サーフィンに関する用語

インパクトゾーン

波のサイズによっては数百キロの水量が自分に降りかかってくるような、最も水の力が強くなる危険なゾーン。運悪くインパクトゾーンに入ってしまったら、受ける波の状況をよく見て、浜に向かって逃げるのが賢明な手段。決して、無理にパドルして波をゲットしないようにすること。それでも、避けられないようなら、できるかぎり深く潜って波の力を受けないようにする。

ウェットスーツ

体温保持・ケガ防止・日焼け防止などあらゆる役割を果たすギア(ウエア)。特に水温が低い海では体温保持が運動能力と大きく関わり、時にはサーファーの生命をも助けるギアとなる。ウェットスーツに使用されているラバーはゴムを発泡させたフォームで、無数の小さい空気の部屋があり、これが体温保持を果たしている。季節によって長袖長ズボンのフルスーツや半袖長ズボンのシーガル、半袖半ズボンのスプリングなどのタイプを使い分ける。

オフショア

陸から海に向かって吹く風で、サーフィンにおいてベストな風向きとされている。オフショアは、波の海水面をなでるように海上に吹き込むので、波面がなだらかになる。このため、テイクオフ時の抵抗が少なくサーフボードが楽に滑る。さらに、波のうねりのパワーをオフショアの風が抑えてスローにしてくれるため、サーファーにとっては波に乗りやすい条件が揃う。反対に海から陸に吹く風をオンショアといい、強すぎると波足が速くなりテイクオフが難しい。

カレント

潮流のこと。潮の流れは地理的条件により異なり、沖への流れ、横への流れなど、陸からはよく見えない複雑な流れがある。地理的な条件からある程度は潮の流れは分かるので、それを把握してから海に入る。海に入った場所をよく覚えておき、流れがある時はパドリングでポジションをキープ、それでも戻れない場合は、危険回避のため浜に上るようにする。浜の横や冲に防波堤や消波ブロックがある時は要注意。潮が不規則に流れているケースが多い。

クラス認定会

日本サーフィン連盟(NSA)で行っている級認定会。級認定に必要な要素は、サーフィンの上達につながるので、自分のレベルを知るうえで最高の機会。級は5級からはじまり、4、3、2、1級まである。5級は、水泳能力とテイクオフがテーマ、4級はテイクオフからターン、プルアウトまで。3級はそれにカットバックとリエントリーが追加される。1、2級になると、波の選択や波に合わせた技術が問われ、フリーサーフィンとしての総合技術が試される。

サーフトリップ

サーフィンを行うために旅すること。サーファーなら誰もが自分のポイントを持っているはず。しかし、たまには異なった場所に出向き、違った環境や波でサーフィンを行うのが上達への近道になる。国内ならば、ポイントにあるサーフショップなどで情報を仕入れておくことがおすすめ。海外のメジャースポットは、ハワイ、バリ、カリフォルニアなど数多くあるが、はじめてならば自分の波に合った情報を得て、安全のためにもサーフガイドを手配するのが良い。

シェイプボード

プロのシェイパーに作ってもらう、自分だけのオリジナルサーフボード。長さ・幅・厚さ・ロッカー・コンケーブ・テール形状・レイル形状・グラフィックなどの細かい要素を自分で決めてオーダーするため「カスタムシェイプ」とも呼ばれている。幾つかのボードに乗って経験を積んでから自分のスタイルなどに合ったボードをサーフショップのスタッフやシェイパーに相談して製作するのが一般的だが、ビギナーでもシェイバーと相談して作ることも可能。

ショートボード

長さ2メートル程度のサーフボードの名称で、とがったノーズが特徴。波の中で自由自在にボードをアクションするためにデザインされている。アウトラインが丸くて回転性に優れたマニューバ系と、細くてスイングウェイトが軽いアクション系に分かれている。また、ショートよりも幅があるトランジションやショートを横に太らせたような形状のファンも、安定感がありながらある程度のアクションが楽しめて、ビギナーでも使いやすいボード。

ストリンガー

サーフボード部分の名称で、ボードの中心部分を指す。ボードはここを軸として左右対称に張り合わされるように作られており、ノーズからテールにかけて木材や薄い補強材を入れて強度を高める。ボトムにはストリンガーに沿って、水が流れるコンケープが設けられている。シングル・シングルダブル・ダブルシングルなどがあり、全体的なシェイプとそのコンセプトによりデザインは異なるが、ボードの性質を決める大切な要素の一つとされている。

テイクオフ

パドリングに続いて、ボードの上に立ち上がる動作をいう。サーフィンはテイクオフが完成してからはじまる。中・上級者でも理想のテイクオフは難しいとされており、パドリングからテイクオフの一連の動作がその後のサーフィンのアクションを左右するとても大切なテクニックとされている。沖をしっかりと見つめ、沖からくる波と自分の位置をしっかりと測りながら、波に乗れる位置のポイントに素早く移動して、一番よいフックの時に波に乗るのが肝心。

