キャニオニングやシャワークライミングを体験時の服装や必要な持ち物は?
雄大な自然のなかで、沢下りや滝をロープで降りるなどスリル満点な体験ができるキャニオング。コアなアウトドアファンが楽しむだけでなく、最近では初心者の方でも気軽に体験できるツアーが多く提供されています。そこで今回は、初めてキャニオニングに挑戦するときに知っておきたい服装や持ち物などを一挙にご紹介します。
キャニオニングってなに?
まるで天然のウォータースライダーを滑るかのように、渓流に沿って沢を下っていく「キャニオニング」。南フランスで生まれたこのアクティビティは、1998年にニュージランド人のマイク・ハリスによって日本に持ち込まれ、群馬県みなかみ町を中心に全国各地へ広まっていきました。現在は、コアなアウトドア愛好家たちから絶大な人気を誇っています。そんなキャニオニング、実は、単純に「沢下り」を楽しむだけのアクティビティではありません。
キャニオニングは、まず出発地点を目指して渓谷をトレッキングするところからスタートします。そして、実際に沢を下って進むときのクライミング、ロープを使った懸垂下降、水の中へのダイブ、さらに場合によってはラフティングやカヌーといった複数のアウトドア要素が含まれています。
キャニオニングは、まさに身ひとつで雄大な自然を体感できる総合的なアクティビティなのです。
シャワークライミングと何が違うの?
キャニオニングとよく似たアクティビティに「シャワークライミング」がありますが、このふたつの違いはなんでしょうか。
簡単に言うと、キャニオニングは渓流を下っていくのに対し、シャワークライミングは渓流を登っていくアクティビティのことを指します。 このようにキャニオニングとシャワークライミングでは目指す目的地の違いがありますが、国内のツアー会社によっては、シャワークライミングの要素も含めて「キャニオニング」と呼んでいる場合もあります。
キャニオニングもシャワークライミングも、体験するときの服装や必要な持ち物は変わりません。
初心者のよくある疑問を徹底解明!
Q. アウトドアが未経験でも楽しめる?
複数のアウトドア要素を兼ねたキャニオニングは、全身のさまざまな機能を使って遊ぶため、初心者には難易度が高そうに思われがち…。 しかし、近年では日本各地で初心者歓迎のツアーが多く実施されているので、アウトドア未経験の方でも十分に楽しむことができるでしょう。
ツアー中は、知識と経験が豊富なベテランガイドが必ず同行し、常にサポートしてくれます。 ちなみに、プランの中にある「滝壺へダイブする」などのイベントは強制ではありません。飛び込みが苦手な方は、ガイドが別の遊び方を提案してくれるので、事前に相談しておくといいでしょう。
また、ツアーによっては、所要時間が2~3時間程度の半日コースも開催されています。初心者の方は、まずは半日コースから挑戦してみてもいいですね。
Q. 泳げなくても参加できる?
体験中はライフジャケットを着用するため、手足を動かさなくてもライフジャケットの浮力で体は自然に浮きます。そのため、泳ぎの苦手な方も安心して参加できるでしょう。 ライフジャケットはツアー会社から無料でレンタルできるので、自分で揃える必要はありません。
Q. メガネやコンタクトでも大丈夫?
キャニオニングは水の中へ飛び込んだり、滝を滑り降りたりするので、メガネをかけたままでは危険です。 勢いで外れたり、壊れたりしてしまうことも考えられるので、視力の悪い方はメガネよりもコンタクトレンズで参加するのがいいでしょう。
しかし、コンタクトレンズを使用する場合であっても、体験中に水でレンズが汚れたり、外れて紛失する可能性も考えられます。 そこで、使い捨てのコンタクトレンズを使用するか、コンタクトレンズの上からゴーグルをかけるなどして対策を取っておくことをおすすめします。
また、どうしてもコンタクトレンズが使えない方は、度の入ったゴーグルや、アウトドア用のメガネバンドを用意するようにしましょう。
Q. 生理の時はどうしたらいい?
生理中であってもキャニオニングを楽しむことは可能です。 しかし、体験中は必ず全身がびしょびしょに濡れてしまいますので、普通のナプキンでは水を吸って重くなり、どうしても不快感が出てしまいます。 そのため、膣内に入れて経血を溜めるタンポンや月経カップを使用するようにしましょう。
また、ツアー中はトイレに行くことができないので、タンポンであれば多い日用のものがおすすめです。
Q.カメラは持ち込みOK?
