パナリ島(新城島)は沖縄屈指の秘境スポット!行き方・ツアー・伝説・秘祭を紹介!
沖縄本島から南の海上に位置するパナリ島(新城島:あらぐすくじま)。
石垣島や黒島と同じく「八重山諸島」に属していますが、島へ向かう定期航路がなく個人で訪れることができないため、“知る人ぞ知るシュノーケリング&ダイビングの人気スポット”!
そこで今回は、謎に包まれたパナリ島(新城島)で体験できるマリンスポーツやアクティビティ、アクセス・概要、観光スポットなど、その魅力を紹介します!
パナリ島(新城島) おすすめのマリンスポーツ!
定期船の運行がないパナリ島(新城島)の海は、人の手が加わっていないありのままの姿が残されています。
青すぎる空に貝殻が砕かれた白い砂と、その美しさはまさに南海の楽園で、八重山諸島でもNo.1と言われるほどです。
そんなパナリ島(新城島)で体験できる、おすすめのマリンスポーツを紹介します。
人気のシュノーケリングスポット・遠浅の「北の浜」で遊ぶ
通称、「パナリブルー」とも呼ばれる沖縄・パナリ島(新城島)周辺の海は、上から覗くだけでもカラフルな魚やサンゴが見られるほど透明度が抜群です!
加えて、サンゴの白化現象も少なく、熱帯魚も種類豊富に見られることから、八重山諸島の中でも一、ニを争うほどシュノーケリングにもってこいのロケーション。
パナリ島(新城島)のメインビーチは、上地島にある「北の浜」と呼ばれるエリア。
「カクレクマノミ」をはじめとするさまざまな熱帯魚や、人の姿よりも大きな「テーブルサンゴ」、真っ青な海の中でひときわ目立つ真っ赤な「イソバナ」などの世界有数の多様性を誇るサンゴ礁を、思う存分堪能できます。
シュノーケリングに疲れたら、貝殻が砕けたパナリ島(新城島)の白い砂浜で、見渡す限りに広がるエメラルドグリーンの海と青い空のコントラストが織り成す風景を眺めながら、ゆっくりひと休みするのもいいですね!
沖縄・パナリ島(新城島)おすすめシュノーケリングツアー
【沖縄県・石垣市・シュノーケル】石垣島発!すべてコミコミ新城島(パナリ)1日シュノーケル
- 5.0
- (2件の口コミ・体験談)
・人魚伝説が残る秘境、新城島(パナリ島)でシュノーケル体験&島内散策。シュノーケルポイントはビーチ&ボートから2回エントリーしますので、沢山の種類のサンゴ・熱帯魚に出会えます。・お昼は島内にてランチ&島内散策、トイレ・シャワー完備しておりますので、安心して休憩できます。
レビュー・口コミ体験談紹介
楽しく、貴重な体験ができました
定期便のないパナリ島でシュノーケリングと島内散策を楽しみました。
とってもやさしいおやじさんと息子さんが案内してくれます。
それぞれのペースに合わせてくれるので、初心者さんでも安心して参加できます。
パナリ島の海中はきれいな魚がたくさん!
シャワートイレもきれいで、お昼のあとは思い思いの場所にゴザをひいてゆっくりする事もできます。
島内散策では沖縄の原風景に出会えたような、貴重な村風景を眺めることができましたし、島の歴史なんかも教えて下さり、なかなかお聞きすることのできない島の暮らしを知ることができました。
楽しく、貴重な一日でした。とってもおすすめのツアーです。
ぜひ、参加してみて下さい!