テール

サーフボード部分の名称で、ボードの後方を指す。テイクオフのバランスコントロールやターンのコントロールの際に重要な働きを担う部分。小波向きのフィッシュ、アクション向きのスカッシュ、スピード向きのラウンドピンなど、形もライディングスタイルや波の大きさにより様々なものがある。またテール部分の反りのことをテール・ロッカーと呼び、一般的に反りの強いボードは回転性に優れ、フラットに近いものは加速しやすいと言われている。

デッキパット

ワックスのかわりとして滑り止めのために使うスポンジ状のパッドで、サーファーの足のつく位置に貼る。幅のあるショートボードにはパッドの切れ目で左右に分かれるタイプ、ロングボードには前後に分かれるタイプを選ぶ。貼り付ける位置は、ショートの場合は後ろ足の基本ポジションとなるサイドフィンの上にパッドの一番広い部分がくるように、ロングの場合は後ろ足のポジションとステップバックした時のポジションを見極めて貼るようにする。

ドライスーツ

水をほぼシャットアウトしてくれるため厳寒時でも快適にサーフィンを楽しむことができる。ウェットスーツと比べると、濡れることがないので体温が下がらず、中に着る洋服などで温度調節ができ、常に温かい状態をキープ。身体に密着しないため動きやすいという利点もある。ただし、万が一、切れて浸水した場合は,水の重みで溺れてしまうこともあるので、切れにくい丈夫な素材、縫い目のシームテープなどの確認を行ってから購入する。

日本サーフィン連盟

通称「NSA」。全日本選手権などを主催するアマチュアの団体。サーフィンで公式な大会に出るためには、サーフショップで「NSA」に登録することからスタートする。登録することにより様々な大会や認定会の情報が得られる。先ずは認定会にチャレンジするのがよい。経験を積んで、地区ごとの支部予選で上位に入れば、アマチュア最高峰の全日本選手権へのエントリーの道が開かれる。「NSA」に登録すると自動的に損害保険に加入されるので安心。

日本プロサーフィン連盟

通称「JPSA」。Japan Prp Surfing Tour を行うプロの団体。現在日本には300名を超えるプロサーファーがいるが、プロになるためには「JPSA」が行うプロテストに合格するほか、「JPSA」主催の大会で上位に入ることが条件。プロになり大会で上位に入れば賞金を得ることができる。Japan Prp Surfing Tourは観戦でき、トップサーファーのライディングを身近で見ることができる大会。

ノーズ

サーフボード部分の名称で、ボードの先端を指す。ノーズの形状によって、ボード全体の形が決まり、ライジングのバランスコントロールの目安にもなる。ロングボードは丸く、ショートボードはとがっている。ノーズにボリュームがあるほど、テイクオフが早く安定し、ボリュームがないとスイングウェイトが軽くなり、アクション性に優れる。ノーズの反りをノーズ・ロッカーといい、反りがあることで、波面からの揚力を受けやすいようになっている。

パーリング

テイクオフの時にサーフボードの先端が水中に刺さり、前のめりにボードから落ちることをいう。波の大きなパワーをダイレクトに受けてしまうため大変に危険。パーリングで波に巻かれる恐怖感を体験すると、それだけでサーフィンを断念してしまうビギナーがいるほど。パーリングを回避するためには、安全にテイクオフできる波(うねり)をしっかりと判断し、充分なスピードでそのうねりに乗り、スムーズなテイクオフを行うことが大切。

パドリング

サーフボードの上に腹ばいになって、手で漕いで移動するアクション。パドリングを上手に行うことができれば、良い波を見つけ、誰よりも早くその波のあるポイントに移動することができる。さらにテイクオフに向かう際に、充分なスピードを得られるので、パドリングの技術はその後のサーフィンのアクションに大きな影響を与える大切なテクニックとさていれる。体格によってボードに乗る位置や、絶えず変化を続ける波の状況に合ったパドリングを行う必要がある。

ビーチブレイク

ブレイクとは波が崩れるという意味で、波は海底の地形によって変わる。海底が砂地のサーフブレイクをビーチブレイクという。海岸も砂地のためエントリーが容易で、初心者にも安全。反面、波が小さくブレイクが速いため、長いライディングは難しい。海底が岩場や珊瑚礁でできたサーフブレイクを「リーフブレイク」という。うねりが強く、トップの巻き込みが大きく、崩れるポイントが一定している場合が多いのでライディングは容易だが、上級者向けのポイントとなる。

フィン

サーフボードのテールロッカー部分につける部品で、ボードの方向性を決める重要な部品。枚数はシングル・ツイン・トライ・クワッド・シングルスタビ・5フィンなどがあり、素材もコンポジット・グラス・ラバー・ヘクサ・カーボンなどがある。その形態も脱着式・固定式に分かれている。枚数や大きさだけでなく、異なる素材を組み合わせたものやイレギュラーなものなど、自分のサーフィンのスタイルに合わせて採用するサーファーが多い。

