飛行に関する用語

アキュラシー

アキュラシー、アキュラーシージャンプとは、「accuracy=正確さ・精密であること」の意味そのままに、地上に設定された目標地点にいかに正確に着地をすることができるかを競う競技種目。 降下する人間は、空中に飛び出すときの位置やタイミング、風の強さや方向などを計算しながら目標物を目指し、できるだけ正確な場所に着地できるようにコントロール。 スカイダイビングだけではなく、パラグライダーでもアキュラシーの世界選手権などがある。

イクジット

スカイダイビングの時に飛行機から飛び出すこと。 頭を上にして飛び出す方法と、頭を下にして飛び出す方法の2パターンがある。前者の場合は、膝をしっかりと伸ばすことが大切。膝を曲げると上体が風にあおられてしまうので注意が必要。 また頭を下にして飛び込む時には、先ほどとは反対に膝をしっかりと曲げ、下半身が風にあおられてひっくり返らないようにして飛ぶ。独りで飛び出すときのことを「ソロイグジット」という。

ウイングスーツ

手と足の間に布を貼ったムササビのような姿になる滑空用の特殊なジャンプスーツのこと。 このウイングスーツで飛ぶことを「ウイングスーツフライング」「スカイフライング」と呼び、飛ぶ人のことをスカイフライヤー、ウイングスーツパイロットなどと呼ぶ。 スカイダイビング同様、飛行機などから飛び降りて空中を飛行するが、初めてのときは、現役スカイダイバーで500回以上のスカイダイビング経験、200回以上のスカイダイビング経験とインストラクター指導が必要。 パラグライダー,ハンググライダー

ウインドシアー

シアー(shear)とは「ずれ」のことで、ウインドシアーとは、風の立体的な変化率(風が急変している状態)のことを指す気象用語。 飛行機の操縦で使用される言葉だが、ハンググライダーのときにもよく使われる。 水平方向に変化する率のことを「水平シアー」、鉛直方向(水平面に対して垂直の方向)に変化する率を「鉛直シアー」と呼ぶ。ウインドシアーは風速の違い、風向の違いが原因で生じる。 特に地表近くの風は、地形や地表温度の影響で縦のウインドシアーが生じ易い。

ウインドソック

ウインドソック(wind sock)とは「吹き流し」とも言う。 ハンググライダーのテイクオフやランディングの場所に接地をし、風の方向や強さを見る。形状は鯉のぼりのような感じで、筒状になっているものが多い。 着陸する場所に吹き流しがないような場合は、広範囲を観察し旗などのたなびくものを探すか、草などの動きで風の動きや向きを観測。普段から、風の動きなどを意識して飛ぶことが大切。遠くへ出かけるときには天気図で事前に風を調べておくのも重要。

ウェークタービュランス

ウェークタービュランスとは航空機の翼の上下面で圧力の違いによって引き起こされる渦のこと。 ハンググライダーやパラグライダーなどの翼を持つスカイスポーツでもこの渦は発生。ウェークタービュランスの大きさは翼の形や速度、重さなどによって異なるが、目視することができない。 機体が飛行後徐々に高度を下げながら2?3分は残るので「後曳き渦(trailing vortex)」とも呼ばれている。

技能証

ハンググライディング(パラグライディングも)には、飛行機や自動車のような免許証は不必要だが、「技能レベル」を証明する証明書が必要です。 JHF(日本ハンググライディング・パラグライディング連盟)では、その人の技能レベルによってハンググライディング(HG)技能証、パラグライディングの(PG)の技能証を発行している。 例えば、ハンググライディングAライセンスは、HGAパイロット技能証、BライセンスはHGB技能証…というようにHGの後にライセンスレベルが付く。(パラグライディング(PG)も同様)。 JHFの登録スクールでは、各課程での練習をこなし検定に合格した人に技能証を発行。証明書を取得すれば日本各地のフライトエリアで飛ぶことが可能。 また取得の際にはフライヤー宣言をしてフライヤー会員登録をする必要がある。