5.0 ★★★★★ 体験日 2022年4月
【沖縄県・新城島・シュノーケル】西表島発!ゆうゆうパナリ1日シュノーケル
- 5.0
- (3件の口コミ・体験談)
・人魚伝説が残る秘境、新城島(パナリ島)でシュノーケル体験&島内散策。シュノーケルポイントはビーチ&ボートから2回エントリーしますので、沢山の種類のサンゴ・熱帯魚に出会えます。・お昼は島内にてランチ&島内散策、トイレ・シャワー完備しておりますので、安心して休憩できます。
レビュー・口コミ体験談紹介
のんびり楽しみたい人にはオススメ
天候不良でバラス島ツアーが前日中止になり代わりにパナリ島ツアーに申し込みました
ツアー当日は快晴、ガイドのケンタロウさんは素朴な青年で船長のお父さんは楽しい人です
午前中は船で沖のポイントまで行ってシュノーケリング
波が穏やかな日はウミガメも見れるみたいですが残念ながら私達が行った日は波が高くウミガメには会えませんでした
お家に戻って昼ゴハンの弁当を食べて休憩&お昼寝
午後はビーチに行ってシュノーケリング
その後は島を案内してもらいました
お父さんにヤシガニ見せてもらったりかき氷食べながら世間話したり
ゆっくりリラックスした時間が過ごせました
送迎の船もとても楽しかったです
また石垣島に行ったら絶対パナリ島に行こうと思います
パナリ島凄く良い所でオススメですよ
5.0 ★★★★★ 体験日 2022年7月
【沖縄・石垣島】夏のおすすめ!黒島/パナリ1日シュノーケリング+クリアカヤック《防水カメラレンタル無料》
- 5.0
- (8件の口コミ・体験談)
◆ 夏の激推し1日ツアー!水中カメラレンタル無料6~10月限定開催。スタッフも行きたくてしょうがない、夏のおすすめ1日ツアー!!【黒島周辺】黒島ブルーとも呼ばれる抜群に透明度の高い海。白い砂地がきれいなポイント、ウミガメポイント、断崖絶壁のダイナミックなポイントetc【パナリ周辺】白い砂地がきれいな
レビュー・口コミ体験談紹介
感動でした
波が強くて、シュノーケルは残念ながら午前に1度のみになってしまったのですが、黒島に到着した時にお天気も良く、景色が素晴らしくて、人も全くおらず、貸し切りの澄み切った海と空でした。
それが何より感動しました。
また子供が食べ物アレルギーがあるので、色々と相談して準備をして下さり、想像以上の対応でしたので、とても嬉しかったです。
優しい方で、素敵な時間が過ごせました。
5.0 ★★★★★ 体験日 2022年7月
- 5.0
- (2件の口コミ・体験談)
人口十数名の八重山最後の秘境パナリ(新城島)への上陸散策シュノーケルツアー。行けそうで行けない秘境!定期船が出ていない為、レア感満載です☆サンゴの綺麗な海で思いっきり楽しみましょう♪
レビュー・口コミ体験談紹介
最高のツアーです。
今回は少し天候が悪くキャンセルされる方がいた為、主人と2人で参加しましたが、私達のペースにあわせてくれたり、お兄さんが優しく教えてくれ、ありがとうございました。
沢山の魚や、亀、小さいサメなど、各ポイントで違う魚に会えて最高のツアーです。おすすめします。
4.5 ★★★★★ 体験日 2022年11月
まるで竜宮城!「竜宮の根」でダイビング
パナリ島(新城島)の海をもっと深く楽しみたい方は、人気のマリンスポーツ・ダイビングがおすすめです。
パナリ島(新城島)のダイビングポイントは、下地島にある「竜宮の根」と呼ばれるエリア。
潮流が速いので泳ぎに慣れている人向きですが、潮止まりの時間を狙って行くのであればダイビング初心者でも十分に楽しめます。
地形まではっきり見える透明度抜群の海の中には、海面を埋め尽くすほどのサンゴ礁や、カラフルな小魚の群れが共存し、まるで竜宮城のような世界が広がっています。
また、竜宮の根は水深があまり深くないので、干潮時であればシュノーケリングを楽しむこともできます。
沖縄・パナリ島(新城島)おすすめダイビングツアー
【石垣島発着】安心の少人数制!憧れの無人島&美ら海体験ダイビング!(1日コース)
- 4.9
- (37件の口コミ・体験談)
★コンセプトは「ゆっくり・のんびり・リラックス!」★FLOWFISHは安心の少人数制です。初心者の方、経験のある方、大人からお子さんまで、ゲストのみなさんのコンディション、スキル、体力などを考慮して、みなさんが楽しんでいただけるようなツアーを心がけています。ゲストの皆さん一人一人のペースに合わせたの
レビュー・口コミ体験談紹介
大満足!!!