「防水機能がついたカメラであれば持ち込みOK!」といったツアー会社も多く存在しています。 しかし、飛び込みやスライダーの衝撃で壊れてしまったり、水中に落として失くしてしまうなんてことも考えられるので、カメラを持ち込む際には十分に注意しましょう。
また、ツアー会社によっては体験中の様子を撮影してくれたり、撮影データをプレゼントしてくれるサービスもあります。 キャニオニングに専念するためには、自前のカメラを持参するよりもこういったサービスを利用した方がいいかもしれませんね。
キャニオニングを体験するときの格好を教えて!
キャニオニングを体験する際に必要な専門装備は、ほぼツアー会社からレンタルすることができます。 しかし、より快適に楽しむにはいくつか用意しておきたいアイテムもありますので、併せてご紹介します。
ウェットスーツ&ライフジャケット
キャニオニングの体験中は、ウェットスーツとライフジャケットを着用します。
しかし、ウェットスーツとは文字通り「濡れることが前提」となったスーツのこと。ファスナーや手足首から入ってくる水で体温を温める仕組みになっているので、ウェットスーツの下は、水着や濡れてもいい服を着用するようにしましょう。 水着を着用するのであれば、女性はフリルやリボンといった装飾品が付いていないシンプルなもの、男性は膝上丈のサーフパンツがおすすめです。
また、水着の上に直接ウェットスーツを着るのが気になる方は、水着とラッシュガードを合わたコーディネートもいいですね。
キャニオニング専用のシューズ&グローブ
濡れた岩の上を歩くことが多いキャニオニングでは、岩肌から手を守るグローブと、キャニオニング専用の滑りにくいシューズも着用します。
しかし、体験中はどうしてもシューズの中に細かい砂利が入ってしまいますので、専用シューズの中に履くソックスは濡れたり破れたりしてもいいようなものを選びましょう。 五本指ソックスであれば足の指1本1本が動かしやすいので、踏ん張りが効きやすく、ムレにくいのでおすすめです。
頭を保護するヘルメット
あらゆるアクティビティ同様に、キャニオニングもある程度の危険が伴うため、必ずヘルメットを着用します。 もしものときでもずれてしまわないよう、自分の頭にぴったり合ったサイズを選びましょう。
髪を結ぶ方はヘルメットをかぶるときに邪魔にならないよう、リボンや飾りがついていたり、シュシュなどのボリュームがあるヘアゴムは避けた方が無難です。シンプルなものを選びましょう。
お尻を保護するスライダーパンツ
スライダーパンツはよく滑る素材で作られているので、ウォータースライダーで遊ぶときに役立ちます。 クッション効果はありませんが、丈夫で厚い作りになっているので、体験中にお尻の部分が擦れて破れてしまう心配もありません。
キャニオニング専用のハーネス
ロープを使って懸垂下降する際には、キャニオニング専用のハーネスを着用します。 そもそもツアー会社が扱っているハーネスであれば、キャニオニング独特のシチュエーションに耐えられるよう考慮して作られているはずなので、安心して身を任せられるでしょう。
その他にもあると便利なお助けグッズはこれ!
体を拭くためのタオル
全てのウォーターアクティビティでは、タオルは必須アイテムです。 その際、体験終了後に全身を拭く用の大きいタオルと、水着やゴーグルなどを拭く小さいタオルがあると便利です。
吸水性と速乾性に優れた「スイムタオル(セームタオル)」であれば、水を含んでも絞ればすぐに吸水性が復活するため一枚あれば十分でしょう。 軽くて持ち運びもラクなので、さまざまなアウトドアシーンにもおすすめです。
替えの下着やソックス
家から着用していった衣類のままキャニオニングを体験するのであれば、替えの下着やソックスを必ず持っていきましょう。 なかでも、ソックスは結構忘れてしまいがち。ツアー中は専用のブーツを履きますが、完全防水ではありません。水や砂利などで汚れてしまいますので、必ず替えのものを用意しましょう。
濡れたものを入れておく袋
キャニオニングで濡れた水着や服、ソックスなどを持ち帰るための袋も用意しておきましょう。 大きなビニールバッグであれば、濡れたものをひとつにまとめて持ち運べるので便利です。
水中でも快適に楽しめるゴーグル
ツアー中は水の中に入ることが多いので、ゴーグルがあるとより快適です。 コンタクトレンズを使用している方も、体験中に外れてしまうと危険ですので、ゴーグルの着用をおすすめします。
プラン内容によっては、日焼け防止グッズも必須!
