沖縄の離島まとめ！日帰り、子連れ、ダイビングのおすすめは？

豊かな自然や美しい海を満喫できる沖縄の離島。数でいうと160もの離島があり、一体どこに行けばいいの？と悩んでしまうことも。そこで今回は、沖縄本島から日帰りで行ける離島、子連れでも安心して滞在できる離島、シュノーケリング・ダイビングにおすすめの離島をそれぞれピックアップして紹介します。

沖縄の離島について知ろう！地図で見るとどこにある？

沖縄県というと、那覇のある本島がまっさきに思い浮かぶかもしれません。しかしその県域は広く、東西約1,000km、南北約400kmにもおよびます。

本島だけでなく県域には160もの島々が点在しており、ひとくちに離島といっても地理や文化もさまざま。距離でいえば、沖縄本島から車で行けるもののほか、フェリーや飛行機で行くものまであります。文化面では、八重山諸島のように沖縄本島とは少し違った方言や食文化が根付く場所も。
いずれの離島もその島ならではの観光スポットや魅力をもち、観光やレジャーで訪れると本島とはまた違った雰囲気を味わえますよ。

離島のうち人が住んでいる有人島は47島、無人島は113島です。無人島のなかには、観光地として整備されリゾート気分を存分に味わえる場所もあります。
これらの離島を地図で見てみると、「沖縄諸島にある島々」、「慶良間諸島にある島々」、「宮古諸島にある島々」そして、「八重山諸島にある島々」の4つに大別されます。沖縄諸島以外は、沖縄本島に近い順に、慶良間諸島、宮古諸島、八重山諸島と並んでいます。それぞれの特徴を見てみましょう。

沖縄諸島にある島々

沖縄本島の周辺にも113ほどの島が点在し、これらを総称して沖縄諸島と呼んでいます。このうち有人島は26島です。
本島から橋で連結されている11島は、那覇から気軽にドライブしながら訪れることが可能。車で行ける島には、温泉で知られる瀬長島（せながじま）、コバルトブルーの海で愛される瀬底島（せそこじま）、県屈指のパワースポット「シルミチュー」や「アマミチューの墓」のある浜比嘉島（はまひがじま）などがあります。

そのほか、本島からフェリーで1時間ほどで訪れることができて、那覇から日帰り旅行ができる島も。代表的なものが水納島です。沖縄本島から西に40kmほど進んだところには、東洋一の絶景と名高いハテの浜にもっとも近い県西端の島・久米島があり、絶景ファンをひきつけています。

沖縄県では、本島から橋で連結された11の島を除く148の島を「離島」と位置づけています。このため本記事では主に、本島からフェリーなどでアクセスする離島をとりあげます。

慶良間諸島

透明度が高いエメラルドグリーンの海が「ケラマブルー」と称される慶良間諸島。沖縄本島からは西に40kmほど、20ほどの島々からなる島しょ群です。人が住んでいる有人島は、渡嘉敷島（とかしきじま）、座間味島（ざまみじま）、阿嘉島（あかじま）、慶留間島（げるまじま）、前島の5島のみですが、観光向けに整備されたナガンヌ島など無人島もあります。

慶良間諸島は、離島のなかでは沖縄本島から比較的近距離にあるため、日帰りで観光可能なのがポイント。2014年に諸島と周辺の海が国立公園に指定された、美しい景観も自慢です。国立公園の指定にあたっては、島周辺がザトウクジラの繁殖地であることや美しいサンゴ礁が評価されたといいます。
周辺の海域では、ケラマブルーの海と美しいサンゴ礁、ウミガメ、マンタ、ザトウクジラ、サンゴの産卵などに出会えることも。ダイバーたちの憧れの海でもあります。

慶良間諸島にある島々へ行くときは、那覇の泊港（とまりこう）からフェリーで移動します。渡嘉敷島や座間味島・阿嘉島、ナガンヌ島行きの便が出ているので利用しましょう。

宮古諸島（宮古列島）

宮古諸島は、沖縄本島から西へ30kmほどの宮古島を中心とした島々です。石垣島は西に130kmほど。ちょうど沖縄本島と、石垣島のある八重山諸島の間に位置します。意外かもしれませんが宮古島は、雪塩やサトウキビ、宮古牛、マンゴーなど、沖縄と聞いて多くの人が思い浮かべる食べ物の名産地です。現地ではグルメを味わうのもおすすめですよ。

宮古諸島には、宮古島のほか、伊良部島、池間島、多良間島など8つの島があり、いずれの島もサンゴ礁が隆起してできた平らな形状をしています。美しいビーチも多く、ダイビングやシュノーケリングスポットとしても好評。

