しまなみ海道 観光 モデルコース【半日】
今回は広島・尾道(おのみち)エリアと愛媛・今治(いまばり)エリアを結ぶ、しまなみ海道観光×おすすめのモデルコース半日版を特集!
日帰り&車で巡る、しまなみ海道で人気の観光スポットを紹介します。
テンポよく魅力的な島々を巡って、瀬戸内の魅力を気軽に満喫しましょう。
しまなみ海道とは
「しまなみ海道(西瀬戸自動車道)」とは、広島・尾道市と愛媛・今治市を結ぶ、全長約60kmの長大な自動車専用道路です。
1975(昭和50)年に着工し、1999(平成11)年にすべての橋が完成。2006(平成18)年に全ルートが開通しました。
しまなみ海道で結ばれている島は、広島側から順に向島(むかいしま)・因島(いんのしま)・生口島(いくちじま)・大三島(おおみしま)・伯方島(はかたじま)・大島(おおしま)の6つ!
サイトによっては、周辺の島を含めて8〜9つ紹介している場合もありますが、今回は上記の主な6つの島にフォーカスします。
しまなみ海道は、自動車専用道路でありながら、広島・尾道と向島の間に架かる「新尾道大橋(しんおのみちおおはし)」以外、自動車歩行者道路(サイクリングロード)を完備しています。
しまなみ海道は、北海道・利尻の「利尻富士利尻(りしりふじりしり)自転車道」と並んで、アメリカの放送局CNNの「世界7大サイクリングロード」に選出された世界的人気スポット!
日本以外には、ワインの名産地でぶどう畑の中を走るフランスの「ツール・ド・ブルゴーニュ・ア・ヴェロ」や、崖に沿った悪路を進むボリビアの「デスロード」など、ユニークで印象的な場所が選出されています。
世界に並ぶしまなみ海道のサイクリングロードを走れば、海上に架かる橋を駆け抜ける爽快感や瀬戸内海の風景、通過する島々のカルチャーなど、個性・見どころをたくさん感じられます!
しまなみ海道の各所では、自転車のレンタル・返却が可能です!
しまなみ海道観光モデルコースを車で巡る中で気になるエリアを見つけたら、サイクリングを楽しんでみてはいかがでしょうか?
しまなみ海道 観光 モデルコース 地図
向島
今回のしまなみ海道観光モデルコースで最初に訪れる「向島(むかいしま)」は、しまなみ海道が走る島の中で最も北部にあり、かつ本州側に位置する島です。
しまなみ海道を利用する場合は、広島・尾道(おのみち)市から「新尾道大橋(しんおのみちおおはし)」を通って上陸できます。
向島内には瀬戸内を見渡す絶景スポットや観光・グルメスポットが点在。
車・渡船などで本土から気軽にアクセスできる離島として人気を集めています。
以下では、向島のおすすめ観光スポットを紹介します。
後藤鉱泉所(後藤飲料水工業所)
広島・尾道市(西瀬戸尾道IC)から車で約15分。
「後藤鉱泉所(後藤飲料水工業所)」は、向島北部にある清涼飲料水製造工場兼ショップです。
1930(昭和5)年の創業以来、ほかでは味わえないオリジナルのドリンクを製造・販売しています。
駄菓子屋のような懐かしい雰囲気が漂う店内では、昔懐かしいレトロなデザインの瓶入りサイダーやミルクセーキを購入して飲むことができますよ。
「幻のサイダー」として知られる「マルゴサイダー」をはじめ、店内で飲めるドリンクはすべて自家製!
後藤鉱泉所と一部の店舗でしか飲めない味を、レトロな雰囲気で楽しみましょう!
レトロな瓶は現在製造していないため、回収して再利用されます。
そのため、お店で飲んで瓶を返却しなければなりませんが、一部商品は持ち帰りも可能。
しまなみ海道観光の思い出の品やお土産に購入してみては?
住所:広島県尾道市向島町755-2
高見山展望台
後藤飲料水工業所から車で約20分ほど。
向島南部の高見山(たかみやま)山頂付近に位置する展望台です。
高見山の標高は283mで、向島島内では最大級!
高見山展望台周辺には視界を遮るものがなく、向島内はもちろん、瀬戸内海に浮かぶ島々を一望する大パノラマを楽しめます。
また、高見山展望台は山頂付近に駐車場があり、気軽に車でアクセス可能です。
しまなみ海道観光モデルコースを日帰りで巡る道すがら立ち寄って、大小さまざまな島が浮かぶ瀬戸内海の絶景を楽しんでみてはいかがでしょうか?
住所:広島県尾道市向島町立花
因島
しまなみ海道観光モデルコースで次に訪れる島は、向島の南西に位置する「因島(いんのしま)」!