しっかりとしたバックアップ体制で全力で楽しめました(^^)
マンタも見れたのでさらに最高!!
全ての人におすすめです!!
石垣に来た際には是非!!!
5.0 ★★★★★ 体験日 2023年6月
最高の思い出になりました!
19日に1人で参加しました。
1人参加の上にシュノーケルすら初体験だったのですが、インストラクターの方が丁寧に教えてくださったおかげで、終始安心して体験することができました。
他の参加客もいない中での1人参加にもかかわらず、温かく迎え入れてくれたことがなによりも嬉しかったです。
また、画像もすぐにくださり(iPhone)、旅で唯一自分が写っている写真となりました。
貴重な体験をさせてくださり、ありがとうございました!
5.0 ★★★★★ 体験日 2023年1月
【石垣島発着】安心の少人数制!憧れの無人島に上陸&美ら海FUNダイビング!(1日コース)
- 4.8
- (14件の口コミ・体験談)
★コンセプトは「ゆっくり・のんびり・リラックス!」★FLOWFISHは安心の少人数制です。初心者の方、経験のある方、大人からお子さんまで、ゲストのみなさんのコンディション、スキル、体力などを考慮して、みなさんが楽しんでいただけるようなツアーを心がけています。ゲストの皆さん一人一人のペースに合わせたの
最2022/10/4~2022/10/5にお世話になりました。
今まで多数のダイビングショップにお世話になりましたが、今回お世話になったFLOWFISHさんは最高!宿泊先までの迎え、ポイントまでの船内でもおもてなし(船長さん、スタッフの方の気遣いが素晴らしかったです)、ダイビング中の技術的アドバイス(特に中性浮力は勉強になりました)、そしてポイントからポイントへの移動中の立ち寄り(幻の島、たまたま寄港していた世界一の帆船)、写真撮影のアドバイス、非常に楽しいダイビングとなりました。さらには船の上でのランチ、これもまた良かったです。2日間お世話になりましたが、2日目の「船の上での八重山そば」、今まで食べた中で一番と言っていいぐらいの「味」を楽しめました。こちらのFLOWFISHさんは本当にオススメです!
5.0 ★★★★★ 体験日 2022年10月
まずは足のつくビーチでシュノーケリングをして体慣らしをするので、初めての方や泳ぎに自信の無い方もパナリの海なら安心ですよ!しっかりと講習を受けて、いざダイビングポイントへ。ボートで行くダイビングポイントは水深3m前後で流れも無く安心・簡単!でも、潜って目の前に広がる水中世界は透明度の高いパナリのダイ
【沖縄・石垣島】八重山の海を満喫!ファンダイビング(1日コース:2DIVE or 3DIVE)
【当コースはCカードをお持ちの方が対象のプランです】1日じっくりの2Dive、3Diveコースまで。八重山の海の感動を届けます!石垣島周辺はもちろん、竹富島・小浜島・黒島・新城島、さらには西表島まで八重山全域をカバー!世界的にも有名なマンタポイントをはじめ、大物・小物・地形・サンゴまで八重山の海には
パナリ島で楽しめるほかアクティビティ!
パナリ島では、シーカヤックや釣り、ボートチャーターなどほかにも様々なアクティビティが楽しめます。
沖縄・パナリ島(新城島)おすすめツアー
「SALE!」【西表島・6時間】アウトドアランチ付!大自然に包まれてリラックス!のんびりシーカヤックツーリング!