羽田や那覇から宮古諸島にある島々へ行くときは、まずハブとなる宮古島空港に行き、宮古島の平良港から周辺の離島へフェリーで移動します。
東京や沖縄本島から宮古島への移動は飛行機のみ。那覇から宮古島へのフェリーは出ていない点に注意してください。

八重山諸島

沖縄本島から西へ400kmほど、日本でもっとも西にある諸島が八重山諸島です。23ほどの島々が点在。そのうち有人島は、石垣島や小浜島、竹富島、西表島、波照間島など12島です。
地図上では沖縄本島よりも台湾に近く、気候区分では高温多湿の亜熱帯海洋気候。マングローブの一種・ヤマプキシ、ヤシ科のニッパヤシ、イリオモテヤマネコやイリオモテボタルなど、この地域にしか見られない熱帯の動植物も生息し、稀有な生態系を保っています。

周辺の海では、色とりどりのサンゴやウミガメ、マンタ、ウミウシやキンメモドキの群れなど、まるで竜宮城のような海中風景が見られるとダイバーたちに好評です。クレバス（岩にできた割れ目）や、リーフエッジ（サンゴ礁の端）、海中の洞窟など、海の地形のおもしろさも人気の秘密。ダイビング初心者から上級者まで存分に海の世界を堪能できます。

八重山諸島にある島々へは、まずハブとなる新石垣島空港に行き、そこから連絡船などで各島に移動します。

次の章では、アクセスやアクティビティごとに沖縄のおすすめの離島を紹介します。

羽田や成田、大阪、那覇から飛行機で直行便が出ているのは？

「離島に行ってみたいけれど、アクセスが心配」という方もご安心を。羽田や成田、那覇から直行便が出ている離島もあります。

羽田空港から直行便がある離島

羽田からは、宮古島の宮古空港、石垣島の新石垣空港（南ぬ島石垣空港）、久米島の久米島空港へ直行便が出ています。
羽田から宮古空港へは2時間50分ほど、新石垣空港へは3時間ほど、久米島空港へは2時間40分ほど。久米島への便は7月と8月の季節運行で、定期運行はされていない点に気をつけましょう。ハイシーズンは予約でいっぱいになってしまうこともあるので早めの予約を。

成田空港から直行便がある離島

成田からは、新石垣空港への便が出ています。所要時間は3時間40分ほど。

関西国際空港から直行便がある離島

関西国際空港からは宮古空港と新石垣空港への直行便があります。宮古空港へは1時間20分ほど、新石垣空港へは2時間30分ほど。久米島空港への便はありません。

那覇から直行便が出ている離島

那覇からは、宮古島、石垣島、久米島のほか、与那国島の与那国空港へ直行便が出ています。所要時間は宮古空港が50分ほど、新石垣空港が１時間ほど、久米島空港が40分ほど、与那国空港が1時間ほどです。那覇から久米島への便は定期運行をしています。
ほかにも、慶良間諸島の阿嘉島（あかじま）に慶良間空港という飛行場がありますが、主にチャーター便や救急患者搬送のために使われています。

那覇から日帰りもOK！プチリゾート気分が味わえる離島

沖縄諸島や慶良間諸島にある島々のなかには、沖縄本島から日帰りで行ける島も。気軽にリゾート気分が味わえるのが、ナガンヌ島や座間味島、水納島です。

ナガンヌ島

那覇からもっとも近い慶良間諸島の島といえば、ナガンヌ島。那覇からはフェリーで20分ほどで、白い砂浜と輝くエメラルドグリーンの海を味わえると人気です。
無人島とされていますが、島には観光客向けにレストランやレストコテージ（東屋）などが整備されており、過ごしやすいのがポイント。宿泊もできます。

シュノーケリングや体験ダイビング、パラセーリング、オーシャンウォーク（酸素が入るヘルメットをかぶって行う水中散歩）など、各種マリンアクティビティも用意。大人から子どもまで、アクティビティに参加して存分に海の美しさを堪能できます。アクティビティには島で予約できるもののほか、那覇発のツアーなどがあります。

慶良間諸島がザトウクジラの繁殖地であることから、1〜3月にはホエールウォッチングも開催。多彩なアクティビティと美しい海に、一度訪れたらリピートしたくなること間違いなしです。

座間味島

慶良間諸島のなかでも、ミシュラン・グリーンガイドに登録された美しい景観を誇るのが座間味島です。那覇からはフェリーで1〜2時間ほどで来島できます。島は有人島で、島内には商店や民宿、ホテル、レストランなどがそろっており、数日滞在して観光を楽しむのにも向いています。