キャノピー

スカイダイビングで使用する装備は「ギア」と呼ぶが、キャノピーはパラシュートのことを指す。主にパラシュートの本体部分のことを指し、形は長方形。 キャノピーの前方部分を「リーディングエッジ」「後方側をトレーリングエッジ」と呼ぶ。メイン・キャノピーは通常使用するパラシュートのことで、四角形のスクエア型(ラム・エアパラシュートと呼ぶことも)が主流。 そしてリザーブ・キャノピーとは予備のパラシュートのことで、ラウンド型とスクエア型が主流。

キャノピーパイロッティング

空中に飛び出したらすぐに小型の高速パラシュートを開いて、着地前に決められた2つのゲートをどれくらいで通過できるか、タイムを競うこと。 また着地寸前に滑空角度を浅くし地面ギリギリの部分を水平に飛んで距離を伸ばすものや、水しぶきをあげながらいかに近づいて着地できるかを競うものなど、スタイルはさまざま。 テクニックにたけた上級者になると、地面近くを水平に200メートルほど滑空することができる。

キャノピーフォーメーション

空中でフリーフォールの間に自由演技を行うことができる「フリースタイル」とは異なり、キャノピー(パラシュート)を開いている状態で特定の「形」を演じること。 失速して移動したり、足で相棒のパラシュートにしがみつくなどのテクニックがあるが、パラシュートが足に絡まるなどの恐れもあり、高度な熟練のテクニックを要する危険性も伴うフォーメーション。 キャノピーとは、パラシュートのドラッグとなる表面部分のことを指す。

グライダー

空気より重力はあるが動力がなくても空を飛ぶことのできる乗り物やその模型などのこと。 ハンググライダーで用いられるグライダーは、アルミニウム合金やカーボンファイバー製のパイプで作られた骨組みに、合繊のセールと呼ばれる翼が貼られている。 中心から下にはパイプを三角形に組んだトライアングルのような形をしたコントロールバーがあり、これを押したり引いたりすることによって旋回したり速度を変化させたりして飛行することが可能。

シングルサーフェス

ハンググライダーは、ワイヤーで補強した軽い航空用アルミ合金製の骨組みに、合成繊維製のセールという布が張られていて風を捉えることで飛ぶが、このセールが翼の上面だけに張られているものを「シングルサーフェス」と呼ぶ。 そして翼の下面にもすっぽり覆うようにセールを張ったものは「ダブルサーフェス」と呼ぶ。 シングルサーフェスは初心者用に用いられ、早いスピードでも翼形を保ち易いダブルサーフェスは、ハンググライダー中級者以上が使用する。

スカイダイビング

飛行中の航空機から空中に飛び出し、時速約200キロメートルの早さで降下していくスポーツ。 パラシューティングとも呼ぶ。降下中は風圧を受けて浮いているような状態で、地面が近づいてきたら装着しているパラシュートを開いて着地する。 「空中に飛び込む」という体験ができ、パラシュートを開く前に空中に浮いた状態で行う「エアワーク」と、パラシュートが開いてからいかに目標に正確に着地をするかを競う「アキュラシー」など競技もさまざま。

ステアリングライン

「コントロールライン」とも呼ばれ、パラシュート後方のトレーリングエッジの左右に付けられたラインのこと。 端にはトグル(握り手)が接続されている。この左右のトグルを上下に動かすことによって、パラシュートが進む方向をコントロールさせたり、沈下するスピードを変化させることができる。パラシュートを畳む(パック)ときにはトグルを半分引いた「ディプロイメントブレーキ状態」にセットする。

ターン

スカイダイビングで飛行機から飛び出したときなどに、くるっと方向を変えるために回ること。 回る際には上手なボディコントロールを必要とするが、初心者の場合は不可能なので手を使用してターンをする。 単独ではなくグループでフォーメーションを組んで複数の人達と一緒にジャンプをするときには、自分のポジションで上手にターンしないと周囲に迷惑をかけてしまうので練習が必要。手だけを使ってターンをしていると、大回りになりどんどん他の人と離れてしまうことも。