- 4.7
- (3件の口コミ・体験談)
シーカヤックで長めの距離を漕ぐツーリングコースです。初心者の方からご家族の方などにご参加頂ける様、行き先はお申し込みの際にご相談しながら決めるので安心してツーリングが楽しめます。幻の滝(ナーラ滝)水落の滝 舟浮 外パナリ 鳩間島 イダの浜などの場所がございます。お好きな場所をお選びいただきますので気
レビュー・口コミ体験談紹介
自分史上最高ツアー
シーカヤックのツアーをお願いしました。水落の滝、イダの浜に行きたかったのですが、そのコースだと15km程になるようで、体力的に大丈夫か、当日の様子を見ながら対応いただけるとのこと、大変ありがたかったです。
結果的には体力もなんとかなり、念願のイダの浜にも上陸できました。ツアー中、景色のいいところで、こまめに休憩を取っていただいたので、それ程疲れず最後まで楽しめました。
途中天候が激変することもありましたが、それにも問題なく対応いただき、むしろいい思い出になりました。
現地で作っていただいたランチも最高でした。
また是非、西表に来た際にはお世話になりたいと思います。
5.0 ★★★★★ 体験日 2022年7月
【シュノーケリング・フィッシング】 パナリ島ボートフィッシング・シュノーケリングツアー(1日コース)
- 4.8
- (2件の口コミ・体験談)
パナリの海はビッグフィッシングの予感!釣りのポイントとしても魅力溢れるパナリ沖はビッグヒットの可能性が未知数。簡単な五目釣りなのに、思いがけず大物が釣れるかも!初めての方も船長のアドバイスでヒット間違いなしですよ!午前中は沖釣り、お昼はパナリのビーチでのんびりランチ&クールダウン、午後はがっつりシュ
レビュー・口コミ体験談紹介
初沖釣り
沖釣りがしたくて参加しました!
初心者でしたが、半日で6匹も釣れました!
こまめに釣れるポイントも変えて頂き、飽きることなく満喫出来ました。
シュノーケルも合わせて、1日コースでしたがスタッフの方も親切で良い思い出となりました。
5.0 ★★★★★ 体験日 2019年8月
【体験ダイビング・フィッシング】パナリ島ボートフィッシング・体験ダイビングツアー(1日コース)
パナリの海はビッグフィッシングの予感!釣りのポイントとしても魅力溢れるパナリ沖はビッグヒットの可能性が未知数。簡単な五目釣りなのに、思いがけず大物が釣れるかも!初めての方も船長のアドバイスでヒット間違いなしですよ!午前中は沖釣り、お昼はパナリのビーチでのんびりランチ&クールダウン、午後はシュノーケリ
【沖縄県・新城島・クルージング】パナリ島を拠点にボートチャーターオリジナルプラン!
・新城島(パナリ島)を拠点にツアー詳細はお客様オリジナルで行いますので自由度満載のプランになります。・島が沢山ある八重山ならではの離島・孤島巡りも楽しめます。・ツアー詳細はmail、電話にて相談応じますのでお気軽にご連絡ください。
沖縄・パナリ島(新城島)ってどんな島?
沖縄の最南端にある「八重山郡竹富町」に所属される「パナリ島(新城島)」。西表島や波照間島、黒島などで知られる9つの有人島と、7つの無人島からなる「八重山諸島」のひとつです。
パナリ島(新城島)は沖縄本島から南西に450kmの距離にあり、上地島(かみじじま)と下地島(しもじじま)という2つの島で形成されています。パナリとは沖縄の方言で「離れ」を意味していますが、上地島と下地島はわずか400m程度の距離にあり、干潮時に歩いて渡ることもできます。
島民の居住地となっているのは上地島で、下地島には雄大な牧場が広がっています。とは言うものの、島の総人口数は上地島・下地島を併せてもたった10人前後。どちらの島にも電気・水道・ガスといった生活基盤は整っていますが、商店や公共施設、信号などはありません。
また、島内には島民以外は立ち入り禁止とされているエリアが多々あるため、個人で入島することはNG。加えて、島の中を水着で歩くことや、海辺でのキャンプ、島に生息する動植物を持ち帰ること、ゴミを放置することなども固く禁止されています。
これらは島の伝統や大自然を保護するために徹底されているので、パナリ島(新城島)へ滞在した際には、ガイドや現地の人の指示をしっかり守るようにしてくださいね!
パナリ島(新城島)へのアクセス方法は?
残念ながら、パナリ島(新城島)へ向かう船や飛行機などの定期便は運行されていません。
まれに石垣島~西表島間を結ぶ定期船がパナリ島(新城島)を経由することがありますが、島民以外の方がこれを利用することはできませんので、パナリ島(新城島)へアクセスするためには必ず観光ツアーに申し込むようにしましょう。
その際には、石垣島や西表島、黒島からツアーに参加して、パナリ島(新城島)へ向かうコースが一般的です。ツアー料金は、出発地やツアー会社によってさまざまですが、10,000円前後が相場です。
また、プラン内容も、島へは滞在せずパナリ島(新城島)周辺の海を楽しむものや、実際にパナリ島(新城島)に上陸して島内を散策したりするものなど、ツアー会社によっていろいろあります。
自分が希望する体験ができるかどうか、事前にしっかり確認してから申し込むようにしましょう。
パナリ島(新城島)にはスーパーやコンビニなどの商店はありませんので、お昼時のツアーに参加するのであればランチが付いているかのチェックも忘れずに!
