組紐手作り体験！大ヒット映画「君の名は。」で注目される日本文化を体験せよ。

興行収入250億円を突破する大ヒットを叩き出し、公開の2016年から2017年に至るまで社会現象を巻き起こしたアニメ映画『君の名は。』。ディスク版は異例の売り上げを叩き出し、今でも熱が冷めず話題となる作品だ。その劇中にたびたび登場していた"あるアイテム"をご存知だろうか。

それは、三重県の伊賀地方などを中心に生産されている『組紐（くみひも）』だ。色鮮やかな絹や綿糸を編んで作るひものことで、日本のみならず海外からも注目されている手芸品なのだ。経典や刀剣、礼服の飾りとして普及し、現在も和装の帯締めなどに使われている。

『君の名は。』で「いったいどのシーンに使われてたの？」と思う方はいらっしゃるだろう。実は随所で頻繁に見受けられるのだ。例えば、ヒロイン・宮水三葉が髪を結ぶシーンが何度も登場するが、あの髪ひもに使うアイテムが実は組紐だ。さらに、主人公・立花瀧が右腕手首に巻いていたミサンガと思わしきブレスレットは、二重巻きにした組紐ではないかとされている。そして極めつけは、三葉が自宅で組紐を組み上げる印象的なシーンがあり、物語の鍵を握る重要なアイテムとして多くの『君の名は。』ファンの心に刻んでいる。

今回の記事は、そんな組紐について紹介していこう。

組紐は『君の名は。』公開よりもずっと以前から海外で人気があった。様々な色合いのパターンで組み上げられている組紐が「きれい」と評判で、10年以上前から海外で話題となり注目を集めた。『君の名は。』が公開されてからはますます組紐の人気が高まり、販売店では制作が追い付かないほど注文が急増しているようだ。その影響もあって、DIYで自分オリジナルの組紐を織り、アクセサリーやストラップを作る方法を紹介する英語サイトがたくさん存在している。

しかし、そういったサイトで作り方を見ると、初心者からは「少し難しい？」「ハードルが高い」「道具を用意できない」などの意見があり、手が届かないように感じる。そんな初心者のために現在では、最初からお手軽に始められるセットが販売されている。手芸用品を多く取り扱っている「ハマナカ商店」でも、三葉が使っていた丸台(組紐制作用の台)がなくても簡単に組紐が作れるプレートを購入することができる。

上記までに紹介した自作セットで実際に組紐を作ってみたことがある方は知っているだろうが、説明書を読めばイメージ通りのサイズ、長さ、色合いを実現できる。『君の名は。』主人公・瀧くんのブレスレットサイズは以下の順番通りに進めれば簡単に作ることができる。さらにスマートフォンなどのストラップや、他のアクセサリーと組み合わせた組紐作りも人気のようだ。

1. 40cm位の好きな色の紐を7本用意する
2. 7本の紐を片方をまとめて結ぶ
3. 組紐プレートの真ん中の穴に通す
4. プレート周りの切り込みに記載された番号通りに紐を掛けていく
5. 1～4を繰り返していくと真ん中の穴から編まれた紐ができてくる

瀧くん仕様のブレスレットを完全再現させるためには、組紐を手首に2重巻きしてクリップで留めれば完成だ。しかし慣れてくると、上記で作る組紐よりも本格的に作ってみたくなる。そんな方には是非見ていただきたいプランがある。

なんと！

なんと！！

三葉が使っていた丸台で本格的な伝統工芸を体験できるのだ！！

このプランは1本で1時間、2本は1時間30分ほどで、時間も長くかからない。しかも大人ひとり 1,620円からと超お手軽価格。京都巡りをしている途中でも気軽に楽しむことができて、思い出作りやお土産にも最適だ。そして何より、日本の伝統工芸を直に体験できて多いに感動することは間違いない。

『君の名は。』ファンだけではなく、伝統工芸に興味がある方は、是非とも挑戦してみてはいかがだろうか。