向島からは「因島大橋」を通って上陸します。
瀬戸内を見渡すビュースポットはもちろん、おすすめの観光スポットが多数!
戦国ファン必見の資料館や、サイクリング中ならぜひ寄っておきたい「自転車神社」の通称で知られる「大山神社(おおやまじんじゃ)」など、見どころが盛りだくさんです。
以下では、因島のおすすめ観光スポットを紹介します!
因島水軍城
高見山展望台から車で約30分。
因島内陸部の高台に建てられた、城の形をした資料館です。
「因島水軍城(いんのしますいぐんじょう)」という名称の通り、施設内には室町時代〜戦国時代にかけて瀬戸内海で活躍した「村上海賊(村上水軍)」に関する歴史資料や武具などが展示されています。
戦国大名たちにとって、味方であれば重宝したものの、敵であれば苦戦させられた村上海賊。
資料や異国から持ち帰った宝物など資料はどれも貴重なものばかりですよ!
村上海賊の勢力圏だったとされる芸予諸島(げいよしょとう)には、因島のほかにも、大三島や生口島など、今回のしまなみ海道観光モデルコースで訪れる島々も含まれています!
これから巡る観光スポットとの関連性や見どころをチェックしてみては?
住所:広島県尾道市因島中庄町3228-2
白滝山展望台
因島水軍城から車で約20分ほど。
因島北部に位置する白滝山(しらたきやま)山頂の展望施設です。
白滝山は山頂付近まで車でアクセス可能!
最も山頂に近い「白滝フラワーライン駐車場」からは、展望台まで徒歩5分ほどで到着します。
標高約226mの見晴らしのいい展望台デッキからは、因島を見渡すパノラマ・瀬戸内海の多島美を楽しめますよ!
また、白滝山山頂付近には、村上海賊当主が創建に関わったとされる観音堂「白滝山観音堂」が鎮座しています。
瀬戸内海を望む絶景の中で、旅の安全を願って参拝しておきましょう!
山頂の観音堂へ至る参道には、19世紀ごろに作られた約700体の石仏群「五百羅漢(ごひゃくらかん)」が安置されています。
大小さまざまな石仏がズラリと並ぶ景観は圧巻です!
並び立つ石仏と瀬戸内海をあわせた、映え&絶景フォトを撮影してみてはいかがでしょうか?
住所:広島県尾道市因島重井町
生口島
しまなみ海道観光モデルコースで次に訪れるのは、因島の西に位置する「生口島(いくちじま)」!
上陸には「生口橋(いくちばし)」を利用します。
生口島は柑橘類の名産地として知られ、なかでも明治時代から栽培されているレモンは特に有名です。
また、島全体を美術館に見立てたアートプロジェクト「島ごと美術館」を推進しており、島内では生口島の風景を生かした17種類の屋外彫刻を見て回ることができますよ!
以下では、生口島のおすすめ観光スポットを紹介します。
未来心の丘
白滝山展望台から車で約40分。
「未来心の丘(みらいしんのおか)」は、生口島北部に位置する「耕三寺(こうさんじ)博物館」内の作品及び観光スポットです。
総面積約5,000平方mに及ぶ巨大なアート庭園には、白大理石で形成される純白の世界が広がっており、ギリシャの遺跡群を連想させる彫刻や石の芸術を楽しめます。
未来心の丘の作成を担当したのは、広島出身の彫刻家・杭谷一東(くえたにいっとう)。
使用されている大理石は、すべて彼が拠点を置くイタリアから運搬されたもの。
庭園に立ち並ぶ巨大な彫刻作品は、いずれも意味深なテーマのもとに作られています!
作者の思いを想像しつつ、独特な世界を見て回りましょう。
施設は高台に位置しており、庭園の各所からは周囲の町並みを一望できます!
アート作品・純白の彫刻と空や海とのコントラスト・瀬戸内の町を見渡すパノラマと、三拍子そろった空間で、ユニークな記念写真を残してみてはいかがでしょうか?
住所:広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2
レモン谷
未来心の丘から車で約15分ほど。 生口島の南西沿岸部に位置するレモン畑です。
生口島の垂水(たるみ)地区では、明治時代からレモンの栽培が始まり、1963(昭和38)年には年間約900トンもの国産レモンの名産地に成長。
以来、「レモン谷」と呼ばれるようになったそうです。
レモン谷で見られるレモンは、初夏にレモンの白い花、夏〜秋はグリーンレモン、冬〜春には黄色く色づいたレモンの果実と、訪れる季節によって異なるカラー・表情を見せてくれます!
また、レモン谷がある垂水エリア沿岸部は、生口島と大三島を結ぶ「多々羅大橋(たたらおおはし)」のすぐそばという絶好のロケーション!
