「日光自然博物館」に聞く新コロナ対策や多彩なツアーの秘密
栃木県日光エリアでスノーシューやトレッキング、バードウォッチングなど多彩なツアー・体験を提供している「日光自然博物館」。解説員の高い専門性を生かしたプランが人気です。ツアーを1組限定や少人数で提供する新コロナ対策、自社の特徴なども聞きました。
アクティビティを安心・安全に楽しむために
昨年2020年6月に特集した「アフター/ウィズコロナ時代の新しいアクティビティの楽しみ方」の第二弾。
今回はアクティビティを提供する事業者に「最新のコロナ感染予防対策」をインタビューします。第二回目に登場するのは「日光自然博物館」。ほかにも、自社やアクティビティの特徴、独自の取り組み、お客様へのメッセージも聞きました。
「日光自然博物館」独自の感染予防対策
感染防止対策として、栃木県と日光自然ガイド協議会がそれぞれ策定したガイドラインをもとにし、独自のマニュアルを作成・遵守。具体的には、受付の際に検温・アルコールによる手指消毒を実施しています。マスクをしない状態での正対(正面で向かい合うこと)を回避しています。ほかには、万が一の際に緊急連絡体制の構築などが挙げられます。各ツアーでは定員を少人数ないし1組様に限定。不特定多数の接触を避けています。ワイヤレスマイクを活用し、飛沫感染の防止にも努めています。
更衣室・シャワー室・講習など室内の対策
プランの多くは、お客様が各自準備を済ませた状態で現地に集合していただく野外ツアーです。そのため、密閉空間滞在による感染リスクはほとんどありません。屋内での活動を含む場合は検温・マスク着用・アルコールによる手指消毒を実施し、参加上限を収容定員の50%以下に抑えることで密集や正対を回避し、飛沫感染のリスクを下げています。お客様が利用される前後で接触された面を消毒し、適宜会場を換気しています。
スタッフの体調管理・施設内の衛生管理・時間の間隔
日光自然ガイド協議会の策定したガイドラインにのっとり、スタッフは毎朝の検温と自覚症状の有無の確認・記録・アルコールによるこまめな手指消毒を実施。政府が推奨する接触通知システム【COCOA】も活用しています。受付などの接客時はマスクを着用し、正対しないことで飛沫感染防止に努めています。また施設内は事務所やトイレなどのバックヤードも含め、こまめにアルコールで消毒し、スタッフ・施設利用者ともにマスクを着用しています。
お客様の健康チェックについて
受付時に検温を実施(低温で機材が正常に作動しない場合は自己申告)。あわせて疑わしい症状が無いか聞き取りを行なっています。お申し込みから開催までに新型コロナウィルス感染が発覚したり、疑わしい症状を発症した場合は、キャンセルポリシーを適用せずに参加自粛をお願いしています。
共有する用具の対策
スノーシューや双眼鏡、ワイヤレスマイクなど、ほとんどのレンタル品はご参加する全員に1つずつお貸するため、使い回しは行なっていません。フィールドスコープなど数に限りのある一部の機材は、直接触れぬようお使いいただいています。接触があった場合はすぐにアルコール消毒を行なっています。防寒着等、直接触れて使用するものについては、適宜消毒や洗濯をしています。
「日光自然博物館」の客層
多彩なツアーを提供しているため、幅広い層のお客様が参加してくださいます。全体で見ると属性はバラけていますが、ご夫婦やご友人同士といった3名以内の中高年グループが多く、個人やファミリーが続きます。例年と比べると、20代のお客様の割合が高くなっていますね。
感染予防対策に関するお客様の声
1組限定もしくは少人数でツアーを行なっているため、手厚いガイドが可能となっています。その点に「満足できた」というコメントを頻繁にいただきます。
オンラインツアー開催の有無は?
