『ブッシュクラフト入門』Part.2
一般的なキャンプスタイルとは異なり、テントやチェア、バーナーなどは携行せず、工作道具と少しのサバイバルギアを森林に持ち込むのがブッシュクラフトスタイル。これら装備に加えてP36で詳しく紹介している飯盒と米を携行すれば、食料が底尽きるまで野営を続けることができるのだ。
01 バックパック
ブッシュクラフトに用いるバックパックは容量30Lほどで事足りる。スタイル的にはレトロなコットンバッグかミリタリーバッグがよく馴染む。今回はスナグパックの「SLEEKA FORCE 35」を使用。
02 テント
タープ、テントシート、ポンチョなど、雨を凌げるシート状のアイテムがあれば、シェルター設営が圧倒的に楽になる。東独軍のコットン製ポンチョは雰囲気があり森林に溶け込む。
03 シュラフ
気候次第ではそのままゴロ寝という選択もありだが、解放的なシェルターで快適な眠りに就くなら、シュラフの開口部にメッシュ(蚊帳)が付いたスナグパックの「JUNGLE BAG」が最適だ。
04 フォールディングスコップ
山奥の野営地は荒れている場合が多く、サイト周りを整備するのにお勧めしたいのがスコップである。掘る以外にも叩く、切るなどの作業が可能なので、活用の幅はすこぶる広い。独軍実物。
05 携帯ノコギリ
木工作業の効率を圧倒的に上げてくれるのがノコギリだ。丸太や枝の長さを揃える作業などは、アックスよりこちらの方が早い。編集部が所有するアイテムはシルキーのガンファイターだ。
06 ハンドアックス
薪作りはもちろん、枝を払う、木の皮を削るなど、刃物の万能性を生かした様々な使い方ができる道具。今回は一般的なハンドアックスより柄が長く、打撃力の強いヘルコのハンターズアックスを選択。
07 ファイヤースターター
火おこしもできるだけ原始的な方法で行うのがブッシュクラフトの流儀。編集部ではプリムスのイグニッションスチールを使用。
08 ファットウッド
ヤニ成分を多く含んだ松の木など、着火剤として使える優良天然木も用意したい。ここでは最も手軽に手に入るライトマイファイヤーのティンバーオンアロープを使っている。
09 ナイフ
ブッシュクラフトの主役。中でも定番のモーラナイフは吊るし状態でも切れ味がよく、ブッシュクラフト愛好家に絶大な人気を誇る。手に取ったのはハードに使えるロブスト(刃厚3.2mm)。
10 腰袋
建設業者御用達の腰袋は、様々な道具を用いるブッシュクラフトにもぜひ導入したいアイテム。定番のタジマ製で玄人感もアップする。
11 細引き
木の固定からタープの張り調整まで、野外活動中にあると便利なのが細引き。太さ4mmの細引きなら100円/mを切る価格設定でリーズナブルに手に入る。
【他人と差がつく火おこし道具】
今やマグネシウムを用いたファイヤースターターで火をつけるなんて当たり前。より原始的な火おこし方法にも注目してみたい。
右/サンダンスソーラーの「ソーラースパークライター」は太陽光を一点に集光して生まれた熱エネルギーで着火。(アウトドアベース犬山)http://uside.net
左/ユニフレームがリリースしている「手のひらに太陽の家火おこし」は最も原始的な摩擦熱により火種を作る道具。(ユニフレーム)http://www.uniflame.co.jp/
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