MTBスペシャルインタビュー Vol.2 御子柴さんに聞くマウンテンバイク競技への誘い編

MTB・クロスカントリーのライダーとして、そして様々なイベントからレースのコース設計、 そしてガイドなどマウンテンバイクの世界で実に多方面にわたり活躍されている御子柴 頼信 (みこしば よりのぶ)さんに、旧知のブチ編集長がマウンテンバイクの魅力について伺ったスペシャルインタビュー。

Vol.2は御子柴さんにマウンテンバイクの持つ様々な魅力、そしてMTBの競技やレースについても伺う。

MTBイメージ写真協力: MTB JAPAN

ブチ編集長(以下、編):御子柴さんのマウンテンバイクに対する思いであるとか魅力、そういったところを教えていただきたいのですが。

御子柴さん(以下、御子柴):マウンテンバイクって、悪い道でも…走れるじゃないですか。 今ロードバイクが流行っていて、通勤でロードバイクを使われている方も多く見られるんですが。

MTBは通勤にオススメ!

御子柴:実は通勤で使うにはマウンテンバイクの方が非常に使いやすいって部分があると思うんですね。
というのは…、道交法が変わりまして、歩道が基本的に自転車が走れませんが、
場所によってはまぁ走れる部分もある…。
また、通勤で使われる時っていうのは通勤時間帯で、やはり車が多い時があるので道路の端を走る。
で、道の端は荒れてたりする時も多いと思うんですよ。
そういう時に…パンクなどの心配が出てくる…。
ロードバイクの細いタイヤよりもマウンテンバイクの方がそういうものに対してのリスクも少ない。
天候の悪い時などは、ロードっていうのはどうしても車輪のリムを挟む形のブレーキなので雨など降ると非常にききが悪くなるんですが、
今、マウンテンバイクの殆どがディスクブレーキになってきていますので、そういう悪天候の時にも確実なブレーキがきくということで、
トラブルや安全面など、そういう面でもマウンテンバイクっていうのは、通勤にはお勧めなんですよ。
で、そういう部分にもマウンテンバイクの魅力があるのではないかなぁと。

編:路肩走るのにやっぱりロードバイクだと怖い部分ありますよね。

御子柴:ありますね。

編:ちょっとした段差に引っかかってしまうとか、
そういったところもまぁマウンテンバイクの方がリスクは少ない。走りやすいと。そうなんですね。
実際にされている中で、競技としてのマウンテンバイクや山道を走る楽しさっていうのはどういったところですか?

御子柴:やはり競技となるとね、苦しい部分も出てきます。
でも実際問題も練習で苦しい思いをしていると競技の時、競技時間ていうのは練習時間より短いですから、
競技の方がかなり楽で余裕を持って挑めるわけですよ。
そういった部分でやっぱ普段の練習をしっかりやる。
いかにマウンテンバイクが好きで、普段どれだけ沢山乗るかによって、競技の時は楽に楽しく走るっていうのがありますよね。

マウンテンバイクで自然に触れる

御子柴:あと、マウンテンバイクの魅力としては、やはり競技じゃなくても自然の中を楽しく走ることですね。
仲間とツーリングに行って自然の中で食事をするとかも楽しいですよ。

編:友達とか、ガイドの方とか、一緒になった人たちと
実際にその山に登って、そこで皆でこう~ご飯を食べたりとか、そういったところなんですかね?

御子柴:そうですね。やっぱああゆう空気が美味しいところで食べるから、何食ってもうまいんですよ。
で、ただ僕ガイドをやってるときにはですね、携帯用のね、ガスクール持ってってお湯沸かしてっていうことは…やりません。というか時間的なまぁ制約もありますし…できなかったんですけどね。
ただやっぱり仲間といて、時間が許される時には実際携帯用のガス持って、
そこでお湯沸かしたり…カップラーメンとか鍋焼きうどんね、やったりとかね。やりましたね。

編:楽しそうですね。
そういう時は皆さん、機材をリュックに入れて、何人かに分けて、登っていくっていうことですよね?

御子柴:そうですね。
僕なんかよくね、重い水を背負わされましたよ(笑)

編:(笑)
一番強い人が(笑)
あぁでもそういう楽しみ方も一つ、ありますよね。

御子柴:そういう意味でも本当に人それぞれ楽しみ方が色々探し出せるのかなっていう部分があると思います。

編:やっぱりマウンテンバイクの魅力は山道で、実際にオフロードを走って、一回体験してもらうのが良いと。
それが魅力を知っていただくために一番いいんですかね?