既存プランのオンラインツアー化に取り組み始めています。
先日、初のオンラインツアーとして【オンラインで行く冬の森!おうちにいながらスノーシューを楽しもう!!】を開催したんですよ。
雪上を歩く道具である“スノーシュー”を使った雪原トレッキングを、ガイドのトークや装備の実演、時には現地の写真や動画を交えてご紹介しました。参加した方には「未経験でも魅力が良く伝わってきた」と好評でした。今後はラインナップを増やし、より没入感を重視したルートガイディングや、バードウォッチングや星空観賞など専門性の高いテーマの深掘りし、多くのお客様にお楽しみいただけるようにしていく予定です。ぜひご期待ください!
「日光自然博物館」の特徴
栃木県立日光自然博物館の指定管理者で自然体験ツアーを企画・催行しています。経験豊かな自然解説員が8名在籍し、活動のフィールドは奥日光全域に及びます。
独自の取り組み
初心者の方でも無理なくお楽しみいただける遊歩道のガイドハイクはもちろん、登山や氷瀑(ひょうばく)探訪など、ハードなトレッキング、星空観賞や野生動物観察など、解説員の得意分野・専門分野を活かした個性的なプランも多数。
ほかにもバードウォッチング、フラワーハイク、昆虫探しなどの自然観察系もあります。スノーシューやカマクラづくりを含むウインターアクティビティ、お寺とコラボした写経ならぬ写仏ハイクなど、幅広いお客様にお楽しみいただいています。
体験できる季節的な見どころや楽しみ
奥日光は関東屈指の豊富なパウダースノーを誇ることから、ウインターアクティビティが盛んに楽しまれる地域。それでも3月下旬に入ると徐々に寒さが和らぎます。4月中旬からは、渡来を始めた夏鳥たちを観察したり、花咲く山から中禅寺湖を一望したり。歴史を偲びながら新緑の森を散策したり、満天の星空と皆既月食をゆったり鑑賞したりできます。
春から夏にかけては連続してさまざまな花が楽しめます。山奥の隠れた滝を探訪したり、山に登って高山植物を観察したり。動物との出会いを求めて、夜の森に繰り出したり。子供たちに大人気の昆虫を探したりします。
秋には山の上や湖上から紅葉の大パノラマを楽しむといったツアーも順次開催していきます。極彩色の紅葉に彩られた絶景をお楽しみいただけますよ。
お客様へひとこと
皆様にお楽しみいただけるよう、当日のガイドはもちろん、事前の綿密なご相談からツアー後の写真プレゼントまで前後のフォローにも力を入れています。スタッフ一同、お会いできる日を心待ちにしています。ぜひ一度、ご参加ください。
- 4.8
- (402件の口コミ)
- 関東
- 栃木
- 日光・霧降高原・奥日光・中禅寺湖・今市
- トレッキング(登山/ハイキング)
- スノーシュー・スノートレッキング
- 伝統文化体験
日光自然博物館は華厳滝と中禅寺湖のそばに位置し、自然や歴史を紹介するほか、地域の情報発信基地として自然情報、ハイキングコースのご案内、自然体験イベントの開催など幅広く活動を行っています。館内には自然系展示室、人文系展示室、映画で奥日光を紹介する200席のホールがある他、自然や観光などをテーマにした自主企画展を定期開催しています。また、英国・イタリア大使館別荘記念公園、中禅寺湖畔ボートハウス、赤沼自然情報センターの運営、低公害バスの運管理を行っています。尚、弊館には10名のネイチャーガイド(自然解説員)が在籍し、年間を通じて奥日光の自然を体験するツアーを行っています。 日光自然ガイド協議会加盟団体
【ご注意】
当ページの情報は2021年2月2日時点のものです。ご紹介する事業者の営業状況やプランの開催可否は変動する可能性があります。ご不明点や確認事項は、ご予約時にお気軽にお問い合わせください。記事内に使用している画像は2020年以前に撮影したものも含まれます。