必要な器材&選び方
今回はダイビングに必要な器材と選び方を特集!
ダイビングの器材は、軽器材と重器材の2種類に分けられます。
サイトにより若干分け方の違いはありますが、軽器材はマスク・スノーケル・フィン、重器材はレギュレーター・ゲージ・オクトパスが該当します。
これからダイビングを始める人は、まずは軽器材から購入するのがおすすめですよ。
各器材の役割や選び方を詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね!
ダイビング 器材:軽器材&選び方
軽器材とはマスク・スノーケル・グローブ・フィン・ブーツ・メッシュバッグです。
中でもマスク・スノーケル・フィンの3点はダイビングをするのに最低限必要なアイテム!
加えて、グローブ・ブーツ・メッシュバッグの合計6点がそろえば、ダイビングをする準備はバッチリです!
以下で各軽器材を詳しく紹介しますね。
ダイビング 軽器材1:マスク
顔の約半分を覆うマスクは、水中で目を開き視界確保するための器材。
鼻も覆われており、水が入りにくい構造になっています。
マスクは一眼タイプと二眼タイプの2種類。
一眼タイプは、1つの大きなレンズで両眼を覆う形状で、面積が広く視界が開けています。
表情が見えやすいことから女性に人気です。
二眼タイプは、レンズが左右に分かれた平面のため水中の様子がクリアに見えます。
ただ一眼タイプより視界がやや狭く感じ、レンズが曇りやすいのが特徴。
度付きレンズに変更できるため、普段コンタクトレンズやメガネを装着している人におすすめのタイプです。
マスク選びの大事なポイントは、顔とマスクのフィット感!
マスクがフィットすれば、水が侵入することなく、ストラップの調整も最低限で済みます。
フィッティングができる店舗へ行き、購入前に試してみてくださいね。
ダイビング 軽器材2:スノーケル
スノーケルは、ホース状の管を口にくわえ、管を水面から出すことで呼吸を助ける器材です。
スノーケルは、蛇腹タイプ・ストレートタイプ(J型)・ラップアラウンドタイプなど、さまざまな種類があります。
蛇腹タイプは、パイプとマウスピースのつなぎ目が蛇腹状になっており、マウスピースの角度を調整しやすいのが特徴。
ストレートタイプ(J型)は、もっとも一般的に使用されており、筒がまっすぐでシンプルな形状をしているのが特徴。
排水弁や排水室が付いていないものが多く、水が侵入した際は息を強く吐き出す必要があり、上級者や男性向きです。
ラップアラウンドタイプは、パイプの部分が顔の形に沿ってカーブしているため、水の抵抗を受けにくいのが特徴。
スノーケル選びのポイントは、マウスピースのくわえやすさ、呼吸のしやすさ、排水のしやすさ。
前述したマスクとセットでの購入がおすすめですよ。
ダイビング 軽器材3:グローブ
グローブは、ダイビング中のケガや、指先の冷えを防ぐための手袋。
ダイビングをより安全かつ快適なものにするために大事なアイテムです。
グローブの種類は3種類!
