祇園祭はいつ?メインの時期や歴史を解説!【2024年】
祇園祭(ぎおんまつり)とは、京都・八坂神社で例年7月1日〜31日まで1ヶ月にわたって行われる祭事です。
日本三大祭のひとつとして知られ、祇園祭の期間中は多くの観光客が足を運びます。
2024(令和6)年の開催情報は祇園祭の日程・スケジュールは細かく分かれているので、下記で解説しますね!
目次
- 1 祇園祭とは?どんな祭りなの?
- 2 祇園祭 いつがメインイベント?
- 3 祇園祭の日程・スケジュール
- 3.1 吉符入:きっぷいり
- 3.2 長刀鉾町お千度:なぎなたぼこちょうおせんど
- 3.3 くじ取り式:くじとりしき
- 3.4 長刀鉾稚児舞披露:なぎなたほこちごまいひろう(太平の舞:たいへいのまい)
- 3.5 綾傘鉾稚児社参:あやがさほこちごしゃさん
- 3.6 前祭山鉾建:さきまつりやまほこたて
- 3.7 お迎え提灯:おむかえちょうちん
- 3.8 神輿洗:みこしあらい
- 3.9 前祭鉾曳き初め:さきまつりほこひきぞめ【前祭:さきまつり】
- 3.10 稚児社参:ちごしゃさん
- 3.11 久世駒形稚児社参:くぜこまがたちごしゃさん
- 3.12 前祭屏風祭:さきまつりびょうぶまつり
- 3.13 前祭宵山:さきまつりよいよいやま【宵々山:よいよいよいやま】
- 3.14 伝統芸能奉納:でんとうげいのうほうのう
- 3.15 いけばな展:いけばなてん
- 3.16 献茶祭:けんちゃさい
- 3.17 石見神楽の奉納:いわみかぐらのほうのう
- 3.18 前祭日和神楽(前祭):さきまつりひよりかぐら
- 3.19 前祭山鉾巡行:さきまつりやまほこじゅんこう
- 3.20 神幸祭 神輿渡御:しんこうさい みこしとぎょ
- 3.21 後祭山鉾建:あとまつりやまほこたて
- 3.22 後祭鉾曳き初め:あとまつりほこひきぞめ
- 3.23 後祭宵山:あとまつりよいやま
- 3.24 煎茶献茶祭:せんちゃけんちゃさい
- 3.25 琵琶の奉納:びわのほうのう
- 3.26 後祭山鉾巡行:あとまつりまつりやまほこじゅんこう
- 3.27 花傘巡行:はながさじゅんこう
- 3.28 還幸祭:かんこうさい
- 3.29 狂言奉納:きょうげんほうのう
- 3.30 神輿洗:みこしあらい
- 3.31 神事済奉告祭:しんじすみほうこくさい
- 3.32 疫神社夏越祭:えきじんじゃなごしさい
- 4 祇園祭を満喫しよう
- 5 編集部おすすめ特集記事
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祇園祭とは?どんな祭りなの?
祇園祭は有名なので「一度は聞いたことがある」という人も多いのではないでしょうか。
しかし、歴史や起源については知らないという人も多いかもしれません。
以下では、初心者でもわかるように祇園祭について解説します!
簡単にわかりやすく解説するので安心してくださいね!
祇園祭とは
祇園祭は京都の「八坂神社」の祭礼。1ヶ月間にわたりさまざまな祭事が行われます。
祇園祭の由来は、平安時代前期の869(貞観11)年に行なわれた「御霊会(ごりょうえ)」です。御霊会とは、亡くなった人の魂を鎮め、災厄を払う儀式のこと。
そのころ京都では疫病が流行り、立て続けに災害も起こるなど多くの人々が亡くなっていました。そこで、悪いものを吸い取る力があると考えられていた鉾(ほこ)を使い、御霊会を行うことに。
当時の平安京の国の数である66本の鉾を神泉苑(しんせんえん:天皇の庭)に立て、祇園社(八坂神社)から天皇の庭である神泉苑に神輿(みこし)を送り、御霊会を行ったのが祇園祭の発祥とされています。
時代が進み、街に漂う悪いものを浄化するために氏子(地域の住民)が鉾を持ち、街中を巡回するようになったのが山鉾巡行(やまほこ/やまぼこじゅんこう)の原型といわれています。
祇園祭は平安中期から規模が拡大。室町時代には山鉾が巨大化して豪華絢爛になり、東京の「神田祭」、大阪の「天神祭」とともに日本三大祭のひとつとして知られるようになりました。
岐阜の「高山祭」、埼玉の「秩父夜祭」とともに、山車(だし)に特徴がある日本三大曳山(ひきやま)祭のひとつとしても有名です。
祇園祭 いつがメインイベント?