キャニオニング中はヘルメットの着用が必須ですが、ツアー内容によってはカヌーやカヤックなどヘルメットを着用しなくてもいいアクティビティが含まれていることがあります。
ツアー参加中にヘルメットを取ることがある場合は、つばの広い帽子やサングラスといった日焼け防止グッズも持参しましょう。
化粧直し用のメイク道具
体験中は思いっきり顔に水が掛かかることも多いので、終了後の化粧直しのためのメイク道具も忘れずに持っていきましょう。
その他に注意しておきたい身だしなみは?
顔の紫外線ケアを忘れずに!
体験中は全身を覆うウェットスーツを着用するので腕や足は隠せますが、顔は常に紫外線に晒されています。 顔に日焼け止めクリームを塗るなどして、しっかりと紫外線対策を取っておきましょう。 頻繁に塗り直しができないことを考えると、水や汗でも落ちにくいウォータープルーフタイプがおすすめです。
爪は短く切っておこう!
キャニオニングは、ときには岩やロープなどを掴みながら移動することもありますので、爪は短く切っておく必要があります。 また、ネイルチップは例え短めであっても、体験中どこかに引っかけてしまったり、最悪の場合すべて剥がれてしまう可能性もあるので、あらかじめ外しておきましょう。
長い髪は結っておこう!
髪が肩より長い方は、ウェットスーツやライフジャケットなどに絡まってしまわないようあらかじめ髪を結んでおきましょう。 シュシュや飾りのついたヘアゴムは取れやすいので、しっかりと結べるシンプルなものがおすすめです。 また、体験中はヘルメットを着用するので、耳より下の位置で束ねるようにしてください。
メイクはウォータープルーフがおすすめ!
体験中は水の中に飛び込むことも多いので、メイク崩れが気になるところ…。体験終了までメイクをしっかりキープするためにも、水や汗に強いウォータープルーフタイプのメイク道具を使用するのがいいでしょう。
また、付けまつげも途中で取れてしまう可能性が高いので、あらかじめ外しておくことをおすすめします。
初心者におすすめのキャニオニング・シャワークライミングプラン
キャニオニング・シャワークライミングが楽しめるスポットは日本各地にたくさんありますが、その中でも特におすすめな人気スポットでの体験プランをそれぞれご紹介します。
キャニオニング
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沖縄・本島
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沖縄・西表島
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- (51件の口コミ・体験談)
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群馬・みなかみ
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シャワークライミング
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長野・白馬
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東京・奥多摩
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~シャワークライミングとは~シャワークライミングは「沢登り」と言い、自然の創る美しく変化に富んだ沢を徒歩で挑むリバースポーツです☆ 次々と現れる、マイナスイオンをたっぷり含んだ水しぶきをあげる滝、天然のウォータースライダー、天然のプール!そこを泳いだり潜ったり飛び込んだりしながら源流を目指し進みます
キャニオニングを楽しむときの服装のまとめ
- ウェットスーツ
- ライフジャケット
- キャニオニングシューズ
- グローブ
- ヘルメット
- スライダーパンツ
- ハーネス
以上がキャニオニングを楽しむときの格好です。
これらの専門装備は全て無料でレンタルできるので、自分で用意する必要はありません。
なかには自前のウェットスーツを持っている方もいるかもしれませんが、体験中はゴツゴツした岩場を滑り降りたり、水の中へ飛び込んだりするのでせっかくのウェットスーツが傷んでしまうかもしれません。 そのため、自前のものを持参するよりも、レンタルサービスを利用することをおすすめします。
一方で、自分で用意しておきたいのは
- ウェットスーツの中に着用する水着もしくは濡れてもいい下着
- 濡れたり破れたりしてもいいソックス
- 体を拭くためのタオル
- 濡れたものを入れておく袋
などです。
以上のことを参考にして、当日は万全の体制で思いっきりキャニオニングを満喫してくださいね!