3シーズングローブは、冬以外の季節におすすめのグローブです。
ジャージ素材でできており、伸縮性・通気性に優れているのが特徴。
サマーグローブは、気温が上がり始めた春・夏に適したグローブです。
軽く薄いメッシュ素材のため速乾性もあり、同じ日の中で時間をあけてダイビングする時におすすめ。
ウィンターグローブは、秋・冬の寒い時期や水温が低い時期に使用するグローブです。
ウェットスーツにも使われるネオプレーン素材でできているため、保温性に優れています。
グローブは手のサイズにピッタリのものを選び、気温や水温、ダイビングの目的に合わせて適切なグローブを選びましょう。
ダイビング 軽器材4:フィン
フィンは、足に装着し水中を効率よく移動できる器材で、2種類の形状があります。
フルフットタイプは、靴のような形状をしているポケット部分に足を入れます。
ダイレクトにフィンに力が伝わるため、スムーズな推進力が得られます。
フィンを履いたままの移動がしにくいため、船からダイブするボートダイビングに適していますよ。
ストラップタイプはブーツを履いて装着するフィンで、かかとに付いたストラップでサイズの調整ができます。
徒歩移動の多いビーチダイビングや、ブーツと一体化したドライスーツ着用時に使用します。
フィンの素材や長さも、フィン選びでは大事。
素材は、柔らかいゴム製と硬めのプラスチック製があります。
プラスチック製で長いフィンほど推進力を得られますが、脚力に自信がないと逆効果に。
フィンはダイビングをする場所・目的、そして女性は自分の脚力を考慮して選んでくださいね。
ダイビング 軽器材5:ブーツ
ウェットスーツでダイビングをする時には、ブーツを履く必要があります。
ケガから足を守るため、また足を冷やさないようにするのがブーツの役割。
ブーツの種類は、ブーツの底のソールの有無で異なります。
ソールありのブーツは、ストラップ・フルフットタイプの両方のフィンで使用可能。
ソールがあるため、どこでも歩ける万能タイプといえます。
ソールなしのブーツは、フルフットタイプのフィンに使用できます。
ソールがないため歩きにくく、歩くことが少ないボートダイビングで使用する機会が多いです。
ブーツは、履くフィンの種類で決まります。
ビーチエントリーか、ボートダイビングなのか。また潜るポイントによっても変わるため、自分のダイビングスタイルに合わせて購入するのがおすすめですよ!
ダイビング 軽器材6:メッシュバッグ
メッシュバッグは、濡れた器材を入れるバッグです。
バッグ全体がメッシュ素材でできているのが特徴。
残った水分を逃しやすく、バッグに器材を入れたままでも乾きやすいので安心。
潜水地点まで船で移動するボートダイビングでは、器材を持ち込むことがあります。
器材をひとつにまとめて持ち運びもできるメッシュバッグは必需品ですよ!
メッシュバッグは、小物を入れる小さいサイズから全器材が入る大きなものまで、サイズはさまざま。
自分のダイビングスタイルに合わせて選んでくださいね!
ダイビング 器材:重器材&選び方
重器材とは、水中での活動に絶対不可欠な呼吸や浮力を補助する装置のこと。
重器材には、レギュレーター・BCD・ダイブコンピュータ・オクトパス・ゲージが含まれます。
以下では各器材の詳細を説明します!
ダイビング 重器材1:レギュレーター
レギュレーターは、水中で呼吸をし続けるための装置で、ダイビングでは欠かせない器材。
ファーストステージ(タンクとレギュレーターをつなぐ場所)で高圧の空気を減圧し、口でくわえる部分のセカンドステージで呼吸しやすい圧力にする装置です。
マウスピースがくわえやすく、呼吸しやすいものを選ぶのがポイント。
安全性や耐久性を確保するため、信頼性の高いブランドから購入しましょう。
ダイビング 重器材2:BCD
BCD(Buoyancy Control Device)は、ダイバーの姿勢を調整し水中で浮力を保つための器材です。
ジャケットのように装着し、シリンダーを安定した位置に保持します。
BCDには、ジャケットタイプ・ショルダーストラップタイプ・バックフロートタイプがあります。
3つのタイプの違いは、浮力が入る位置。
ジャケットタイプは、ジャケットのほぼ全体に、ショルダーストラップタイプは肩以外の部分に、バックフロートタイプは背部に空気が入ります。
ジャケットタイプは、全体に空気が入るため、バランスをとりやすいのが特徴。
ショルダーストラップタイプはサイズ調整が可能なため、汎用性が高いです。
バックフロートタイプは、空気が背面のみのため締め付け感が少ないのが特徴ですよ。
自分の体のサイズに合ったBCDを選ぶことがとても大事!
大きすぎるBCDはシリンダーが動いて水中でバランスが取りにくくなり、逆にきついBCDは体の締め付けにより気分が悪くなってしまいます。
購入前に一度装着するのがおすすめですよ!