鮮やかなレモンと木々の間から望む、巨大な橋と瀬戸内海の景観は必見ですよ!
住所:広島県尾道市瀬戸田町垂水
大三島
しまなみ海道観光モデルコースは、中間地点を通過して愛媛・今治市へ!
次に訪れるのは、愛媛の最北に位置する「大三島(おおみしま)」です。
生口島からは「多々羅大橋(たたらおおはし)」を利用して上陸します。
大三島は、しまなみ海道が通る島の中で最も大きな離島。
島内には、後述する由緒正しい古社と、歴史的に貴重な品々を見られる宝物館、みかん畑を見ながら走れるサイクリングロード、瀬戸内海を望む絶景温泉といった、パワー・サイクル・絶景スポットがめじろ押しです!
以下では、大三島の観光スポットを紹介します。
道の駅 多々羅しまなみ公園
レモンの谷から車で約20分ほど。
多々羅大橋を渡ってすぐの場所にあり、大三島上陸後すぐにアクセス可能な道の駅です。
「道の駅 多々羅しまなみ公園」は生口島に面した海岸沿いに位置しているため、レモン谷と同様でありつつも違った角度から、多々羅大橋と瀬戸内海を見渡すことができます。
特に多々羅大橋を下から望むロケーションは、当地ならではのものです。
レモン谷と道の駅 多々羅しまなみ公園、2ヶ所で撮影した多々羅大橋の写真を見比べて、新たな見どころを探ってみるのもいいですね!
道の駅の施設内にはレストランが併設されており、大三島の名産品ヒラメを使った唐揚げ・にぎり・御膳や、幻の高級魚として知られるマハタ料理など、海が身近にある瀬戸内らしい海鮮グルメを堪能できます。
レストランの座席は、屋内席とテラス席の2種類。
どちらの席からも瀬戸内海を見渡すことができますが、特におすすめなのは、海辺から多々羅大橋を見上げる絶好のロケーションのテラス席です!
しまなみ海道観光モデルコースを巡り、美しい景観の中でランチを楽しんでみては?
レストランのほかにも、施設内には、瀬戸内海・愛媛エリアでとれた柑橘類や野菜が購入できる「ふれあい屋台市」や、柑橘ジュース・海苔などの瀬戸内らしい特産品を販売している売店など、お楽しみが多数!
絶景・グルメを楽しみつつ、しまなみ海道観光の土産を購入しておきましょう。
住所:愛媛県今治市上浦町井口9180-2
大山祇神社
道の駅 多々羅しまなみ公園から車で20分ほど。大三島中西部に位置する古社です。
社名は「大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)」と読みます。
大山祇神社は、古くから海・山・武人を司る神を祀り、商売繁盛・勝負運のご利益があるとされる瀬戸内屈指のパワースポット!
古くは、源平合戦で活躍した源義経、近代では初代内閣総理大臣を務めた伊藤博文など、歴史に名を残した武人・偉人が参拝・奉納を行なったとされています。
しまなみ海道観光モデルコースの道すがら、仕事や学業がはかどるように、名だたる参拝者にならって参拝しましょう!
また、大山祇神社は、多くの武人の信仰を集めてきた背景から、長い歴史において国宝・国の重要文化財レベルの武具・宝物が数多く奉納され、現在でもその大半が敷地内の宝物館に保管・展示されています。
宝物館内では平安・鎌倉・南北朝時代の甲冑(かっちゅう)や太刀など、古いものでは800年以上前の時代に作られた武具の数々を見て回ることができますよ。
大山祇神社へ参拝する前後に宝物館に立ち寄って、長い日本の歴史の息吹を感じてみてはいかがでしょうか?
住所:愛媛県今治市大三島町宮浦3327
伯方島
しまなみ海道観光モデルコースの次なる舞台は、大三島の東に浮かぶ「伯方島(はかたじま)」です!
大三島からは「大三島橋(おおみしまばし)」を通って上陸します。
伯方島は塩の名産地として知られており、旅行客の間では塩を使ったグルメ・スイーツが人気!
ほかにも瀬戸内屈指の花見の名所や、イルカと触れ合える・一緒に泳げるユニークな施設「ドルフィンファームしまなみ」など、レジャースポットも充実していますよ。
以下では、伯方島の観光スポットを紹介します。
道の駅 伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた
大山祇神社から車で約30分。伯方島南西の沿岸部に位置する道の駅です。
「道の駅 伯方S・Cパーク マリンオアシスはかた」(以下、伯方S・Cパーク)のS・Cが意味するのは、スポーツとカルチャー!