御子柴:そうですね!はい。

編:じゃぁもう是非そういう興味のある方はガイドさんに案内してもらうべきですね!
日本全国沢山ありますもんね。

御子柴:そうですね。

MTB競技の楽しみ方

編:それでは次に、マウンテンバイクの趣味、まぁ最初にガイドさんについて楽しんだあとなんですけど、
そこから趣味としてのマウンテンバイクをどう楽しんでいくかであるとか、
たとえば、日本全国の色々なレース、競技としてのマウンテンバイクの楽しみ方なんてのもあるかと思うんですけど、
その辺の楽しみ方っていうのも教えていただけますか。

御子柴:実際私のツーリングに参加されてですね、最初はレンタルで参加された方が
これは面白いと、何回か参加されたらさらに面白いと、
自分のも欲しいんだよと、で、その時にですね、当然あるメーカーから僕もサポートを受けているわけで、そのサポートを受けているメーカーのレンタルバイクを使ってやってたわけですから、当然そのメーカーの、まぁ実際良いものでしたからね。
良い物をお勧めして、その時も先ほども申したようにショップの方もその方のお住まいの近くでちゃんとメンテナンスから何から教えてくれるようなメーカー、ショップさんを紹介して、購入していただいた。
そういう方って結構ね、趣味として始めたんだけれども、競技に行くっていうケース多いんですよ。実際。
で、意外と自転車競技のマウンテンバイクっていうと、やらない人から見ると凄く敷居が高いように見えるんですけれど、
当時はですね、本当に皆さんが楽しめるような草レースっていうのがすごく多くて、それを切っ掛けに本格的な全日本選手権とかありますけど、そういうところまでステップアップする方も実際にいます。

編:あぁそうなんですね。
じゃぁ実際もう買って、そこからもうすぐ競技として、草レースのようなところに参加して、レベルを上げて行って、
競技として大会に参加していくと…

御子柴:えぇ。そうですね。
で、まず、そういうふうに入るときにですね、僕らのやっているツアーに参加された人同士で、何回か参加される方って顔見知りになって
今度、私がやる大会があるんだけど、皆でチーム作って耐久レースっていうのがあるから来てみない?っていう提案なんかすると
仲間でワイワイやりながら楽しくできるんだったら耐久レース行ってみようかと…。
だから知らないうちに競技の方にだんだんこう、悪いおじさんが引きずり込んでいくという風な感じにさせていくと(笑)

編:それでみんな(笑)ファンを作っていくと(笑)

御子柴:そうですそうです、ええ(笑)
やはりその辺が、ガイドをやっていく上でステップってありますけれど、そのステップの一つなのかな。
そういう方向のステップもありなのかなという方法で、私は引きずりこみました。はい(笑)

マウンテンバイクと年齢

編:実際やられる方っていうのは、年齢層であるとか、性別であるとかどういった方が多いんですか?

御子柴:やはり…幅広いですね、ええ。
そのあたりは…

編:マウンテンバイクも30代40代から始める方っていうのも?

御子柴:います。

編:いらっしゃいますか。

御子柴:はい。あのー実は僕もマウンテンバイク始めたのは30代です。

編:あ、そうなんですね。
じゃぁもう、40代から始める方も…

御子柴:いらっしゃいます。

編:あぁそうですか~

御子柴:で、今私の知り合いで50代ですけれど、年々強くなっている人もいます。

編:凄いですね~(笑)

御子柴:こっちは年々衰えて行くというのに、その人はドンドン行くという。

マウンテンバイク競技の種類

編:そうなんですね。
実際最近マウンテンバイク、ロードの方もかなり人気があって、まぁ色々な大会をやっていると思うんですけれども…
大会というのはどういった競技の種類があって、どういった内容、どういうレースが行われているのかっていうのがちょっとお伺いしたいんですけれども。

御子柴:まずオリンピックでも正式種目になっているクロスカントリーっていうのがあります。
これはですね、1周、まぁ色々ありますけれど、5kmとか6kmのコースをですね、アップダウンがあるところを周回するというようなレースですね。

編:なるほど、あとはどういったものがありますか?

御子柴:あとはまぁ、ダウンヒル。もともとマウンテンバイクが始まるきっかけとなったのはアメリカなんですけれど
そこであるおじさんがですね、オフロード下って降りたら楽しいよ。というようなところから始まったものなので、
そういうものに近いダウンヒルですか?

編:っていうのも競技の…

御子柴:競技にあります。

編:なっているということですね。

御子柴:あとは、デュアルスラロームとか

編:デュアルスラロームってどういった…?

