ホエールウォッチングの見所の1つ「潮吹き」の仕組み

ホエールウォッチングの見所の1つ「潮吹き」の仕組み

クジラの潮吹きとは?

人間の何倍も大きいクジラに出会えるホエールウォッチング。大きなクジラが悠々と海を泳ぐ姿や、ダイナミックなジャンプは大自然を身近に感じることができ、大きな感動を味わうことができます。そんなホエールウォッチングで人気が高いクジラの行動の1つに潮吹きがあります。通常は海中にいるクジラですが、時々海面に出てきて勢いよく潮を吹きます。イラストでも潮を吹く様子が描かれることが多く、クジラの代表的な行動になっていますが、実際に海水を出しているわけではありません。私達が潮吹きと呼んでいる行動は正式には「噴気」と言い、その正体はクジラの吐き出す息なのです。

クジラは潮をどうして吹く?

海で生活している生物のほとんどはエラ呼吸です。エラで海水中に溶けた酸素を取り込み、呼吸しています。クジラも魚のような姿形をしていますが人間と同じ哺乳類で、呼吸の仕組みも人間と同じ肺呼吸です。そのため、定期的に海面に出てきて呼吸する必要があります。クジラが呼吸を行うのは鼻孔と呼ばれる器官で、人間でいうところの鼻にあたります。鼻孔は頭の上の方にあり、肺を通じてこの器官から勢いよく息を吹き出して呼吸をします。つまり、クジラが潮を吹いているのは呼吸をするためなのです。クジラの祖先は陸上で4足歩行の生活をしていて、鼻も顔の前にありましたが、海に出て進化を続けるうちに鼻が呼吸しやすい頭の上に移動していきました。

潮を吹くと何が出る?

潮吹きはクジラの呼吸です。そのため、潮を吹くと出てくるのはクジラの息ということになります。しかし、ホエールウォッチングで見ると息にしてはずいぶん白く感じるかもしれません。これには2つの原因があり、1つは鼻孔に溜まった海水が勢いよく一気に吹き上げられ、水しぶきが白く見えるため、もう1つは高い圧力で吹き出された息が、体の外に出ることで圧力が下がるためです。圧力が急に下がることで温度も下がり、息に含まれている水蒸気が白く見えるのです。ホエールウォッチングではただクジラを見るだけでなく、こうした身体の仕組みの違いを見つけることも醍醐味の1つですよ!