祇園祭のメインイベントは、山鉾巡行です。山鉾巡行は、神輿(みこし)が通る道をあらかじめ清めておくのが目的。「露払い」の意味があります。
山鉾巡行は前祭(さきまつり)と、後祭(あとまつり)の2回実施します。
前祭は、神様を神輿(みこし)などの御旅所(おたびしょ)に先導すること。
前祭の山鉾巡行では、「動く美術館」ともいわれる豪華絢爛な23基の山鉾が京の街を巡行するのが見どころ。「長刀鉾(なぎなたほこ)」に乗る稚児(ちご:神の使者とされる男児)が、四条麩屋町に張られた注連縄(しめなわ)を太刀で切り落す「注連縄切り」も見逃せません。
大きなものでは、12トンを超える山鉾を勢いよく方向転換する「辻廻(つじまわ)し」も迫力満点です。
後祭は神様が帰るために行うもの。前祭とは巡行ルートは逆になります。
1966(昭和41)年から2013(平成25)までは、前祭と後祭を合同で行っていました。
しかし、本来の祇園祭を後世に継承すべく、2014(平成26)年に後祭が49年振りに復活しました。
祇園祭の日程・スケジュール
以下では、祇園祭の日程・スケジュールを紹介。祇園祭の各神事をわかりやすく簡単に解説します。
吉符入:きっぷいり
神事始めとして各山鉾町の町内の関係者が祇園祭に関する打ち合わせを行い、祭りの無事を祈願します。
日程 | 7月1日~7月5日 |
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場所 | 各山鉾町 ※見学不可 |
長刀鉾町お千度:なぎなたぼこちょうおせんど
長刀鉾町(なぎなたぼこちょう)の町内一同が長刀鉾に乗る稚児と補佐役の禿(かむろ)とともに八坂神社に参拝し、神事の無事を祈願します。
日程 | 7月1日 |
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時間 | 10時〜 |
場所 | 八坂神社 ※見学不可 |
くじ取り式:くじとりしき
各山鉾町の代表者が集まり、17日(前祭)、24日(後祭)のくじを引いて山鉾巡行の順位を決定します。
日程 | 7月2日 |
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場所 | 京都市役所 ※見学不可(事前申し込み後抽選) |
長刀鉾稚児舞披露:なぎなたほこちごまいひろう(太平の舞:たいへいのまい)
15時15分より長刀鉾稚児舞(太平の舞)が披露されます。稚児が両手にバチを持って鼓を叩き、優雅に舞います。
日程 | 7月5日 |
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時間 | 長刀鉾稚児舞披露 15時15分〜 |
場所 | 長刀鉾保存会 |
綾傘鉾稚児社参:あやがさほこちごしゃさん
綾傘鉾の稚児が町内の役員とともに神事の無事を祈願し、八坂神社に参拝します。
日程 | 7月7日 |
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時間 | 14時30分 |
場所 | 八坂神社 |
前祭山鉾建:さきまつりやまほこたて
鉾や曳山(ひきやま/飾り付けた山車)を組み立てます。
日程 | 7月10日~7月14日 |
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場所 | 各鉾町 |
お迎え提灯:おむかえちょうちん
万灯会員の有志が「神輿洗」の神輿を迎えるために提灯を立て、八坂神社周辺地域を巡行します。
日程 | 7月10日 |
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時間 | 16時30分~20時30分 |
場所 | 八坂神社→河原町四条→市役所→寺町通→東大路通→神幸道→八坂神社 |
神輿洗:みこしあらい
神輿を祓い清め、八坂神社の神様を祀る準備をする儀式を行います。20時30分ごろに八坂神社に戻り、17日の神輿渡御に備えて三基の神輿を飾り付けます。
日程 | 7月10日 |
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時間 | 18時ごろ~20時30分ごろ |
場所 | 八坂神社~四条大橋~八坂神社 |
前祭鉾曳き初め:さきまつりほこひきぞめ【前祭:さきまつり】
くじ取らず1番・長刀鉾、5番・函谷鉾、月鉾、鶏鉾、菊水鉾、くじ取らず21番・放下鉾の6基を曳きます。
日程 | 7月12日~7月13日 |
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場所 | 各鉾町 |
稚児社参:ちごしゃさん
騎馬で長刀鉾稚児が八坂神社に詣でお位を授かります。稚児は、17日の巡行まで地面を踏めません。