浅瀬にサンゴ礁が広がる古座間味（ふるざまみ）ビーチは、シュノーケリングの名所。遠浅の海が続くため、子どもや初心者も安心してシュノーケリングでサンゴや熱帯の魚たち、ウミガメとの出会いを楽しめますよ。

水納島（みんなしま）

島の形から「クロワッサンアイランド」で親しまれている水納島（みんなしま）は、那覇本島から1km、船で15分ほどの人気の島。本島から連結されていないこともあり、手付かずの離島らしい風景に出会えると評判です。県外だけでなく沖縄本島からも訪れる人も多数。

白い砂浜と透明度の高い水で知られる水納ビーチでは、遊泳水域にもサンゴや熱帯魚が生息。遊泳中に南国ならではの海中風景に出会えると、子ども連れにも人気です。
シュノーケリングやSUPなどで、美しい海を存分に味わってみてください！

施設やアクティビティが充実！子連れで訪れたい離島

「子どもたちに沖縄の豊かな自然を楽しんでほしい！けれど万が一、子どもが体調を崩したら心配」という方もいるでしょう。子どもたちとの旅行は安全面や設備面で整っている場所を選びたいもの。
そこで、離島のなかでもホテルや医療施設などの設備が整っていて、アクティビティが豊富な場所をまとめました。子連れで安心して沖縄の自然を満喫できますよ！

伊平屋島（いへやじま）

沖縄本島から北西に約45km、沖縄県の北端の島が伊平屋島（いへやじま）です。
沖縄本島からフェリーで1本というアクセスのよさも、子連れにおすすめの理由のひとつ。コンビニはなく、信号機は1機だけ。都会からきた子どもたちは、普段とはまったく異なる環境に目を輝かせてくれるはずです！
のどかな風景が楽しめるとはいえ、ホテルや民宿、レストラン、みやげ店や診療所などが整っており、子連れで安心して滞在できるのがポイント。
海の美しさには定評があり、澄んだ海の色はイヘヤブルーと称されます。サンゴ礁や南国の色とりどりの魚にも出会えますよ。

行政区分は伊平屋村で、村自体がオートキャンプ場やマリンレジャー、BBQなどを運営しています。村が運営する「いへや愛ランドよねざき」で、キャンプグッズ、シーカヤックなどの装備、バーベキューセットのレンタルができるので、手ぶらで訪れて子たちとレジャーを楽しめるのが嬉しいですね！
ダイビンググッズは、個人経営のダイビングショップなどでレンタル可能。
イソマグロ、オニカマス、ギンガメ、アジなどの大型回遊魚の群れに出会えるスーカブヤー、リュウキュウキッカサンゴの群生やシャコ貝に出会えるフラワーといったダイビングスポットがあります。

マリンレジャーもお手頃な金額なので、家族全員で楽しめます。カヤックの上から箱メガネでサンゴを鑑賞できるプランもあり、子どもや泳ぎの苦手な方でも気軽に海中風景を楽しめますよ。
ほかにも、ヴィレッジトレイルやマラソン大会などが村主催で行われているので、興味のある方は参加してみるとよいでしょう。

石垣島

八重山諸島の商業や行政の中心地、石垣島は東京や大阪、那覇から飛行機で行ける離島のひとつ。アクセスもよく、リゾートホテルや民宿、商店が並ぶユーグレナモール、コンビニ、病院など設備が充実しています。
島内には、地底ビーチ、マエサトビーチ、米原ビーチ、石垣島サンセットビーチといった美しいビーチが多数。シュノーケリングやダイビング、SUPなどのマリンアクティビティも盛んです。

有名な絶景スポット・川平湾（かびらわん）は潮の流れが早く、遊泳禁止となっている点に気をつけましょう。SUPなどのアクティビティは体験可能です。

島内には、マングローブ林や石垣島鍾乳洞、伊原間サビチ鍾乳洞といった自然の造形を楽しめるスポットもあり、ツアーに参加して親子で冒険気分を味わえます。八重山諸島では12月末から翌6月頃まで南十字星が見られることから、星空観測ツアーも開催。 これらのツアーには、インターネットや島のダイビングショップ、旅行代理店から申し込みができます。プライベートビーチを所有するリゾートホテルでは、独自にアクティビティの予約を受け付けているところもあります。

宮古島

宮古諸島の中心地、宮古島は美しいビーチのほか、テーマパーク「うえのドイツ文化村」、「宮古島熱帯植物園」、シーサー作りやゴーヤチャンプルー作りなど各種体験ができる「宮古島市体験工芸村」といった、ファミリーで楽しめるスポットがそろっています！