御子柴:二人同時にスラロームをこう…(ジェスチャー)

編:あぁ~

御子柴:あのスキーなんかでもスラロームってありますよね…

編:はいはい。

御子柴:ああいうものに近いのかな? 感覚的に…

編:なるほど…

御子柴:それに、4クロスとかですかね。
4台がこう(ジェスチャー)

編:あぁ~!4台でやるんですね~
それはすごい…
御子柴さんが参加されていたレースというと?
クロスカントリーでしたっけ?

クロスカントリー

御子柴:クロスカントリーでした。
5km、10kmと長いところを…

編:クロスカントリーがご専門だったんですね。
5km、10kmと山道も含むと結構ハードですよね。

御子柴:そう、それを周回ですからね。

編:そうなんですか…。
長い距離になるとどれくらいがあるんですか?

御子柴:長い距離で耐久レースは時間でやるのもありますけれど、
今長野県大滝村の方ではワンウェイで100km、120kmっていうのが

編:うおー…
これもう、平坦な道だけじゃないですもんね、山道ですよね。

御子柴:もう全部山道です。

編:え、え?それを今何kmって…

御子柴:100km、120km

編:うーわー…
とんでもないですね。東京三島間ぐらいあるじゃないですか。
何時間くらいで回られるんですか?これは。

御子柴:速い人はめちゃくちゃ速いですよ。

編:ホントですか(笑)

御子柴:本当、数時間で戻ってきますからね(笑)

編:凄いですね。

御子柴:だから本当にね、普段は入れない林道なんですね。
で、その大会用に、特別に使わせていただくと。

レース初心者が参加する場合

編:んー…
凄いですねぇ…
大体初心者の方のレースってなると…どれぐらいになるんですか?

御子柴:僕は耐久レースがお勧めなのかな…と思いますけど

編:耐久レース。

御子柴:それは例えば2時間とかでもいいですから、チームを作ってですね、何人かで交代しながら走るというのであれば
比較的こう…楽しみながら、皆でワイワイ行けるのかな?と思いますけど。

編:チームって大体何人ぐらいから組めるんですか。

御子柴:2人から4人くらいが多いですかね。

編:これはチームごとに…

御子柴:その大会にもよりますけど

編:あ、2人からでも参加できるんですね。
それは結構手軽にいけますね。

御子柴:そうですね。例えばね、カップルとかご夫婦で…

編:良いですね!いつか夫婦でこういうレースに出るとかも楽しいですよね。カップル絶対楽しいですよね。

御子柴:えぇ、あと親子で出る方かたとかもね、いらっしゃるし。

ロードバイクブーム

編:子供、最近どうなんですか?
参加されるお子さんとか、お父さんにやっぱり影響されて。

御子柴:そうですね、やはり。

編:何年前ですかね?20年前くらいに一度、マウンテンバイクブームありましたよね。
大体20年ぐらいでしたっけ?

御子柴:そうですね。

編:みんな子供はマウンテンバイク乗ってましたよね

御子柴:えぇ、だから私が始めたのは本当20数年前…

編:そっか…その頃なんですね!
最近マウンテンバイクといえば…いや、最近も去年くらいからロードバイクの人気とともにマウンテンバイクに乗ってる子供が増えてきてる気がするんですが。

御子柴:最近ロードは非常に人気なんですがね…

編:あぁーそうですか…
じゃぁこれは是非とも一回マウンテンバイクに連れて行って頂いて、…山道を走ってみたらきっと魅力にはまりますよね。

御子柴:そうですね。
ロード乗ってる方も是非ともマウンテンバイクで山道走ってもらいたいなぁと…

編:なるほど…

御子柴:また違った意味で自転車の楽しみが増えるんですよ…

ロードバイクとマウンテンバイク

編:ロードバイクの好きな方はマウンテンバイクにもハマるんですね~。
もうどっちもどっちなんですかね、自転車好きの人は?
御子柴さんもそうですよね?ロードやられてからマウンテンバイクもやられた。
もう体験すると、共通するような部分も多いんですかね。

御子柴:そうですね、やはり。
レースの世界ですと、ロードっていうのは集団があって、集団の中にこう入っていくと空気抵抗が軽減されて比較的楽に走れちゃう。
マウンテンバイクっていうのは、集団走行っていうのはまずほとんどない。
なんとなくこう、一人ひとりの力なのかなって
そういった、自分の力が試せるっていう部分でもマウンテンバイクっていうのは普通のロードレースと違うところなんですよ。
ロードの競技の中でもヒルクライムって今凄く流行っていますけど、山道を登るっていうレースですけど、
それは本当に個人の力っていうのが凄い大きい。
だから一口に自転車競技って言っても本当に集団の力を借りて上手く抜け出てパッと頭脳を使った作戦勝ちみたいな、
ロードレースもまたそれはそれで凄く楽しいんですけれど、また自分だけの力でいけるヒルクライムも楽しいし、
マウンテンバイクのそういう風なヒルクライムに似たような自分の力を出せるところもまた別の魅力があるのかなっていう気が私はします。

編:御子柴さんヒルクライムは専門だった?