ダイビング 重器材3:ダイブコンピュータ
ダイブコンピュータは、潜水時間や深度などのデータをリアルタイムで計測し、安全にダイビングを行うための器材です。
ダイビングで懸念されることのひとつが、体内に溶け込んだ窒素が排出しきれず気泡となり、気泡が血管を塞いだり神経を圧迫し体調不良を引き起こす「減圧症」。
ダイブコンピュータは、無減圧潜水時間(現在の水深に留まれる時間)を計測し、減圧症にかかるリスクを減らすことができます。
減圧症は命に関わる症状のため、ダイビング中はダイブコンピュータのチェックが欠かせません!
ダイブコンピュータには、腕時計のようなウォッチ型や、ウォッチ型よりやや大きめのリストタイプ型など、さまざまな形状があります。
まずは水深、無減圧潜水時間、潜水時間の計測機能が付いたダイブコンピュータを選びましょう。
ディスプレイが見やすいことも大切なポイントです。
ダイビング 重器材4:オクトパス
オクトパスは、メインのレギュレーターとは別にある予備の空気源。
バディがエア切れになった場合や、自身のレギュレーターに問題が生じた場合に使用します。
オクトパスは、ファーストステージ(シリンダーとレギュレーターをつなぐ場所)に取り付けるタイプと、パワーインフレーター(BCDの肩に付いているホースにつながるボタン操作部分)部分に取り付けるタイプの2種類。
普段使うレギュレーターと同じファーストステージに取り付けるオクトパスは、バディに渡しやすいメリットがあります。
一方、パワーインフレータ部分に取り付けるタイプのオクトパスは、BCDに直接取り付けるため器材がコンパクトになります。
扱いやすいものを選ぶのがポイントです。
オクトパスは万が一の時に使用する器材のため、信頼できるメーカーから購入しましょう。
ダイビング 重器材5:ゲージ
ゲージは、空気の残量や水深を計測する器材。
ダイビング中は空気の残量や水深を常に意識する必要があるため、ダイビングには欠かせないものです。
ゲージの種類は、シングルゲージ・ダブルゲージ・トリプルゲージの3種類があります。
シングルゲージは、空気の残量を表示する残圧計のみ。
ダブルゲージは、残圧計+方角を示すコンパス、もしくは水深計を搭載し、トリプルゲージは残圧計+水深計+コンパスの全てを搭載しています。
最近は、ダイブコンピュータで管理できる項目も増えてきましたが、ダイブコンピュータが不具合を起こす可能性もあるので、最低でもシングルゲージは用意しましょう。
ダイビングスーツについて
ダイビングでは、ケガの防止と寒さ対策の観点から、ダイビングスーツの着用は必須です。
ダイビングスーツは、ウェットスーツとドライスーツの2種類あります。
以下で詳しく説明しますね。
ウェットスーツ
ウェットスーツは、本州だと水温が20℃を超える5月から10月頃に着用します。
個人差はありますが、水温が24℃くらいだとウェットスーツでダイビングをしても寒さをあまり感じません。
ウェットスーツは、体とスーツの隙間に入り込んだ水を体温で温め、保温します。
体が濡れるため、インナーに水着の着用は必須。
入り込んだ水を逃がさないためにも、ウェットスーツと体が密着することが大事なので、自分の体に合ったサイズを選んでくださいね。
ドライスーツ
通常、ドライスーツは本州の秋や冬、早春の水温が20℃以下の時に着用します。
ブーツとスーツの一体型のため、水がスーツ内に侵入せず、体が濡れません。
ドライスーツは、シリンダー(タンク)からスーツ内に送り込まれた空気で体を温めます。
ドライスーツの下は洋服を着られるので、保温効果は抜群ですよ!
ドライスーツは手首・足首・首の3ヶ所がぴったりしているものだと胸が圧迫されて息苦しさを感じるため、胸囲のサイズが適しているものを選びます。
ぴったりしたサイズを選べば、水の侵入を防ぎ、保温効果も高まりますよ。
ダイビング 器材 まとめ
ダイビングを行うために必要な器材と選び方を紹介しました。
まずは軽器材をそろえるところからスタートし、準備が整ったら早速ダイビングを始めましょう!
ダイビングは、ダイビングに精通したガイド付きツアーに参加するのがおすすめ!
ぜひツアーに参加して、すてきな海の世界を楽しんでくださいね。
※本記事の内容は2024年5月現在の情報です。
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