パーク内には、多目的コンサートホールを有する屋内施設「マリンオアシスはかた」や、テニスコート、レンタサイクルなどのスポーツ施設が点在しています。
伯方S・Cパーク敷地内の海辺には、ヤシの木が立ち並ぶ人工ビーチが整備されており、お隣の大島と瀬戸内海にかかる「伯方・大島大橋」を望む絶景を楽しめますよ!
同施設内のフードコートで販売されている人気スイーツ「伯方島の塩ソフトクリーム」を片手に、絶好のロケーションでのんびりと海岸散策をしてみては?
また、マリンオアシスはかた内には、瀬戸内土産を購入できる売店コーナーがあります。
時間に余裕があれば、しまなみ海道観光の土産をチェックしておきましょう。
住所:愛媛県今治市伯方町叶浦甲1668-1
開山公園
伯方S・Cパークから車で約15分。伯方島北西部の開山(ひらきやま)山頂エリアに位置する自然豊かな公園です。
「開山公園」は、伯方島屈指の花見の名所として知られており、春に訪れるとソメイヨシノをはじめ数種類の桜、約1,000本が咲く中で花見を楽しめます。
花見シーズンには、公園内に屋台も出店し、にぎやかな春祭り気分を味わえますよ!
夜になると公園内に設置されたちょうちんがともり、美しく照らし出された夜桜を見物できます。
しまなみ海道観光モデルコースを巡る途中にフラッと立ち寄って、瀬戸内の春を満喫しましょう!
また、開山公園は、敷地内に複数設置された展望台から瀬戸内海の島々や島の間に架かる橋などを一望できる絶景スポットでもあります。
ぜひ展望台をチェックしてみてくださいね!
住所:愛媛県今治市伯方町伊方
大島
しまなみ海道観光モデルコースは、いよいよ大詰め!
今回のモデルコースの最後に訪れるのは、伯方島の南方に位置する「大島(おおしま)」です。
伯方島からは「伯方・大島大橋」を使って上陸します。
大島では瀬戸内らしい多島美を満喫できるビュースポットや、村上海賊の本拠地跡、周辺に発生する潮流を実際に体験できる「潮流体験」が人気です!
大島はここまで紹介した中で最も四国本土に近く、しまなみ海道観光後、すぐに四国旅行へ移行できるのも魅力的なポイントです。
以下ではそんな大島の観光スポットを紹介します。
村上海賊ミュージアム
開山公園から車で約30分ほど。大島東部の海辺に位置する施設です。
「村上海賊ミュージアム」は、複数あった村上海賊の勢力のうち、周辺の大名たちに屈さず、独立性が最も高かったとされる「能島(のしま)村上家」にフォーカスしています。
ミュージアム内には村上海賊に関連した情報や、末裔に継承されてきた貴重な資料、復元された当時の品々、能島村上家当主の陣羽織など、能島村上家にまつわる展示が盛りだくさん!
施設3階の展望室「しまなみ空中散歩」からは、能島村上家の拠点「能島城跡」が残る無人島・能島と、周辺の海域を一望できますよ!
また、しまなみ空中散歩の足元には、上空から見たしまなみ海道の図が設置されています。
能島村上家が活躍した場所を、しまなみ海道観光モデルコースで巡ってきたスポットと照らし合わせてみましょう!
住所:愛媛県今治市宮窪町宮窪1285
亀老山展望公園
村上海賊ミュージアムから車で約30分。
大島南西部に聳える島内最高峰・亀老山(きろうさん)山頂にある公園です。
「亀老山展望公園」は、その名の通り、敷地内の亀老山山頂付近に「亀老山展望台」を有しています。
主に西方面に向かって設置されている展望デッキから見られるのは、大島と四国本土を隔てる来島海峡(くるしまかいきょう)と、海峡にかかる「来島海峡大橋」を見通せる絶景!
天気のいい夕暮れ時に訪れれば、夕陽が瀬戸内海を赤く染めながら沈んでいく美しいサンセットと、日没後に浮かび上がる今治の夜景&来島海峡大橋のライトアップを楽しめます!
しまなみ海道観光モデルコースの締めくくりに、何度も堪能した美しい瀬戸内の風景をもう一度撮影&脳裏に焼き付けて、忘れられない思い出にしましょう!
住所:愛媛県今治市吉海町南浦487-4
しまなみ海道×観光はモデルコースで!
今回はしまなみ海道観光×おすすめのモデルコースの半日版を特集しました!
日帰りで巡れる範囲だけでも、しまなみ海道にはビュースポット、スイーツスポット、パワースポットが点在していて、楽しみ方は無限大です!
ぜひ今回の特集を参考に、しまなみ海道観光をモデルコースで楽しんでくださいね!
※本記事の内容は2023年7月現在の情報です。