男性の強力(ごうりき)が稚児を担いで馬に乗せ、巡行時に長刀鉾正面に乗り、太平の舞を舞います。
日程 | 7月13日 |
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時間 | 11時~ |
場所 | 八坂神社 |
久世駒形稚児社参:くぜこまがたちごしゃさん
神幸祭(しんこうさい)、還幸祭(かんこうさい)に供奉をする久世稚児(駒形稚児)の社参を行います。
日程 | 7月13日 |
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時間 | 14時~ |
場所 | 八坂神社 |
前祭屏風祭:さきまつりびょうぶまつり
町屋の格子をはずし、通りから見えるように家宝の屏風、道具を飾ります。
日程 | 7月14日~7月16日 |
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時間 | 11時ごろ~、18時ごろ〜(主催者による) |
場所 | 山鉾町有志の町家(中京区一帯) |
前祭宵山:さきまつりよいよいやま【宵々山:よいよいよいやま】
23基の山鉾に吊られた駒形提灯に火が灯り、祇園囃子とともに祭りが盛り上がります。露店が並び、例年多くの人々が訪れます。
日程 | 7月14日~7月16日 |
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時間 | 歩行者天国は15・16日の18~23時(予定) |
場所 | 四条通の八坂神社~堀川間、各町内(中京区一帯) |
伝統芸能奉納:でんとうげいのうほうのう
今様(いまよう)、詩吟、日本舞踊・筝曲(そうきょく)、剣舞、琵琶など、さまざまな伝統芸能を舞殿横の能舞台で奉納します。
日程 | 7月15日 |
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時間 | 15時~ |
場所 | 八坂神社 |
いけばな展:いけばなてん
四条通り(八坂神社の石段下から四条烏丸)に面した店舗のショーウィンドウに生け花を展示します。
日程 | 7月15日~7月17日 |
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場所 | 四条通り・祇園石段下~四条烏丸の有志の各店舗会 |
献茶祭:けんちゃさい
八坂神社境内の井戸水で点てた茶を神前に供えます。
日程 | 7月16日 |
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時間 | 9時~ |
場所 | 八坂神社 |
石見神楽の奉納:いわみかぐらのほうのう
八坂神社の祭神スサノヲノミコトがヤマタノオロチを退治する「大蛇(おろち)」などの石見神楽を奉納します。
日程 | 7月16日 |
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時間 | 18時30分~ |
場所 | 八坂神社 |
前祭日和神楽(前祭):さきまつりひよりかぐら
囃子方がある山鉾町が祇園囃子を奏でながら四条御旅所に向かい、晴天を祈願するために囃子を奉納します。
日程 | 7月16日 |
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時間 | 21時ごろ |
場所 | 各山鉾町~四条御旅所~各山鉾町 |
前祭山鉾巡行:さきまつりやまほこじゅんこう
祇園祭のメインイベント。5〜8階建てのビルの高さの山鉾が通りを巡行する光景はまさに圧巻です。
日程 | 7月17日 |
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時間 | 9時~ |
場所 | 各町内(中京区一帯) |
巡航経路 | 四条烏丸~四条河原町~市役所~烏丸御池~新町御池 |
神幸祭 神輿渡御:しんこうさい みこしとぎょ
山鉾巡行で祓い清められた後、中御座神輿(なかござみこし)・東御座神輿(ひがしござみこし)・西御座神輿(にしござみこし)が八坂神社から別々のルートで氏子地区を回り、御旅所に向かいます。
日程 | 7月17日 |
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時間 | 18時~ |
場所 | 八坂神社→石段下→四条御旅所 |
後祭山鉾建:あとまつりやまほこたて
後祭の山鉾11基を組み立てます。
日程 | 7月18日~7月21日 |
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場所 | 後祭山鉾町 |
後祭鉾曳き初め:あとまつりほこひきぞめ