御子柴:いやいやいや違う(笑)

編:違います?(笑)

御子柴:もうこの体じゃ登れないです(笑)
今もうどんどんどんどん登れなくなってますけど…

レース時のいろいろ

編:じゃぁマウンテンバイクのその実際に恐らくそのコースによって砂地であるとか路面状況であったり、あと天候、雨、風色々あると思うんですよ。
そういったときにそのバイク自体のタイヤであるとか、そういったパーツを変えたり、そういったことってやられたりするんですか?

御子柴:あ、そうですね、それはもう当然

編:天候に合わせて…変えていくと。
実際現地に大会に行く時は本格的にやられてる方なんかはバイクってなんだいくらい持っていったりするんですか。

御子柴:クロスカントリーなんかですと、僕が持ってった時なんかは行く場所で何回も行ってる場所って大体コースがわかるじゃないですか。

編:はいはいはい(笑)

御子柴:そうすると、もう、こういう自転車が良いよなって。だから1台です。
ただタイヤはですね、かなり重要なんですね。で、路面状況によって雨によって全然変わってきたりするじゃないですか。
タイヤは余計に持っていったりしますね。

編:空気圧も結構コントロールするものですか?

御子柴:コントロールしますね。

編:それは路面状況に合わせて?

御子柴:うーん、それもあります。

編:あ、そうなんですね~

御子柴:でも比較的、一般の方が考えているようなマウンテンバイクの場合って空気低めですよね?

編:に入れられるっていうことなんですよね。
ちょっとその辺なんかも我々適当に入れちゃうんですけど
そういったところもショップとかで…ちょっとお話戻っちゃうんですけどお伺いしながらメンテナンスすることが重要ってことですよね。

御子柴:だからその辺り。空気圧って非常に大事だと思うんですよね。

編:あーそうですね。

御子柴:で、そのとき使われているタイヤにもまたよるんですけれども、チューブレスタイヤなのか、チューブレスタイヤって車のような、車のタイヤってチューブ入ってませんよね。あぁいうタイヤのマウンテンバイクって当然今ありますけど。

編:一般の奴ってチューブ入ってますよね。

御子柴:そうですね。チューブの入ってるタイヤの方が比較的やっぱり空気圧を高くしておかないとパンクしやすかったりする。

編:いろいろあるんですね。

御子柴:はい。

編:そういったところもガイドさんショップさんにいろいろお伺いしていきながらレベルを上げて行くっていうことが一番ですね。

御子柴:だからあんまりこういう場で細かく言ってしまうとね

編:奥が非常に深くて(笑)

御子柴:そうなんです(笑)そうすると、えっ!と思って入り込みづらくなっちゃうのもまたね(笑)

編:まずはもう簡単に、シンプルにできると

御子柴:そうですね、はい。

編:というところでまず体験してもらうのが一番

御子柴:だと思います(笑)

編:分かりました。ありがとうございます。

INFORMATION事業者情報
MTB JAPAN MTB JAPAN(エムティビージャパン)

群馬県みなかみを拠点として、日本で最高のマウンテンバイク・ダウンヒルツアーを開催!

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インタビュアー:大淵 公晴
福岡県出身。スポーツインストラクターとして活動後、インデックスにて法人営業を担当。その後、スポーツ、アクティビティ好きが興じてアクティビティジャパンを立上げる。考える前に動く、まずは自ら体験しないと気がすまない行動派タイプ(笑)。昨シーズンの冬にはTVで見た雪合戦大会に初チャレンジしたところ、運も味方して全国大会に出場。お酒大好きお祭り男。


撮影/執筆:井手 隆之
東京都出身。ゲーム会社のアトラスで魔神転生やペルソナを手掛けた後、コナミで数本のゲームプロデュースを経て退職、全国を旅しながら風景写真の撮影活動に専念。その後インデックスでその異色とも言える経験を生かしてアクティビティジャパンのコンテンツ関連を担当、撮影や記事の執筆を行う。現在の愛機(カメラ)はD4,D800E,F6と昔から大のニコン党。