タンデム

スカイダイビングにおいて、ひとつのパラシュートにスカイダイバー2人をくくり付けて飛び降りることを「タンデムジャンプ」、もしくは「タンデムスカイダイビング」と言う。 一般的には1人は初心者もしくは未経験者で、もう1人はコーチやトレーナーなどの熟練者。後者のほうがパラシュートを開く紐を引っ張る役目をする。熟練者が初心者の上にかぶさるような姿勢で飛び降りる。また、パラグラーダーでのタンデムは「2人乗り」のことを指す。

テイクオフ

テイクオフとは、ハンググライダーの機体を離陸させること。 テイクオフのときに大切な基本テクニックとして、左右に取られないように水平にハンググライダーをホールドし、水平に出ること。アップライトで上がらないように機首の高さを考え、ノーズが上がらないように気をつける。そして慎重に風向きを確認することが大切。 雪のないゲレンデや丘陵など、風向きと風力が安定した斜面やランチャー台が設置されている崖、斜面ではきつめの傾斜がある所、崖の場合は短い助走で安定した滑空に入れる強めの風が必要。

ハンググライダー

ハンググライダー(hang glider)とは、空中で行うスポーツのひとつ。 アルミ合金やカーボンファイバーなどの素材で作られたパイプに、鳥のような翼が張られた20?30キロという軽量な機体のこと。その機体を使って空を飛ぶことも「ハンググライダー」「ハンググライディング」と呼ぶ。 飛ぶ時には、搭乗者がハーネスを着用して機体のラインから身体を吊り下げ、機体を持ち上げた状態で斜面を5メートルほど助走して離陸。そのまま上昇気流に乗れば、悠然と空を飛ぶ感覚を楽しめる。

フォーメーションスカイダイビング

4人~16人という複数の降下者がチームを組んで、「決められた時間内に幾つのフォーメーション(隊形)を作れるか」を競い合うこと。 空中で身体のバランスを取りながら手や足をつなぎ、順番に決められた形を作る。その演技の正確さやスピードを競うのだが、降下チームとともに空中に飛び出したカメラマンがそのフォーメーションの様子を撮影し、その映像を国際パラシュート連盟が観ながら、公認ジャッジが判断するというもの。

フライヤー会員

JHF(日本ハンググライディング・パラグライディング連盟)で技能証を取得した際に登録。会員登録するには「フライヤー宣言」をすることが必須。 フライヤー宣言とは、「自分の意志と責任でフライトすること」「健康管理を行い健全なフライトを行うこと」「社会のルールを守り第三者に迷惑をかけないこと」「自然を大切にすること」の4項目。 会員になると会員証が発行されるとともに自動的に第三者賠償責任保険に加入することにも。

フリースタイル

「free style(自由スタイル)」の文字通り、降下する人間が自由に演技を行ってもよいスカイダイビングの競技のこと。 演技する人間と、カメラマンがペアを組んでフリーフォール(パラシュートが開くまでの間、物体の重力による自由落下)中に自由に演技を行い、そのテクニックや正確さなどを競う。 フリースタイルは芸術性も評価されるので、新体操やフィギュアスケートなどと同様に「美しさを競う空のスポーツ」とも言われている。

フリーフライ

降下する演技者2人、空中カメラマン1人の計3人で空中に飛び出す。演技者ペアはお互いの足と足を合わせ、椅子に座ったような形を作る。 ヘッドダウンと呼ばれる逆さまや起立した姿勢を作るなど、様々な「形」を演じてその速さや正確さなどを競う。また4人の演技者チームが「VRW」と呼ばれるポイントを競うフォーメーション競技も含まれる。 最近はフリーフライ・フェスティバルと呼ばれるフリーフライヤー達が大人数で飛んだり新しい技にチャレンジしたりする大会なども開催。