プルアウト

ライディングを自分の意志で終了する動作をいう。サーフィンのアクションにおける全ての総集編とされ、上級者でも完璧なプルアウトを決めることは難しい。波まかせではなく、自分の意志でライディングを中止して、波の裏側に逃げる動作で、危険回避のために他のサーファーを避けたり、ワイプアウトを防いだりするために絶対に必要なテクニック。特に多数のサーファーのテイクオフが重なった場合には、それを避けるための有効な動作となる。

ボードケース

高価なサーフボードの保管や運搬に必要なケース。一般的には用途に合わせて選ぶ。バンなど車内にボードを収納できる場合はかさばらないニットケースなどのソフトケースがベター。車のキャリアに積んだり、電車で運搬したり、国内外トリップのときに飛行機に載せるのにはハードケースが最適。サーフトリップ用にはボードの他にウェットスーツなどが収納できる大きめのものを選ぶ。ハードケースはボードを自宅で保管する時にも使える。

ボトム

サーフボード部分の名称。水に接するボードの裏側の面を指す。この部分がボードを波に滑らせる滑走面となるため、ボードの性能面で最も重要な部分とされている。一般的にはゆるいカーブをしているが、その形状はテール同様に様々な形がある。ボトムの裏面のサーファーが立つ部分はデッキと呼ばれ、浮力を付けるためのステップデッキやねじれ軽減の溝がある。デッキは滑りやすいので、ワックスを塗ったり、デッキパッドを貼ったりするといい。

ポロロッカ

年に何度かの大潮の日に、ブラジルのアマゾン川が潮の干満により逆流する現象を指す。満ちてくる潮の流れと、巨大なアマゾン川の流れがぶつかって生まれる波は約50キロメートルも続く。一つの波に30分以上も乗り続けるロングライドが可能で、ギネス・ブックには2005年にボロロッカの波で記録された10.1キロメートルという記録がある。秘境の地で起こる現象ゆえ、世界でもまだ数少ないサーファーしか体験したことがない極上のブレイクである。

モールドボード

トップシェイバーがデザインし、トップライダーたちがその性能を認めたボードを、鋳型を使って完全に複製したサーフボード。一般にバランスの取れたボードは、ライダーから膨大なデータを集めて、多くのテストを繰り返し、そのうえで熟練のシェイパーの腕により完成する。こうした煩雑な過程を得ることなく、バランスの取れた優秀なボードがモールドボードで、万一破損した場合にも何度でも同じボードを手に入れることが可能になる。

リーシュコード

サーフボードが流されないように足とボードを結ぶ流れ止めのコードのこと。長さと太さの違いがあり、長さは一般的に使用するサーフボードと同じくらいのものを選ぶ。泳ぎに自信のない人や大きな波でサーフィンをする人は切れにくい太めのタイプが安全でオススメ。細いタイプは使用感も軽く、引きずるような感覚は少ないが、切れるリスクがある。リーシュコードは切れてしまうこともあるので、海に入る前に入念にチェックし、半年に一度の交換を怠らないようにする。

ローカルサーファー

各エリアで定期的にビーチクリーンをしたり、トイレの設置や駐車場の整理など、そのエリアにあるポイントで心地よくサーフィンができるように、様々な活動を行っているサーファーたちを指す。地元のサーフショップやサーファーたちがボランティアで行っていることも多い。トリップなどではじめて、その場所を訪れたら、敬意をもって必ず挨拶を。駐車場所やローカルルール、カレントや危険場所などポイントでの注意事項を聞くことも大切。

ロングボード

2.7メートル以上の長さでノーズが丸い形状のサーフボード。アクションよりも波に乗ることを楽しむためにデザインされている。広いノーズはロングボード特有のウォーキングに対応するもので、日本では多くのサーファーがロングボード派とされる。ある程度アクションにウェイトをおいたマニューバ系とそれよりも長いクラシック系に分かれる。ショートと比べると幅、厚さ、重さがあり、直進性・安定性に優れ、パワーのない波でも走りやすい。

ワックス

ボードのデッキ部分に塗る滑り止めの物質。デッキ全体に塗るのではなく、ライダーの身体が触れる部分にしっかりと塗るのが基本。塗る際のコツは、陽に当たると溶けやすいため、なるべく涼しい時間に涼しい場所で塗ること。最初に塗るのはベースワックスで斜めにまんべんなく、次に反対の斜め方向に同じように塗る。力を入れずに塗ることにより小さい山の形がたくさんできあがる。最後にその時期の海水温度に合ったトップコートを塗る。

ワンマン&ワンウェーブ

同じ波に複数のライダーが乗るという危険を防ぐために定められた、サーフィンをするうえでの最大のルール。「一つの波に乗れるのは一人だけ」。「前乗り禁止」で、ショート、ロング、ボディボードに共通のルールでもある。波の最も盛り上がったピークに近いサーファーに優先権がある。ピークが定まらないときは最初にターンして方向を決めたサーファーに優先権がある。他のライダーは、このサーファーを避けるために最大限の努力をしなければならない。

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