囃子舞台のある鉾11基のうち3基(くじ取らず2番・北観音山、くじ取らず6番・南観音山、くじ取らず・後祭しんがりを行く大船鉾)の曳き初めが行われます。
日程 | 7月20日 |
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時間 | 15時〜 |
場所 | 後祭山鉾町 |
後祭宵山:あとまつりよいやま
夕方より11基の山鉾に駒形提灯が灯され、北観音山・南観音山・大船鉾などの囃子方がある山鉾で祇園囃子が奏でられます。
日程 | 7月21日~7月23日 |
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場所 | 後祭鉾町 |
煎茶献茶祭:せんちゃけんちゃさい
京都・煎茶道6流派(小川流・玉川遠州流・皇風煎茶禮式・瑞芳菴流・泰山流・賣茶本流)が煎茶を点て、神前に供えます。
日程 | 7月23日 |
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時間 | 9時~ |
場所 | 八坂神社 |
琵琶の奉納:びわのほうのう
京都琵琶協会(薩摩流・筑前流・錦心流など)によって琵琶が能舞台で奉納されます。
日程 | 7月23日 |
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時間 | 13時~ |
場所 | 八坂神社 |
後祭山鉾巡行:あとまつりまつりやまほこじゅんこう
前祭とは逆のルートで烏丸御池を出発。くじ改めは市役所前で行われます。11基の山鉾がくじ取り式で決定した順番で出発し、御池通り・河原町通り・四条通りを西へ向かいます。
日程 | 7月24日 |
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時間 | 9時30分~ |
場所 | 烏丸御池→河原町御池→四条河原町→四条烏丸 |
花傘巡行:はながさじゅんこう
花傘を中心とした行列が八坂神社から市役所を巡り、四条御旅所などを経て八坂神社へと戻ります。
日程 | 7月24日 |
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時間 | 10時~12時ごろ |
場所 | 下京中学校成徳学舎(9:30)→高辻通東→烏丸通北→四条通東→御旅所(くじ改め)→四条通東→石段下南→神幸道東→八坂神社(11:00) |
還幸祭:かんこうさい
四条御旅所に運ばれた3基の神輿を神社に戻し、祭神を八坂神社に戻す神事です。「おかえり」とも呼ばれています。
日程 | 7月24日 |
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時間 | 17時ごろ〜 |
場所 | 四条御旅所〜八坂神社 |
狂言奉納:きょうげんほうのう
八坂神社境内の能舞台で狂言大蔵流・茂山忠三郎社中による茂山狂言を奉納します。
日程 | 7月25日 |
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時間 | 11時〜 |
場所 | 八坂神社 |
神輿洗:みこしあらい
八坂神社から四条大橋を松明で清めます。八坂神社から四条大橋まで中御座神輿を担いで神用水で清め、八坂神社に戻って神輿庫に収めます。
日程 | 7月28日 |
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時間 | 18時ごろ~20時ごろ |
場所 | 八坂神社~四条大橋~八坂神社 |
神事済奉告祭:しんじすみほうこくさい
祇園祭が終了することを奉告し、神恩に感謝する神事。
日程 | 7月29日 |
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時間 | 16時〜 |
場所 | 八坂神社 |
疫神社夏越祭:えきじんじゃなごしさい
祇園祭を締めくくる最後の行事。八坂神社の境内摂社「疫神社」で鳥居に取り付けられた茅輪(ちのわ)をくぐり、護符を受け取ります。
日程 | 7月31日 |
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時間 | 10時〜 |
場所 | 八坂神社 |
祇園祭を満喫しよう
祇園祭は京都の夏を彩る一大イベント。
平安時代前期から続いているのはすごいですよね。平安時代前期から続く歴史の深さと規模の大きさ、人々の熱意に驚かされます。
「一生に一度は見てみたい」と思う人が多いはず。
祇園祭では、さまざまな祭事・神事が開催されるので、今回の記事を参考に、参加してみてはいかがでしょう。
※本記事の内容は2024年5月現在の情報です。