パナリ島(新城島)の伝説や秘祭を紹介!
かつて東アジアの交流拠点でもあった沖縄は、古来より国際色豊かな文化が育まれてきました。
そのため、今もなお独自の歴史文化の面影や伝説、秘祭などが多く残されています。
そこで、パナリ島(新城島)に伝わる伝説や秘祭について以下にまとめてみました。
パナリ島(新城島)へ訪れる前にその歴史を知っておけば、これまでとはひと味違った趣ある旅が楽しめるかもしれませんよ。
歴史文化の面影が残る「人魚伝説」
パナリ島(新城島)には、その昔、琉球王朝へ人魚を献上していたという「人魚伝説」があります。
この「人魚」とは、 実は、亜熱帯から熱帯にかけての浅く温かい海に生息する「ジュゴン」のことを指します。「ジュゴンの泳ぐ姿がまるで人魚のように見える」、「西洋では人魚のモデルがジュゴンである」など、人魚とジュゴンが結び付けられた理由は諸説ありますが、パナリ島(新城島)には依然として人魚伝説が伝承されているのです。
しかし、現在ジュゴンの数は大幅に減少し、残念ながら八重山諸島周辺では、その姿を見ることができなくなってしまいました。
上地島には、かつて食料としてありがたく頂いていたジュゴンへの供養のために建てられた「東(アーリィ)御嶽(うたき)」があります。
別名「人魚神社」とも言われるこの神社は、神聖なエリアとされており、観光客はもちろん、祭司以外の島民でさえ立ち入ることや写真撮影などが禁止されています。間違っても中に入らないようご注意くださいね。
秘祭「アカマタ・クロマタ」は島民以外は参加不可能!
パナリ島(新城島)では旧暦の6月に「豊年祭」が行われ、「アカマタ・クロマタ」と呼ばれる2柱の神様が現れると言われています。しかし、この豊年祭は、開催日時や場所などの情報も一切公表されていない秘祭。残念ながらその内容を知ることはできません。
豊年祭に参加できるのは島の出身者と親しい関係者だけ。さらに、写真撮影やスケッチ、録音が禁止されていたり、祭りの内容を外に漏らしたりすることもタブーとされています。
パナリ島(新城島)は住民も少なく、上陸するのも簡単ではない島ですが、豊年祭のときには数百人もの島の関係者の人々が集まります。そんなことからも、この祭りがパナリ島(新城島)の人たちによってどれほど大切に守られてきたかが想像できますね。
上地島の観光スポット
2016年9月時点では、人口12名の上地島ですが、雨水を貯めるためのタンクがあったり、学校の跡地がそのまま残されていたりと、かつて多くの人々がそこで暮らしていたであろう面影がところどころに残されています。
そんな上地島を散策する際に、ぜひ見ておきたいスポットをご紹介します。
沖縄の伝統的な街並みをぶらり
島のあちらこちらには、かつての島民が暮らしていた赤瓦の民家や、サンゴ石灰岩を積み上げて作られた石垣、白い砂の道といった沖縄の伝統的な街並みの風景がそのまま残されています。
「今は近隣の島で生活しているけど、ときどき家の掃除をしに帰省する」という方もいて、空き家も綺麗に手入れされており、誰かが住んでいるような雰囲気さえ漂っています。
そんな民家も点在するのどかな風景に包まれながら、ぶらぶらと散歩するのも楽しそうです。
「クイヌパナ」と呼ばれる展望台
上地島の桟橋の西側にある「クイヌパナ」は、パナリ島(新城島)唯一の展望スポットです。
沖縄の方言でクイは「地名」、パナは「先端」を意味しています。
基本的にパナリ島(新城島)は平らな島ですが、クイヌパナのみ高台になっていて、天気が良ければ正面に西表島、左手に下地島が一望できパナリ島(新城島)を象徴する景色を堪能できます。思わず息を呑む美しさです。
「タカニク」と呼ばれる先島諸島火番盛
上地島の集落の北側にある「タカニク」は、かつて上地島の「先島諸島火番盛(さきしましょとうひばんむい)」として使われていました。
先島諸島火番盛とは、その昔、琉球王国を支配していた薩摩藩の要請によって設置された遠見番所のこと。
八重山諸島は沖縄諸島と比べ異国船の来航が多かったため、海の様子を監視したり、近接船舶が来るとのろしを上げて琉球王府に知らせる役目を担っていました。
タカニクはわずか1m程の高さしかありませんが、周辺に遮るものが何もないため、ここからの見晴らしは抜群!