ポジション

位置や場所のことで、スカイダイビングにおいては「姿勢」のことを指し、様々なポジションがある。 例えば「ステーブルポジション」は、上体を後ろにそらし90度に曲げた両腕を開き両足を広げるという、落下のときの基本的な姿勢。 また、腕を身体につけて頭を下げる「デルタポジション」。エグジットするときや不安になったときに行う、お腹を大きく前に出し、ひじをくの字に曲げ、両腕を広げ、足はリラックス、あごを少し挙げた上体の「アーチポジション」などがある。

ランディング

着地をすること。ハンググライダーの場合は動力を持っていないので着地をやり直すことができない。 高度と着陸場所への距離が上手く合っていないと、着陸地点を通り越してしまったり反対に届くことができず手前に降りなければならなくなったりする。着陸地点は風下からアプローチをすると安全性が高い。 上手に高度を合わせランディングするためには、着陸地点の風下で8字旋回をするなどのテクニックを行う。ランディングした後は、コントロールバーを徐々に前に押し出し、速度を落としながら止る。

AFF

AFFとは、アクセルレイテッド・フリーフォールの略称のこと。世界で最も安全性が高く上達も速いと認められている、初心者用のスカイダイビングの教育システム。 全くの未経験者が知識や方法をまず学ぶ「グランドトレーニング」から、ハーネスを掴んだ状態での「フリーフォールの実地練習」など段階によって課題をクリアさせ、自分で安全管理ができるまでの教育をするプログラム。 学校ではその人の上達具合をみながら次のステップに進めさせ、スキルを身につけさせる。

Aライセンス

スカイダイビングの中でも最も初級のライセンス。このライセンスを取得するにはAFFよりもさらに上のトレーニングを要する。Aライセンス取得の条件は、25回以上のジャンプ、コーチやインストラクターとのトレーニングジャンプを5回、口頭による試験合格、パラシュートを畳む練習など。取得すれば自分自身もジャンプマスターとなれ、2名以上の基本的なグループジャンプもできる。また自分のメインパラシュートのパックもできる。

Bライセンス

Aライセンスを保持しているか、Aラインセンスに必要な条件を満たしてることが取得条件。 50回以上のジャンプ、合計30分以上のフリーフォール、ターゲット10メートル以内のランディング10回の経験を必要とする。そしてフリーフォール中に左360度、右360度、バックリープ、左360度、右360度、バックリープを18秒以内にできること、さらにギアを付けたままの水面着地トレーニングと筆記試験がある。 Bライセンスを取得するとナイトジャンプができ、100回以上のジャンプ経験でUSPAコーチ審査基準に達する。

Cライセンス

Bライセンスを取得していて、200回以上のスカイダイビング経験者であることが取得の条件。 そして60回以上のフリーフォール経験があり、降下目的地の半径2メートル以内に、最低25回着地していること、「バックループ、フロントループ、左360度、右360度、右バレルロール(横回転)、左パレルロール」が18秒以内にできることも必要。 さらに8人のグループジャンプで2つ以上の動作ができることと筆記試験が必要になる。USPAインストラクター審査基準に達するなどできることが広がる。

Dライセンス

Cライセンス取得者で、500回以上のスカイダイビング経験者であることが取得の条件。 そして180分以上のフリーフォールを経験し、夜間スカイダイビングを単独とグループで2回以上、各20秒以上のフリーフォールを体験していること、筆記試験も必要。 取得すればコーチ、インストラクターの資格を得て、インストラクターの試験官もできる。またUSPAプロスカイダイバー、ライセンス認定官、FAA資格も得ることも。

IPPIカード

IPPIカードとは、国際航空連盟・国際ハング・パラグライディング委員会が定める技能証規定に基づき発行される「国際技能証」のこと。 この技能証を持っていれば、FAI(国際航空連盟)に加盟している100ヶ国以上の各国で通用するので、世界中の空を飛ぶことが可能。 JHF(日本ハンググライディング・パラグライディング連盟)では、このIPPIカードを発行する権限を持っているので、海外に言ってハンググライディングやパラグライディングを楽しみたい場合には発行してもらうことができる。

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