「東洋一美しいビーチ」と呼び名高い与那覇前浜（よなはまえはま）や、海面からサンゴが透けて見えるほど透明度が高い吉野海岸、巨大な岩のアーチが見どころの砂山ビーチなど、海の美しさにも定評があり、マリンアクティビティにもぴったり。 リゾートホテルや民宿、コンビニ、病院などの施設が充実しているため、子連れで安心して滞在できますよ。

島で人気の与那覇前浜ビーチはアクティビティが豊富。バナナボートやジェットスキー、ビーチでの記念撮影など、ほかにはないプランが充実しています。

西表島

島の90%が熱帯雨林という八重山諸島の西表島。イリオモテヤマネコやマングローブ林など独自の生態系をもち「東洋のガラパゴス」と称されています。
島内にはリゾートホテルのほか診療所もあり、親子で快適な滞在が可能です。星の形をした砂が見つかる星砂海岸などビーチも有名。周辺の海では、シュノーケリングやダイビングも体験できます。

マリンアクティビティのほかにも、マングローブ林でのトレッキング（山歩き）からキャニオニング（渓流下り）、SUPまで、豊かな自然を生かしたアクティビティがそろっています！ 大人から小学生くらいの子どもまで参加できるものが多いため、ぜひ家族でアクティビティに参加して、西表島の大自然を満喫してみましょう。

美しい海が自慢！ダイビング・シュノーケリングにおすすめの離島

沖縄の離島でダイビングといえば、慶良間諸島が比較的メジャーですが、それ以外にもおすすめの離島があります。今回は、あえて穴場的な楽しみ方ができる離島をピックアップ。美しい海中風景に出会える場所や、ウミガメなどに出会えるとっておきのダイビングスポットです。

久米島・ハテの浜

東洋一ともいわれる美しい海を誇るのが、沖縄諸島のハテの浜です。
ハテの浜といってもビーチの名前ではなく、久米島サンゴが砕けた砂だけでできた3つの小さな無人島の総称のこと。久米島から連絡船やボートで上陸できる、360度をエメラルドグリーンの海に囲まれた絶景の地として知られています。

島では海水浴のほか、シュノーケリングやダイビングで海の美しさを楽しむ人が多数！水の透明度は高く、シュノーケリングで海面近くからも色とりどりの熱帯魚やサンゴを眺めることができます。運がよければウミガメに出会えることも。

浅瀬が続くため、本格的なダイビングをしたい人は久米島周辺の海もおすすめ。こちらはマンタやイソマグロやジンベイザメにも出会える穴場が豊富です。

新城島（あらぐすくじま）

新城島（あらぐすくじま）は、八重山諸島の南端にある秘境の島。八重山方言で「離れ」を意味する「パナリ島」の愛称で親しまれています。
上地島（かみじじま）と下地島（しもじじま）の2つの島からなり、手付かずの自然やパナリブルーと称されるエメラルドグリーンの海に触れることができると人気。島ではシュノーケリングがさかんで、カラフルなサンゴやクマノミなど、南国ならではの海中風景にひたることができます！

ダイビングでは、水深3〜5mほどのスポットを巡るファンダイビングツアーが豊富なので、ダイビング初心者も美しい海を楽しめます。
島への連絡船はなく、同じ八重山諸島の石垣島や黒島、西表島からツアーに参加して船で新城島に行くのが通常です。ツアーへは、現地の旅行代理店やマリンアクティビティのショップのほか、インターネットからも申し込みできます。

小浜島（こはまじま）

一面のさとうきび畑など、のんびりとした風景が広がる八重山諸島の小浜島（こはまじま）。周辺の海は、約400種類のテーブルサンゴやエダサンゴなど多様なサンゴが生息し、「海の熱帯雨林」とも称されるダイビングの好スポット。
東西約20km、南北15kmの日本最大級のサンゴ礁域（サンゴが群生している場所）では、クマノミやウミガメ、マンタなどの生き物に出会えることも。潮が引いたときだけに現れる幻の島「浜島」上陸プランとシュノーケリング・ダイビングのセットツアーが人気です。

美しい自然と海に出会える、沖縄の離島へ行こう！

手付かずの自然や、美しい海に出会える沖縄の離島。飛行機1本で行ける島や、リゾート施設が充実し快適に過ごせる島など、家族や女子旅で訪れやすい島もあります。マリンアクティビティやツアーに参加して、島の自然と海を満喫してください！

※プランや料金・時刻表・電話番号などの情報は2020年7月現在の情報です。