異国船を眺めていた当時の様子を想像しながら、海の眺めを楽しんでみてはいかがでしょう。
下地島の観光スポット
下地島は1963年に廃村となり、現在は島全体が雄大な牧草地となっています。
現在、集落は上地島に集中していますが、かつては上地島より下地島のほうが人口が多く賑わっていたそう。
パナリ島(新城島)という地名も、下地島に「新城村」という栄えた村があったことに由来しています。
そんな下地島を散策する際に、ぜひ見ておきたいスポットをご紹介します。
数百頭の牛が放牧されている「パナリ牧場」
「パナリ牧場」とは、下地島に広がる雄大な牧場です。
ここでは数百頭の牛が、放牧で飼育されています。
島中をのんびり歩いたり、自由に下草を食べている姿は、まるで野生の牛のように見えるかもしれませんね。
このパナリ牧場は、たった2人の島民が住み込みで管理しています。
下地島ではほとんど人と会う機会もなく、まさに無人島に訪れたような非日常的な気分を味わえます。
「波照間ムリ」と呼ばれる先島諸島火番盛
下地島にも、上地島の「タカニク」と同様に、「波照間ムリ」と呼ばれる「先島諸島火番盛」があります。
長年使われていなかったため石垣と木が一体化していて、近くで見るとその圧倒的な存在感に驚かされます。
波照間ムリはパナリ牧場の中にあるので、見つけるのが少々難しいかもしれませんが、上まで登ってみると雄大なパナリ牧場を一望することができます。
世界でも密かに注目されている「パナリ焼」ってなに?
「パナリ焼」とは、下地島で明治の初期頃まで作られていた土器のこと。
赤土に焼いた夜光貝などをすりつぶして混ぜ合わせた胎土(たいど)を、ろくろを使わずに手びねりで成形。原始的な野焼きで製作されています。
水を運んだり貯蔵するためなど、日常生活用品として用いられたほか、かつての琉球王家に「洗骨(せんこつ)」と呼ばれる葬送儀式の風習が伝わると、骨つぼとしても使用されていました。
残念ながら、パナリ焼を作っていた場所や道具などはもう残されていませんが、パナリ焼のレプリカがパナリ島(新城島)の観光・休憩所に展示されているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
パナリ島(新城島)でマリンスポーツ・アクティビティを体験しよう
定期船の通わないパナリ島(新城島)は、人口も少ないこともあり、八重山諸島の中でも限りなく無人島に近い島です。
島全体が西表石垣国立公園に指定されていて、人の手が加わっていない大自然、ゴミひとつ落ちていない美しい集落が現在も残されています。
パナリ島(新城島)の海は何より透明度が高く遠浅なので、人気のシュノーケリングやダイビングをするにも 絶好の場所です。海面を埋め尽くすほどのサンゴや、そこに群がる色とりどりの熱帯魚たちを間近でじっくり観察することができます。
また、散策ツアーに参加するのであれば、パナリ島(新城島)を知り尽くしたガイドが島の歴史や文化を詳しく説明してくれるので、琉球王朝時代以前から現在に至るまでの沖縄の歴史を探求してみるのも楽しそうです。
手つかずの自然が残された沖縄・パナリ島(新城島)の風土ですが、百聞は一見にしかず!マリンアクティビティを楽しむもよし、島の中をゆっくりと散策するもよし。ぜひ一度、新城島を訪れてみてはいかがでしょう。
※本記事の内容は2023年7月現在の情報です。